日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2023年5月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2023年5月31日
引き続きEvernoteの代わりになるアプリを物色中。Notion、MS OneNote、Google Keepなど、それぞれの魅力はよく分かった。ただ、それが実際に効率化に繋がるのか、手数が増えてかえって時間の無駄になるのか、その点を見極めないといけないことも分かった。今日は南アフリカ出身 Richard Jon Smithのキレの良いディスコファンクで。
Richard Jon Smith - Stay With Me Tonight - YouTube
2023年5月30日
「エサを求めて走っているのか、エサになることから逃れるために走っているのか、分からなくなることがあるだろう。いずれにせよ、走るんだ!」AI(GPUベース)の世界を独走するエヌビディアのジェンスン・フアン氏が台湾大学で行ったスピーチは、過去の波乱万丈があるからこそ説得力を持つ。ただし昨今のAIハイプの津波をこのまま難なく切り抜けられるかどうかは、時のみぞ知る感じか。
RUN!Don't Walk!顯卡教父黃仁勳台大畢典致詞 - YouTube
2023年5月29日
全てのミックスダウンが終わり、只今チェック中。僕のミックスは昔からベースが大きい。どんなタイプの曲でも「大人しいミックス」になることはまずないが、逆にベースやスネアが大きすぎて最後のミックスで引っ込めるということはよくある。ラウドすぎることで苦言を受けるどころか、街を走っている車ですら僕でも癇に障る位にブーストした音を垂れ流している。この動画のような光景はまだ未経験だけど、想像は出来る(笑)。
Car Speakers Explosion (Bass Boost Meme) - YouTube
2023年5月28日
かれこれ10年以上Evernoteを使っているのだが、同期の調子がおかしかったりとますます使い勝手が悪くなってきたので、MicrosoftのOneNoteその他のアプリを物色中。TwitterやFacebook、Youtube然り、億単位のユーザーがいるアプリやプラットフォームでなりふり構わぬアップデート=改悪が行われつつあるのは、テックの世界も時代の節目に差し掛かっているということだろう。とか思ってたら、買収されてたのか…。
Evernoteを伊Bending Spoonsが買収、2023年初頭までに経営権移行 | マイナビニュース
2023年5月27日
僕は何をするにしても「誰かの力を借りる」のが苦手。雇用主なしの100%自力で米国の永住権を取るにはEB-1という枠しかないのだが、元々米国の映画やテレビで自分の曲が頻繁に使用されていたので、実績を証明すること自体は難しくなかった。社会的な肩書や所属、後ろ盾もない独立独歩派にとっては、日本で何か新しいチャレンジを承認・評価してもらう方が遥かにハードルが高い。
スポンサーなしでグリーンカード(永住権)を申請するには? - 現地情報誌ライトハウス
2023年5月26日
この週末で現在制作しているアルバムを完成させようと取り組んでいます。先月完成したDark Modelのアルバムと違って明るい曲ばかりなので、作っていても気持ちが軽い。ところで先日亡くなられたティナ・ターナーといえば、僕の中のベストはこの曲。R&Bの世界でここまでエピック(壮大)でドラマティックな楽曲とレコーディングはなかなかない。ご冥福をお祈りします。
Tina Turner - River Deep, Mountain High (1966 Phil Spector version) - YouTube
2023年5月25日
部屋でじっとして本を読むのが苦手なので、本を読むためだけに電車に乗ったり、公園や図書館などの公共施設に行くことがある。日本でも海外でも乗り物ってすごく良い読書スペースだと思うのだけど、日本では特に、電車で紙の本を読んでいる人の姿が随分減った気がする。意外にもアメリカでは、太陽が照るビーチ辺りで分厚いペーパーバックを拡げている光景を今でもチラホラ目にする。
Stream Captain Funk - Sail and Cruise (Continuous Mix Part 1) on SoundCloud
2023年5月24日
占いの類いはあまり信じないのだが、たまたま六星占術の記事を見たら今年は結構な当たり年で、特に今月は絶好調だという。ほんとか?と思いつつも、「今年ツイてますよ!」と言われると多少の不運も、「ということは、『塞翁が馬』みたいにいずれ良い事が起こるんだな」と楽観的に取り組むようになる。で、結果的に当たり年になる。てな具合に上手く回ればね(笑)。それにしても、このエミネムの滑舌の良さは何なんだ。
