アルバム「Saga」に収録されている他の楽曲と異なり、この「ラビリンス」にはエレクトロニックな要素が殆どありません。この曲を出来るだけオーガニックで、ライブ感のあるものに仕上げたかったからです。Dark Modelの音楽を作る時、私は1曲の中でオーケストラ・サウンドとエレクトロニックなサウンドを使用する比率に注意しています。Dark Modelの音楽が何か他のオーケストラ楽曲の「リミックス」のように聞こえるという事態は是が非でも避けたい。いつもそう考えています。
モダンもしくは尖った感じに聞かせようとしてむやみにエレクトロニックな要素を曲の中に詰め込もうとするのを避けることも時には必要です。そのことで本当に伝えるべき曲の本質を台無しにしてしまうこともありますから。この曲の純粋さが、「Saga」でのストーリー全体をより引き立たせることに貢献していればいいなと思っています。
下記にこの曲を説明した幾つかのレビューを紹介します。音楽と共に楽しみ下さい。
「例えば『Survivors』は80年代の音楽的な要素にインスパイアされた躍動感のある曲だが、『Labyrinth』はエレクトロニックな構成要素が全くないために、より厳粛なシチュエーションに相応しい曲だと言える。しかしながら、壮大であることには変わりない。」
「『Labyrinth』は繊細で、オーケストラがステージ上で生演奏しているかのようなサウンドをしており、希望と絶望をないまぜにしたピアノのメロディに心を揺さぶられる。」
「次のトラック『Labyrinth』に入り、『Saga』の濃密な世界は、反復的なメロディからなる重層的なレイヤーを取り込む。催眠作用のあるストリングスの不吉なサウンドが、緊張感を持って、しかしながら熱のこもった物語を肉付けしていきながら、ドラマティックに展開していく。」
「私たちのお気に入りは『Survivors』と『Labyrinth』だ」
「『Labyrinth』は差し迫った危機から一歩引いて、我々の主人公は再び旅路に戻り、息を吹き返す。そのオーケストレーションは、ハワード・ショアの冒険的な『ロード・オブ・ザ・リング』のスコアとダニー・エルフマンの風変わりで幻想的なスコアの間を行く感じだ。」
(おかしな話に聞こえるかも知れませんが、私は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを、幾つかのハイライトシーン以外見たことがないのです。ハワード・ショアに関しては、彼の初期作品である「ビデオドローム」サウンドトラックは20代の頃よく聴いたものの、『ロード・オブ・ザ・リング』の楽曲はほとんど聞いたことがありません。)
BPM: 135
Keywords: モダン・クラシカル、ミステリアス、厳粛な、アップテンポ、ヨーロッパ的、シネマティック
Composed and produced by Tatsuya Oe
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