日々掲載しているマイクロブログを月別にまとめたページです。今回は2021年10月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2021年10月31日
(2/2)スペックワークに反対するクリエイターは多いだろうし、僕は(駆け出しでもないので)拒絶派だが、自分のキャリアアップにオポチュニティをどう利用するかは本人(当事者同士)次第だと思う。人類の歴史上、公正で公平な社会など一瞬たりとも存在しない以上、フェアネスを高らかに謳う風潮は逆に虚しさを感じる。
2021年10月31日
(1/2)10年ほど前「スペックワーク」という言葉がよく話題になっていた。ここで言うスペックはspeculativeで、報酬の有り無しは状況や成果物次第、つまり「ダメもとだと初めに承諾してね」という含意がある。日本でも使われる「プロモーションとしてどう?」という誘い文句は、これに限りなく近い罪深さを感じる(笑)。
2021年10月30日
しばらく家を離れるので、ラップトップPCでも制作ができるようデスクトップから環境を移植中。搭載するソフトを最小限にして、「普段作るタイプの曲が作れない環境」という制約を自分に課してみるつもり。
2021年10月28日
「日本でもシリコンバレーが生まれる可能性がある」という、天才プログラマーと呼ばれている方の記事を読んだ。そのためには社会の同調圧力や抵抗勢力と闘い、日本人のお堅いゼロリスク発想を変える必要があるという話。ただ僕はシリコンバレーやアメリカのITビジネスを意識したりロールモデルにすることで日本の社会のバランスが崩れる可能性の方が圧倒的に大きいと思う。
2021年10月27日
怒るという感情は 脳がその状況に「対処できない」時に生じる。こういう視点から自分や相手の怒りを捉えられたら、コミュニケーションを格段に進歩させることが出来るような気がする。久々に目から鱗の一冊。
加藤 俊徳 『脳が知っている 怒らないコツ』| Amazon.co.jp
2021年10月25日
この数週間取り組んでいたModel Electronic Recordsのライセンス用オンライン・ライブラリの制作がひとまず完成。MEの楽曲をテレビ放送やCMで使用されたい音響効果・映像制作会社の方でご利用にご興味ある方はcontactより連絡をお願い致します。
2021年10月22日
(2/2) 僕らの様な非ネイティブはこの主張を鵜呑みにしてしまいがちだが、実はアメリカ英語のネイティブでも地方や世代によって、特に教育者の中にはこの発音習慣を「知性の欠けた、レイジーな英語だ」と感じて「tをドロップしろ」という教え方に反対する人もいる。ということを最近知った(笑)。
2021年10月22日
(1/2) Youtubeチャンネルの様なカジュアルな米英語レッスンでは、internetを「イナネ」、centerを「セナー」と発音し、tをドロップすべきだと当たり前の様に言う。理由はこの方が「ナチュラル」に聞こえるから。(もちろんブリティッシュ英語はtをしっかり発音する。)
2021年10月21日
アメリカでは5秒に一度はどこかで交通事故が起きていて、そのうち98%がヒューマン・エラーによるもの。無謀で迷惑な行動をする人とその犠牲者が増えるほど誰かが儲かり社会が豊かになるという「残念経済」は、ヒューマン・エラー大国のお家芸。逆に、学習効果が高くエラーが少ないために経済がシュリンクしていくという日本の状況は喜ぶべきなのか、これも複雑、
2021年10月20日
新居にデスクが届いた。作りのしっかりしたものを選んだので合計100キロ近くあり運搬が心配だったが、組み立ててみると重厚感があって大満足。これで音の方ももさらに重厚なものに!と気合が入る。
2021年10月17日
ゴルフは全くやらないが、この「禅ゴルフ」という本はメンタルをコントロールするための指南書として面白く読んだ。将来や過去に関する邪念やたくらみを退け、今この瞬間にひたすら集中する。これはスポーツや勝負事だけでなく、創作においても大事。
禅ゴルフ―メンタル・ゲームをマスターする法 | Amazon.co.jp
2021年10月16日
四六時中仕事のことで頭が一杯なのがプロ、みたいな風潮が未だにあるような気がするが、それだと各世界でプロが増えれば増えるほど、かえって社会や家庭の緊張が増し、賃金も低下し、不幸になっていくように思う。仕事にそれだけの情熱や時間を割くということは、人間が本来こなす様々な活動や営みのうちの何かがしわ寄せになっている訳だから。
2021年10月14日
近所に中古の本とレコードを扱う店を発見。殆どのレコードは1ドルから3ドル程度で売られていて、昔だったら段ボール一箱分位買っていたかもなと思う。レコードは安いのに、古びた日本の屏風が3500ドル(40万近く)で売られていたのが可笑しかった。
2021年10月13日
ストリーミングサービスの興隆により、ウォール街と音楽業界の蜜月が再び始まった模様。アメリカでは音楽著作権の売買は珍しくはないが、今の勢いを見ると、音楽もいずれは不動産リートの様な投資商品に成り下がるのかなと危惧をする。皮肉なのは、コロナ禍でキャッシュ欲しさに権利を手放した古巣のアーティスト達こそがこの流れに拍車をかけていること。
2021年10月11日
3年前のデータだが、アメリカのヒットチャートのトップ10に入った楽曲にクレジットされているソングライターの数は、1曲につき平均9.1人らしい。1曲作るのになぜそこまでの頭数が必要なのか一見不可思議だが、この「一人の才能の手柄にしないで関係者みんなで山分け」方式はハリウッドを含め最近のアメリカ社会ではよくある現象。
2021年10月10日
アイデア、人、時間(タイミング)、仕組み。どれを転がすのが自分の得意技なのかを把握しておくと、苦手なものに必要以上に取り組んで疲弊しないで済むと思う。僕の場合、人転がしが得意技に入らないことは自覚している。もちろん音転がしは三度の飯より好き。
2021年10月7日
ジャズ・ピアニストではAhmad Jamalも好きな演奏家の一人。なぜかマイルス・デイヴィス経由で説明される事が多いようだが、僕はマイルスへの崇拝やバイアスがないので、ただ単に彼の選ぶ音の響きとアーティキュレーション、そしてリズム感が好きで聴いている。
JMarseille - Album by Ahmad Jamal | Spotify
2021年10月5日
この一週間ほど毎日10キロ歩いている。35歳位で車の運転をやめて以降足を使う頻度は増えたが、コロナ禍以降一日1万2,3千歩が普通になった。車が必要ない場所と生活スタイルを入念に選んでいるので、10年近く米国にいて「車があれば」と思ったことがない。東京では4台も乗り替えたのに(笑)。
2021年10月1日
子供の頃に度肝を抜かれ、その後の人生にも影響を与えた邦画やテレビ番組の多くがこの村川透監督の手によるものだったのを知ったのは随分後のこと。彼の作品が放つ独特の「ギラツキ」は時代性だったのか、彼自身のバックグランドによるものなのか。思いを巡らしつつ一気に読んだ。
「映画監督 村川透」| Amazon.co.jp