「インディー」と言うのはそもそも音楽のタイプを指すものではなく、スピリットやアティチュード、運営形態を指すもの、すなわち文字通り「インディペンデント」を意味するものでした。現在は「メジャー系インディー」という奇妙なジャンルすらありますが、自分の場合は語源通りのインディペンデントでありたいと思っています。
このところ外出時に軽くマフラーをして出かけることが多くなってきました。今年は例年に増して時が経つのが早いのですが、皆さんはどうでしょう?忙しいという言葉はあまり使いたくないけれども、日々やるべきことをこなしている間に、気付いたらクリスマスや年賀状の告知の時期が到来しているんですね…、もう少し時間の流れを遅くしたいのですが、当然ながらその術を知りません(^-^;)。
今週はまた一つCM制作を終えました。この前のFindingsで紹介したメガネブランドZoff のCMは既にテレビや店頭で放映されているようですね、今日僕も店頭で見ました(笑)。
先日海外の各配信サイトで最近作がリリースされたことをお伝えしましたが、Beatport や Juno も年内には配信が開始されると思います。3枚のアルバムのディストリビューションに関してはかなり充実してきたので、このtatsuyaoe.comの方では未発表曲など、まだ他では聴けない音源を先んじてお伝え出来ればと思っています。
Storeの方でも幾つかセリフリミックスを配信・販売していますが、今日は初公開の”Somebody Like You” の別ミックスをアップしておきます(Electro Pop Remix)。原曲のロック的な部分は後退し、エレクトロ・ポップ的なアプローチを施したリミックスです。
(追記:この曲は2013年7月Captain Funk “Chronicles 2007-2013, Vol. 1” に収録されました。リンク先のAlbumページをご参照下さい。)
今日はここ最近何故かアメリカの業界連中からよく名前が挙がるバンド Neon Trees “Animal”(“Habits” 収録,iTunes)のアコースティック・バージョンを紹介しておきます。原曲はメジャーレーベルらしいポップな楽曲で、Ok Goや The Temper Trap(ザ・テンパー・トラップ)、Florence + The Machine(フローレンス・アンド・ザ・マシーン) の様なインディー感のある新進気鋭のバンドに比べると、音のクセや個性は後退しますが、何度も耳にしているうちに、この素直にキャッチーなサビに洗脳されていきます。
それにしても、ここ4,5年は特に「メジャー系インディー(妙なネーミングですが)」アーティストの場合、「登場した時が最良の時期」という非常に短命なケースが多いですが、このライフサイクルを変える仕組みを生み出さないとまずいでしょうね。かつて熱狂的な人気を誇ったオーディション番組American Idol(アメリカン・アイドル)に至っては、「デビュー前が露出・人気共に最良」という皮肉な状況になってしまっていますし、って、自分とあまり関係のない話をしてますね(^-^;)。
2年前の記事ですが、「今や”インディー”はポピュラー・カルチャーの動脈硬化を引き起こす『コレステロール』となっている」と風刺する、英Independent紙の”Does the world need another indie band? (世界は次のインディー・バンドを必要としているか?)“を紹介しておきますので、ご興味ある方は読んでみて下さい。「インディーと言うのはそもそも音楽のタイプを指すものではなく、スピリットやアティチュード、運営形態を指すものだった(文字通り「インディペンデント」だった)。本来の意味としてのインディーがそこにない今、単に「ギターバンド」を意味するだけの「インディー」という言葉に何の意味があるのか?」という、前NMEのライターTim Walker氏のコメントが内容を象徴しています。
という解釈でいくと、自分は「インディペンデント」であって「インディー」ではないということになるのかな。少なくとも「ギターバンド」じゃないしね(笑)。