「楽曲ライセンス・ビジネス」というゲーム
今日はTopicsのページでアメリカのPS3ゲーム”Dance Battle VS” にCF feat. Meri Neeser の楽曲がライセンス使用されることになった事をお伝えしました。昨年のForever 21然り、Meri がヴォーカルを取っている曲は各方面で評判が良くて、この他にもあちらのテレビドラマなどでも使用候補に挙げられることが多いです。LAは数万人、いや数十万人のミュージシャンやゲートキーパー(仲介業者。真っ当なものもそうでない輩も含めて)があの手この手でしのぎを削っている超激戦区ですから、遠隔地から素手で参戦して成果を上げるにはそれ相応の気合と体力、そして戦略が必要になりますが、うまく行けば大逆転や勝利の楽しさもある世界です。そのゲーム感覚・狩猟感覚が僕にはとても楽しいです。少々ドMな感じもすれど、生きてる心地がします(笑)。
この手のライセンスものは情報公開のタイミングが難しいものが多いので具体的なお知らせをするまでに時間がかかりますが、このFindingsでは出来るだけスピーディーにお伝えしていきますね。もう一件、今日からロンドンで始まったIT系のイベント”IP EXPO” で、あるクラウド企業の紹介映像に Model Electronic の楽曲(Tatsuya Oe名義)が使われています。僕も映像はまだ見ていないのですが、それよりもスティーブ・ウォズニアック(どんどんクマさんみたいになってきた、笑)のキーノートスピーチを見てみたい気もします。
関連リンクページの更新
(追記2018年3月:Tatsuya Oe関連ページのリンクは、「リンク & リファレンス」のページをご参照下さい。)
話は変わりますが、昨日ソーシャル・ブックマークサービスのDeliciousの公開用アカウントを取得して、これまでFlashページで紹介していた外部へのリンクを一気に掲載しました (メニューバーのLinkをご覧下さい)。Deliciousは以前から使っていたのですが(1,000以上のブクマが、笑)、StumbleUpon や Digg などに比べるといかんせん地味でアカデミックな風合いなので、個人の備忘録用に限定していたんですね。買収劇を経て、先月のリニューアルで視覚的にも機能的にも随分ととっつき易くなったので、これまでとは違う使い方で公開版のページを作ろうと考えました。ひとまずは、Creative Friends や CF/OE関連サイトなどのスタック(カテゴリー)を作りましたが、このFindingsで紹介したページ(の抜粋)も掲載していこうと思っています。それでもまだ地味な使い方ですが(笑)、Delicious にはスルメの様な味わいがあると思うので、気長にお付き合い下さい。
このFindingsで彼らの作品を紹介するのは3回目になりますが、今日はUKのファッション・デザイナーGareth Pugh(ガレス・ピュー)と Ruth Hogben (vice でのインタビュー)のコラボレーション作品を紹介しておきます。服、映像もさることながら、職業柄音の方に意識が行ってしまいますね。この手の作品は音の方がどうしてもIDM的というか、繊細もしくは内向的な方向に行きがちなのですが、Gareth Pugh はショーの方もいつも音がストレートでぶっきらぼうに外に放つ攻撃性があるので、僕は安心して(?)楽しめます。
「不安だからこそ希望が持てる」という、ドMな逆説
最後に一冊紹介しておきましょう。権力の歴史について邪悪な語り口で(笑)語らせれば右に出るものはいない、Robert Greene(ロバート・グリーン)がラッパーの50セントと組んで書いた『The 50th Law』です。内容は50セントのこれまで歩みと哲学にピーターの見解を加えた、というよりその逆の感じも強いし、繰り返しと関係性の薄い引用が多く若干冗長な感じも否めませんが、恐怖心を克服する(自分をコントロールする)というテーマについてここまで鼻息荒く書いた本も珍しいので(笑)、一読の価値はあると思います。その本の中からエマーソンの一節を紹介して今日はこの辺で。
「人間は安定を望むが、不安(定)だからこそ希望が持てるのだ」