Eminem - Lucky You ft. Joyner Lucas - YouTube
2023年5月23日
ニュー・エディションのツアーに参加しているボビー・ブラウンが徐々に調子を取り戻しているというニュースを見た。彼のこの30年に及ぶ栄光と転落のギャップは壮絶すぎて、我々の想像のレベルを遥かに超えている。元妻ホイットニーと子2人を失った彼、容姿や声質はすっかり変わり果てたものの、こうしてステージに立っている姿を見るのは奇跡に近い。しかも同い歳だったとは…。
New Edition - Bobby Brown *Every Little Step* Washington, DC 3/16/23 - YouTube
2023年5月22日
昨日の話に少し繋がるが、もし「ストリート・スマート(世渡り)偏差値」というものがあったら、ユダヤ人やレバノン人は確実に高スコアを取るだろう。日本にはアカデミック・スマートな人は山ほどいるが、ストリート・スマートな人を育てる環境もないし、称賛する文化もないから、今後も重要視されるとは思えない。ただ、性悪説がベースになっている日本以外の世界の大部分では、ストリート・スマートな才覚やメンタリティは必修科目。
15 Best Street Smarts Secrets - YouTube
2023年5月21日
行動経済学の本は日本でも翻訳されてやたら人気がある。原書も翻訳も何冊か読んだことはあるが、いつもしっくりこない。著者の殆どはユダヤ系の学者で、この学問自体が彼ら特有のコミュニティの中での「生き抜く知恵」的な色が濃い(ことはあまり知られていない)。ユダヤ系移民の仕事仲間は多いので、”彼らの行動経済”を体現していることはよく分かるが、「起きてる間は駆け引きばかり考えている」タイプの生き方はとても疲れる。
ノーベル賞で脚光浴びた行動経済学が「死んだ」とまで批判されている理由 | ダイヤモンド・オンライン
2023年5月20日
1998年冬、パリのラ・ヴィレットでGlobal Teknoというフェスティバルがあった。デビューして間もない頃の初海外ライブで、東京から機材と変圧器を抱えて、今は無きヴァージンエアに駆け込んだのを覚えている。エイフェックスやらダフトパンクやらの出演者に交じって、エレクトロニックミュージックの新しいうねりの渦中に自分も居合わせることが出来たことを感慨深く思うと同時に、これからも絶えず変化し、音を創り続けることを誓う、25年後の初夏。
Global Tekno: mégamix et matos à La VilletteLe festival – Libération
2023年5月19日
米国でストレスの少ない州ランキングというと、ユタやウィスコンシン辺りが常連になる。保守系だがおだやかな白人が多い印象がある。日本にも同様の都道府県ランキングというのがあって、トップは長崎、鳥取、宮崎辺りらしい。理由は「睡眠の質や量が高い」だとか。ビタミンDを沢山含む食事を摂ってるのかな…。そんなことを考えながら、ロン・トレントの極上のDJミックスに浸る週末。「良いDJは良いストーリーテラー」の好例。
Ron Trent | Boiler Room: Streaming from Isolation - YouTube
2023年5月18日
インターネットやテクノロジーは生産性を上げることには貢献するが、クリエイティビティや想像力の限界に蓋をしてしまう部分があるように思う。検索やAIに慣れて、また情報までのリーチが短すぎて、全てのものには答えやコツ、パターンが当然あると錯覚してしまう癖がついている。「答えなんてないんだ、自由に考えていいんだ」と思って粘り強く考えたり、考えること自体を楽しむという、人間として当たり前の習慣を失わないようにしたい。
Giant Steps - song and lyrics by New York Voices | Spotify
2023年5月17日
公的組織や老舗の企業のデータベースに何か情報を入力しようとすると、「全角以外の文字が入力されています」といったエラーメッセージが出て、先に進むのに猛烈にエネルギーと時間を消耗させられることが未だにある。UI/UXといった今時の課題より何歩も手前の、遥か昔から続く、この文字コード&バイト問題をユーザー側の分別やストレスに委ねたまま放置している「全角ファシズム」は、おかしいというよりも恥ずかしい。
不便で仕方ない「住所入力の全角・半角問題」はなぜなくならないのか - ITmedia NEWS
2023年5月16日
