今日はドイツの友人でもある Azzido Da Bass feat. Johhny Blake “Lonely by Your Side” のBooka Shadeによる新リミックスから行きましょう。Zoot Woman のヴォーカリストが参加しているなかなか美メロかつAORブレイクス(そんなジャンルないです)なこの作品、今年の頭くらいにリリースされていましたが、今回のリミックスはかなりストイックに仕上がっています。個人的にはZoot Woman がまた1stアルバムの様な作品を出してくれたら聴いてみたいなと思う次第ですが。
というところで、新参者Van She の Alan Braxe & Fred Falke によるリミックスも収録した “Kelly” に話は移ります。Van She は以前シングルを紹介しましたが、例えて言えばSimple Minds と Rick Springfield がベルリンで出会った様な音、ってますます分かりにくいですね(笑、しかもこの前はクリストファー・クロスって言った…)。’80sの表と裏を上手く融合したダンスロックバンドです。ちなみに リック・スプリングフィールドは当時イケメンロッカーとして一世を風靡しましたが、今も活躍中で全く侮れないミュージシャンですので、ご興味があったら彼のベスト盤とか聴いてみるのも良いかと思います。この12インチ、ジャケットが何故かノエビア化粧品入ってますね。
てな話を書いていたら、映画”Pretty In Pink” を思い出しました。OMDとか Psychedelic Furs とか、このVan Sheに繋がる音もフィーチャーされた、ジョン・ヒューズ監督の所謂「ブラット・パック」ものの作品ですね。「Breakfast Club」とか、一連の彼の作品はまた本国アメリカでも話題になっているようです。
もう一枚は Power Flowerz “Everybody’s Got to Learn Sometime” です。これはかなりポップなハウスなので幅広く浸透するのではないでしょうか。最もこの頃は、普通のポップソングでもエレクトロ・ハウス的なアレンジを施したトラックが必ずといって収録されていますから、この12インチも一応自分の守備範囲内なんですね。ただ、アレンジパターンがあんまり普遍化されてくると、徐々にシーンが退屈になってくるのも事実なので、そろそろ次の流れが欲しいところです。といっても、まだエレクトロ・ハウス、New Wave的な動き自体が日本には全然浸透していない感じもありますけど(笑)。この辺りの音楽って、クラブミュージックが一度過去の成功体験を捨て去らないと、フレッシュな形で伝わっていかないんじゃないかな、って個人的には感じるわけです。「過去の成功体験を捨てろ」って、お前は大前研一さんかと(爆)。
今週は一週間が早かったですね?、僕は月曜納品の仕事を二つ抱えているので、これからダッシュにかかります!