「プログレッシブ・ポップ・ミュージック」としてミュージカルを聴く
スティーヴン・ソンドハイムの作品をはじめとして、ミュージカル音楽には、ポピュラーミュージックとしても非常に聴き応えのある、「プログレッシブ(進歩的)・ポップ」と呼んでも差し支えない位の、良質でポップな楽曲が沢山あります。今日はバート・バカラックが全面的に音楽を手掛けた映画「Lost Horizon」の一部を紹介。
スティーヴン・ソンドハイムの作品をはじめとして、ミュージカル音楽には、ポピュラーミュージックとしても非常に聴き応えのある、「プログレッシブ(進歩的)・ポップ」と呼んでも差し支えない位の、良質でポップな楽曲が沢山あります。今日はバート・バカラックが全面的に音楽を手掛けた映画「Lost Horizon」の一部を紹介。
様々なプロジェクトが進むにつれて、最近僕は本当に人に助けられているなって思います。やりたい事がはっきりすればするほど、自分の中の確信が強くなればなるほど、周囲に助けてもらっている、生かされている事の有り難さが分かる、そん […]
Tatsuya Oe Updated: 2024/11/6 水曜日
小学生の時最初に買ったアルバムはビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』だった。彼は絶頂期を過ぎた頃、義理の弟でもあったマネージャーによる莫大な金額の詐欺に遭い、損害賠償訴訟を起こす。その後ライブ活動こそ再開したが、精神的な疲弊が尾を引き、独力による新曲が殆どない。マネジメントや管理という仕事はさも「らしく」聞こえるが、リスクを負わずして手数料で食う仲介業者が、本人の動機や愛着を超えることは絶対にない。
映画やアニメの音楽を専門的に作っている作曲家なら1日数十曲作ることは出来るかも知れないが、年中そのペースをキープすることは不可能だし、普通どこかで燃え尽きる(笑)。AIの力を借りて10万曲以上の曲を作り、さらにボットで一日66万回ストリーミング再生していた音楽家が逮捕されたというニュースがあったけど、曲作りのペースが異常なのはさておき、各ストリーミングサービスに流通させる手続きだけで気が遠くなりそう。
10年前に書いたこの記事は未だによく読まれているようだ。どの辺りに興味が持たれているのかは分からないけど、書いた内容については今も同感。先日書いた扁桃体を含めて、人間の脳は狩猟採集時代から殆ど変わっていない。我々は「獲物を生け捕り、敵から身を守り、群れて生きる」ために設計された脳のままでこの時代を生きているのだから、そもそも限界はある。AIの穏やかな知性と人間達の穏やかでない野性からそれを痛感する、2025年。