映画「アラビアのロレンス」はパノラマ感のある映像美と壮大なテーマ音楽だけでも十分見応えがあるのだが、その映画的な演出のおかげで中東での民族間の緊張関係やイギリスの三枚舌外交のえげつなさがソフトに描かれすぎな気もしていた。先日見たNHKの「バタフライエフェクト」は、その曖昧な部分を穴埋めする役割を果たしてくれた。当時のロレンスの一挙一投足は、中東や欧米はもちろん、それこそ日本を含めた全世界に未だ複雑な影を落としている。
NHKオンデマンド | 映像の世紀バタフライエフェクト 「砂漠の英雄と百年の悲劇」
2023年5月15日
自分の曲のスカ/レゲエ・バージョンを作ってみたら面白くなって、このところその手の曲ばかり作っている。学生の頃ダンスホール・レゲエが日本でも流行り始めたが、当時の僕がしっくり来たのはもっとオールドスクールなロックステディやルーツ、そしてダブだった。レゲエやダブの世界は曲もさることながら、サウンド・エンジニアリングの側面で、今でも学べる点が満載。
adrian sherwood - boogaloo - YouTube
2023年5月14日
あまり馴染みがないかも知れないが、アメリカはレバノン系移民が意外と多い。僕が以前住んでいたアパートは地元のレバノン移民の不動産デベロッパー一族が所有していた。社長自らペントハウスを占有し、訴訟と醜聞が絶えない超クセ強さんだったが、ホスピタリティは高かった(笑)。彼らの祖先はフェニキア人。地中海周辺の交易で栄えた民族ゆえか、面の皮の厚い商人気質を感じる。カルロス・ゴーンやナシム・ニコラス・タレブ辺りは日本でも有名かな。
フェニキア人とは?カナンの地の苦難の歴史! - YouTube
2023年5月13日
来月は忙しくなりそうなので、一旦制作が落ち着いたところでパソコンを新調した。この何年も超小型PCのIntel NUCをメインに使っていて、このマシンとそこそこのモニターがあればどこでも本格的な作曲と音楽・映像制作が出来る。64GBのメモリを搭載出来て、ショルダーバッグ一つで飛行機にも持ち込めるデスクトップPCなど、少し前まで想定外だった。こうなるとますます定住生活が億劫になってきて、次の引越先を想定しながら旅行に出かけることばかり考えてしまう。
Reincarnation - song by OE | Spotify
2023年5月12日
お風呂にFire HDを持ち込みAmazonプライムをザッピングしていたら、マイケル・ジャクソンの「This is It」が出てきた。彼をはじめとして、若い頃に憧れた欧米のスーパースター達は揃って幸せな人生の終わり方をしていないのが残念。人は成功には執着するが、「幸せに死ぬ」ことにはあまり執着しないのか、もしくは執着しても手に入らないのか。僕は社会的な成功よりも、そっちの方を「自分でどうにか出来るもの」として頑張りたいのだけど。
Michael Jackson - P.Y.T. (Pretty Young Thing) (Official Audio)
2023年5月11日
エピクテトスやセネカに代表されるストア派哲学の話題で必ず出てくるのは「事象を自分でどうにか出来るもの、自分ではどうにもならないものに分けて、前者の方だけに集中すること。後者は執着するな」という考え方。確かにそうだが、それ以前に「自分ではどうにもならないことが少ない環境を探し、なければ作る努力をする」ことが大事だと思う。「どうにもならないこと」だらけな環境では、どんなに哲学書を読み漁っても、現実への虚無感や厭世観が募るだけ。
The philosophy of Stoicism - Massimo Pigliucci - YouTube
2023年5月10日
音楽で独立する前と後の人生で大きく変わったことの一つに、旅と移動の頻度が格段に増えたことがある。瀬戸内海に面した軍港の町に生まれ、関東、関西、九州と幼い頃に引越・転校三昧だったので、元々知らない土地を訪れることに関して抵抗は少なかったが、デビューして以降国内や海外の様々な土地、国を訪れたことで見聞が更に広がり、度胸がついたのは本当に大きな財産だと思う。そのおかげで、僕には自分のホームグランドと言えるような、「帰るべき場所」が全くないのだけど。
A House Is Not A Home - Bill Evans
2023年5月9日
数か月ぶりに体重を測ったら、体脂肪率が10%に落ちていた。「もう少し太った方が良いよ」とツッコまれそうだが、痩せたのは体を動かしているからだし、「もう少し太ったところでストップ。ピタッ!」みたいな調整ができるほど器用じゃないので、普通に食べたい物を食べたい時に食べる生活を続けるつもり。それはさておき、最近YoutubeはAIのポール・マッカートニーだらけやん!
