Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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ドラムライン(マーチング・ドラム)の醍醐味 – Vol.1 イントロダクション –

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Home>Findings Top > Gereral > ドラムライン(マーチング・ドラム)の醍醐味 – Vol.1 イントロダクション –
Dark ModelYoutubeドラムライン映画音楽音楽ガイド
May 26, 2015
Marching Drum 1

(この記事の英語版はこちら)

先日紹介したインタビュー記事の中で、Dark Modelの曲「Moment of Truth」を説明した際に「ドラムライン」という言葉を使いました。この言葉は2002年のアメリカ映画「Drumline」が公開されて以降、日本でもよく知られるようになりましたが、アメリカではこの映画のタイトルを指す固有名詞というだけでなく、高校や大学のマーチング・バンドでの、パーカッションによるアンサンブル/セクション一般を意味する言葉として使われます。ウィキペディアでは後者の意味での“Drumline”の解説ページも設けられていて、そこでは”A drumline is a section of percussion instruments usually played as part of a musical marching ensemble.”と定義されています(2015年5月末現在)。

とはいえ、上記映画での有名なバトルシーンを紹介しないわけにはいかないですね。サウンドトラック自体は多少色付けしてある可能性もありますが、ドラムラインの醍醐味や楽しさを分かりやすく観衆に伝えたという点では秀逸の映像だと思います。

僕がこのドラムライン、マーチング・ドラムのサウンドに興味を持ったのはこの映画より遥か以前、今も小学校や中学校で見られるような鼓笛隊、ブラスバンドのドラムサウンドに触れた時でした。二本のスティックからどうやってあの力強いサウンドとリズムパターン、表情豊かなドラムロールの音を生み出せるのか、子供だった自分には不思議でならなかったのを覚えています。ただ、当時自分が耳にしたマーチング・ドラムを使った音楽は、クラシカルなもの、軍艦マーチ的な「縦ノリ」なものが殆どで、その後自分がリスナーとして没頭したロックやファンク、ディスコなどの音楽とのリズム面、アンサンブル面での接点は長らく見えていませんでした。強いて言えば、中学校の時友達のドラマーがブラスバンド部で熱心にマーチング・ドラムを練習していたのを見て(そういった基本奏法を「ルーディメンツ」と言います)、ロックを叩く上でもあのスティックさばきをマスターすることは必須なんだなぁと感心していたこととか、当時注目して聴いていたジャズ・ドラマーのBilly Cobham(ビリー・コブハム)のドラミングがえらく特徴的だった(手数が多い)のでそのルーツを辿ってみたら、アメリカのアーミーバンドに在籍していたと出てきて合点が行った、とか位でしょうか。

マーチング・ドラム的なサウンドの面白さと自分の「グルーヴ」に対する興味が繋がったのはそれより少し後、中南米やアジアのワールドミュージックをよく聴くようになってからです。80年代以降、サンバ/バトゥカーダ(下)やイスラム、ヒンドゥー、バングラ系の舞踊音楽、そしてそれこそ日本の和太鼓の響きやグルーヴ、演奏テクニックを、様々な国の様々なフィールドのミュージシャンが取り込み、融合、発展させることで思い切りモダンなものにしていきました。ダンスミュージックももちろんそれに貢献したと共に、またそこから受け継いだ要素も多い音楽ですが、この映画「Drumline」で聞けるような新しいタイプの「横ノリ」のマーチング・ドラムも、確実にそういった異文化交流(?)の流れを汲んでいることが見て取れると思います。

下は本物の空軍vs陸軍チームのバトルですが、リズムパターンの豊かさ、演奏の正確さに圧倒されますね。

次回は実際にドラムラインを演奏する際、またこういったサウンドをDTMで表現したい場合に参考になりそうな情報を紹介します。


これらの記事も併せて読まれています:
    Marching Drum 2ドラムライン(マーチング・ドラム)の醍醐味 – Vol.2 演奏&制作ガイド – Stephen Sondheim-Company「プログレッシブ・ポップ・ミュージック」としてミュージカルを聴く Movie-Moon映画音楽に見る、「良い創作は良い関係から」 Dark Model album review on Under The Gun ReviewDark Model アルバム・レビュー第9弾 -「今年最も壮大で記憶に残る作品」 elysium movie poster楽曲使用報告:Dark Model on 「Elysium (エリジウム)」& 米レクサスCMなど
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Tatsuya Oe Updated: 2024/11/6 水曜日

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No Title
13 December 2025

僕の曲は映画やテレビ番組から企業のプロモーション映像まで幅広く使用されている。コンテンツの内容によって選ばれる曲のタイプが異なるのはもちろんだが、国や地域によっても好まれる傾向は大きく異なる。Dark Modelの曲では、日本では『Moment of Truth』や『Close to Infinity』のようなアップテンポの曲が好まれ、欧米では『Abandoned』のような重く、スローな楽曲が人気。いずれにしても、様々なプロの現場で引きがあるのはありがたいことです。

Dark Model – Abandoned (Short Edit) https://www.youtube.com/shorts/O6wruYj6W_A

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13 December 2025

ある作業のためにOpen AI Platformを初めて使ってみた。PythonでAPIにアクセスしたところ、わずか10分ほどで質の高いタスクを見事にこなしてくれた。自力で挑んだら数日はかかっただろうし、外注すればそれなりの金額を請求されただろうから、隔世の感がある。世の中の問題全てをAIが解決してくれるかのような風潮には違和感があるが、AIに何を任せて自分は何をすべきかを考えるきっかけとして、いろいろ試してみるのは大事。それに、やっぱり単純に楽しい。

OpenAI APIとは?料金から使い方、利用時の注意点まで解説 https://www.qbook.jp/column/2121.html

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12 December 2025

若い頃は車を運転する機会が多かったので、車中で聴くための「ミックステープ」をよく作っていた。アメリカでは今でもミックステープ文化が盛んで、実際にカセットテープに録音しなくても、自分の選曲したリストをそう呼ぶことが多い。今ではそれを「プレイ(再生)リスト」と呼ぶわけだが、当時は自分がプロの音楽クリエイターになって自分の曲を選ぶことなど夢にも思わなかった。ミックステープを全曲自分の曲で構成するなんて、作曲家冥利に尽きることだと思う。

[Playlist] Sci-fi / Cyberpunk Music – YouTube https://youtube.com/playlist?list=PLvPvwbfJHf5eKwM1QLO9wOWu_W3He…

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