Model Electronic Library 更新情報
Newsでお知らせしたように、Model Electronic Library に幾つか新機能を追加しました。リクエストを頂いていたMP3ファイルの単曲購入にも対応し、プロの方だけでなく一般のリスナーの方にも広く活用頂けるようなバージョンアップを目指しました。市場に流通していないレアな楽曲、ミックスも多く取り揃えていますので、是非Libraryのページにお立ち寄り頂き、試聴などお楽しみ頂ければと思います。
また、Library の方はNewsletter でも更新情報をお伝えしていますので、(英語ではありますが)積極的にサブスクリプション(購読)の登録手続きをして頂けると嬉しいです。過去にCF StoreやClub Model Electronic に登録して頂いた方も重要なお知らせがある場合はメールを送らせて頂こうと思っていますが、このスパム全盛の昨今、過去のメーリングリストの濫用は自分も避けたいと思っているので、ご興味ある方はお手数ですが新たにこのメーリングリストに登録頂けると助かります。ちなみに、現在このME Newsletter は日本を含めたアジア諸国から、北米・南米、ヨーロッパまで、既にさまざまなエリアの方に登録して頂いています。
今年の夏前からMEサイトのリニューアル→ME Library一般公開(ver.2.0)→ME Store Pro立ち上げ→ME Libraryバージョンアップ(ver.2.1) とやってきて、Model Electronic第三期 (と今勝手に名付けました、笑)のウェブ上での「基礎固め」がかなり進んだ感じです。昨年から色々構想を練っていた事がようやく形になってきました。もちろん最も大事なのは音楽そのものであるのは言うまでもありませんが、音楽の伝わり方、利用のされ方が劇的に変わりつつある昨今、作ることと伝える事の両面で常に試行錯誤(もしくは創造)していかなければならない時代だと考えています。
ソーシャル・メディアの隆盛を横目に
ソーシャルメディアを音楽に活用する方法・アイデアを様々なメディアで提供し、KissやOzzy Osbourne, Madonnaなどのビッグアーティストをクライアントに持つ Michael Brandvold 氏のブログに “Don’t Forget the Basics – Your Website, Your Songs, Your Live Show(「基本を忘れるな-あなたのウェブサイトと曲とライブ活動」)” という記事がありました。要約すると「アーティストはFacebook, Twitter, YouTube, Tumblr, Google +などの様々なソーシャルメディアに気を取られ散漫になり、「自分自身のウェブサイトを持ち、ベストなクオリティの音楽を作ってベストなライブを行う」という肝心な基本を忘れがちだ」というような内容です。みんな散々ソーシャルメディアを使えと煽っておいて何を今更という感じもしなくもないですが(笑)、そういう議論が出始めたということは、(欧米の経済情勢の不安定さも相まって)現在進行形のソーシャルメディアへの制度疲労というか、飽和から来る虚脱感が漂ってきた証なのかも知れませんね。
僕もソーシャルメディアは大いに活用していますが、皆さんもmyspaceのブームと飽和、そして凋落からよくお分かりの様に、未来永劫続くプラットフォームやネット ワークなどというものはありませんし、どんな業種の仕事にも合う、どういう生活/ワークスタイル・哲学にも合う、馴染みの良いソーシャルメディアなどあるはずもありません。そこを無理して自分をプラットフォーム/コミュニティのルールやスタイル、「空気」もしくは前回の投稿で書いたような「金科玉条」に合わせすぎることで当初の目的を簡単に見失ってしまうことが出来るのがソーシャルメディアの難しさだと思います。それ自身楽しいものなので、目的を見失っても時間は幾らでも使えてしまう点も含めて。
「音楽を創り、奏で、楽しんでもらう」という基本形
音楽の「伝え方・伝わり方」は激変すれども、音楽を創り、奏でる人がいることとそれを楽しんでくれる人がいること、そのシンプルでストレートな関係自体はこれからも変わることはないですから、その関係を断絶させないようにすること、その関係を一層豊かなものにしていくこと、これに最大限注意を払って音楽活動と Model Electronic の活動を展開し続けていきたいと考えています。それが僕にとっての音楽活動の「基本形」です。
今日は、Soundcloud 周辺で人気のMΔRRI$ “Rashida Jones” を紹介します。ちょっと途中Kenny G みたいな80sの触れてはいけない微妙な部分(笑)を感じさせる箇所もありますが、Dam Funk をさらに緩く、かつ2011年風にドスを効かせたようなボトムとチルな感じはついリピートして聴いてしまいますね。CFの ファースト”Encounter with…“の後半に収録されている”Soft’n’Easy” を少し思い出しました。