Updated: 2015/5/31 日曜日
20代半ばの頃、初めからプロになるつもりで音楽を創り始めた。中高生の頃にシンセやギターを買って宅禄をしたりバンドを組んだりはしたけど、その後「自分の創った曲でメシを食うんだ」という具体的なビジョン(覚悟)が据わらなかったら、ただの趣味や遊びで終わっただろう。日本の文壇には珍しく「生活のために書いた」と公言している谷川俊太郎や松本清張の作品に惹かれるのは、その決意の潔さが文字から感じ取れるからかも知れない。
谷川 俊太郎『詩を書く: なぜ私は詩をつくるか』 https://amzn.to/3DkB4zLかつて”How low can you go?”というスローガン(?)を基に、低周波数帯域のベース音がどこまで出るかを競うトレンドがあって、僕もクラブのバーのグラスがガタガタ揺れるマイアミベースの低音に痺れた。最近は高周波、それも超音波に興味が湧いている。もちろん人間の可聴範囲を超えているからオシロスコープで波形を確かめる位しか出来ないのだけど、イルカやコウモリが新たなオーディエンスになってくれるかも(笑)。
D.J. Magic Mike & Techmaster P.E.B. – How Low Can You Go? https://youtu.be/dvrUuuuSGtM禅思想から学ぶことは沢山あるけれど、僕は「禅問答」の類は苦手。コップ半分の水を、まだ半分もあると捉えるか、もう半分しかないと捉えるか。これに正解があるはずもなく、大事なのは「どちらか決めて、アクションを起こすこと」。この『決定力』という本には、より良い決定をするヒントや手法が沢山紹介されていてとても有益だが、究極的には決定にとって一番大事なのは、良し悪しや正解を探って問答することではなく、「決定してしまうこと」。
決定力! 正解を導く4つのプロセス(早川書房) https://amzn.to/49zRFeZ