今回は近況報告だけでもFindingsの1エントリーだけでは到底書ききれないので、ひとまずpart1とさせて頂いて、幾つかに分けて紹介していきたいと思います。最近はソーシャルメディアの隆盛のおかげでRSSフィードを購読するという習慣が減っているかも知れませんが、詳細な近況に関しては是非RSSを活用して頂ければ幸いです。このtatsuyaoe.comだけで6つあります(笑)。
「Numbers Game(数のゲーム)」
先日この数年制作・作曲をした楽曲のデータを整理していたのですが、2011年以降だけでも200曲程度、バージョン違いやステム、スティング(短いジングルやヒットの様なもの)などを含めると1000近くは制作していました (Musicの新着ページで紹介している楽曲はほんの一部です)。それらの楽曲を作っている間にDark Modelというプロジェクトが生まれ、様々なCMやブランディングの映像で楽曲が使用され、また最近Newsでお知らせをしたサンプル素材を紹介するサイトLoop Logや小規模プロダクション用のライセンスサイトなどが出来上がってきました。
どれも事前に壮大な実行プランを練って行ったわけではなく、日々の仕事や外とのやり取りから生まれる数多くの小さな発見がアイデアを生み、形にしてくれたという感じです。「千三つ」という言葉があるように、1000も試せば3くらいは何か得られるものはあります。情報過多で満ち足りた社会に生きていると、つい「こうすればああなる」という決定論者的な「賢さ」が身に付いて委縮してしまったり、行動しないうちから要領(ハックとも言いますね)良くやろうと考える傾向が強いように感じますが、僕は「数」しか解決出来るものはないと思っています。僕が仕事をしている米国の仲間はよく「Numbers Game(数のゲーム)」という言葉を口にします。学問的には間違っているのでしょうが、成功する確率を倍にしたければトライアルと失敗の数を倍にすればいいだけのこと。数のゲームをこなせば、質は結果として上がるはずです。逆に「数(失敗)」の裏付けのない「質」や「コツ」は脆いものです。
Dark Model 「Oath (Dubstep Remix)」 on 米ベライゾン テレビCMなど事例紹介
閑話休題、今回はDark Modelの話題に絞ります。昨年末から今年頭にかけて米Verizon Wireless(ベライゾン・ワイヤレス)のテレビCMに “Oath (Dubstep Remix)” がアートワークと共に使用されたおかげで、Facebookを始め、このtatsuyaoe.com にも海外のリスナーから沢山の問合せや賛辞を頂きました。Dark Modelに関してはまだ本格的なリリースを考えていなかったので、ひとまずベライゾンのサイトでの着うた配信だけに留めましたが、SoundCloud ではオリジナルバージョンを含め、相当な量の試聴をして頂いているようで、嬉しく思っています。遅まきながらModel ElectronicのYoutubeページにもこのDubstep Remixをアップしたので、お楽しみ下さい。
Dark Modelの楽曲はその他ゲーム・ディベロッパーのBlizzard Entertainment(ブリザード・エンターテインメント)や、アイアンマンのクレイグ・アレクサンダーが出演するOakleyの映像、UKの雑誌*Wallpaperなどでも使用されています。この他にも、ある話題作映画のトレイラーにも採用されたと聞いてはいますが、この手の話は最終決定までに相当時間がかかり映画自体が軌道修正することもよくあるので、確定してからきちんとお伝えします。
そんなこんなでDark Model周辺の動きが徐々に活発になってきたので、これまでの楽曲と関連映像などを中心に紹介するオフィシャルサイトを作りました。この文字量過多な tatsuyaoe.com とは違って(笑)、新しいサイトはDark Modelの楽曲と、使用された映像紹介などを中心としたビジュアル主体の作りになっています。Dark Model Facebook と共に、お時間ある時に覗いてみて下さい。