盆前の仕事がようやく終わりました。正確には一つ残しているんですが、一旦終わったことにします(笑)。
2004年以降初の公式な(?)お休み、バンザ~イ(^-^)/。といっても、ものの72時間ですけどね。実家の用事を済ませながら、溜まっていた案件や自分の作品についてプランを固めるには適度な長さかな。
本も読みたいなと先ほど書店に立ち寄り数冊買ってきたんですが、既に一冊読んでしまいました。村上隆さんの「芸術起業論」。内容は概ねアグリーで、共感出来る部分の多い本ですが、この内容を実感を持って理解するにはそれなりに崖っぷちに立った経験がないと難しいかも知れません。よく「勝ち続けなければ意味がない」という言葉を聞きますが、そうではない、「勝ち続けなければ”命がない”」のだ、なんて事を考えた次第です。
てなマジメな事書きながらも、「崖」と書いて、みうらじゅんさんの「いい崖だしてるツアー」を思い出す自分がいるのでした(笑)。崖は時に冷淡、時に饒舌です。
あと、「ギャラリー・ゲーム」という本も思い出しました。ピカソと当時のパリ周辺のギャラリスト、アートディーラー達のディーリング・ゲームを描いた貴重な資料です。バックストーリー(ウラ話)的な側面もありますが、アートの世界は作品の価値はもちろん、作家の価値も人的環境(誰と仕事をし、繋がっているかのパワー・ゲーム)でほぼ決まるという「現実」を冷静に描写しているという意味では、ピカソ本人もしくは彼の作品のポテンシャルだけに焦点を当てがちな凡百のピカソ解説本よりも、存在価値があると言える一冊だと思います。