Uncle Albert / Admiral Halsey (Medley) - YouTube
2023年5月8日
パウロ・コエーリョの『アルケミスト』を読んだのは遥か昔、たまたま彼のウェブサイトに引用集が掲載されているのを見つけて懐かしく思った。「人は近くに何があるかを知るために、はるばる旅をしなければならないことがある」「何か決断したら、必ずそれがあなたを幸せにするようにしなさい」「忘れないで。一時的な狂気の瞬間が、あなたの人生に味わいを添えることもあるんだよ」とても彼らしい引用の数々。
2023年5月7日
アドバイスは自分と同様のリスクを取ったことのある人からのみ聞くべき。ただ、真のリスク・テイカーを見つけること自体が非常に難しくて、耳に入ってくるのは、リスクから縁遠い人達からのアドバイスばかりというのが往々にしてある。結局のところ、安易に他人の声を集めるよりも自分の心の声に従う方が賢明に思える。その際に「目標ではなく恐怖を明確にしよう」というティム・フェリスのアドバイスは、役に立つと思う。
ティム・フェリス : 目標でなく恐怖を明確にすべき理由 | TED Talk
2023年5月6日
映画「シンデレラマン」の主人公であるボクサー、ジェームス・J・ブラドックの名を冠した公園がニュージャージー北部にある。暖かい季節の散歩やランニングには最適な、広大でとても雰囲気の良い公園なのだが、初めて訪れた時は、彼がどういう人物なのか全く知らなかった。映画を見て、彼が地元のヒーローとして讃えられる理由がよく分かった。夫婦愛・家族愛に重きを置いたストーリーも好感持てる。
Cinderella Man Trailer - IMDb
2023年5月5日
昨年から日本でもスキャンした紙の領収書は保管せず破棄して良くなったらしい。市販スキャナーの性能は世界で群を抜いているというのに、その血の滲むような努力が轟音を立てて空回りしている。こうした「そんなのとっくに撤廃出来ただろう」という古い慣習や儀式が日本は未だに多い。ジャッジが遅いと、あらゆる勤勉さや努力が無駄になり、結果的に社会のストレスを増やす…。まあ、とにかく大半の書類とかハンコとかの儀式、それ、もう仕事とは言えないでしょ(笑)。
日本の労働生産性、27位に後退 21年実績 - 日本経済新聞
2023年5月4日
Dark Modelのニューアルバム『Relentless』の発売日が決まりました。Topicのページで随時情報を更新していきますので、お楽しみに。Relentless(リレントレス)というのは「情け容赦ない、手加減しない」という意味で、米国ではスポーツやビジネスの世界でよく使われます。アルバムの内容もいつものDark Modelサウンドに増して戦闘モードに仕上がっていると思います。一日一日を真剣勝負で歩んでいる方達に贈ります。
Dark Model’s full album “Relentless” Out on June 16th, 2023 | Tatsuya Oe
2023年5月3日
最近はオンラインで様々な業務をサポートしたり代行してくれるサービスが沢山ある。役所の手続きや銀行の振り込みに自ら走り回っていたのは遥か昔のこと、と言いたいところだが、上手く仕事をこなしてもらうには上手く仕事を振る能力が大前提。人使いの上手さとクリエイティビティって、一見矛盾した能力の様に見えるけど、クリエイターこそ両方のスキルを磨いておく必要があると痛感する今日この頃。
Night Shift - song and lyrics by Captain Funk | Spotify
2023年5月2日
「私、失敗しないので」というセリフが以前流行った。番組を見ていないので真意を知らなくて恐縮だが、僕は「失敗しないということは何も挑戦していない証拠」だと考えるタイプ。失敗や拒絶のない、平穏で小さな人生から学べることは少ないと語る、デンゼル・ワシントンのコメンスメント・スピーチを編集したこの映像が今日のおすすめ。失敗することより、失敗する勇気を持てなくなることを恐れよう。
WATCH THIS EVERYDAY AND CHANGE YOUR LIFE - Denzel Washington Motivational Speech - YouTube
2023年5月1日
食べる事は大好きなのに、僕は朝と昼の2食しか食べないので、旅行中の食事の選択肢が狭くて困る。夜しか営業しない魚の上手い居酒屋とか、ホルモン焼きとか、もつ鍋やとか、その手のお店の大半が初めから対象外になってしまう。僕はお酒を呑まなくなって久しいから、どのみちあまり縁はないのだけど。ところで、日本は有数の「アルコール天国」だというのは、意外とみんな知らないかも。
【海外から見た日本】日本の居酒屋は世界的にも非常に珍しい独自の店舗の形態