日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2024年3月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2024年3月31日
「血液型と性格の間に関係があると信じているのは日本人だけで、科学的には何の根拠もない」と言われており、英語版のウィキペディアでは、「エセ科学」だと説明されている。確かに血液型で性格を決めつける行為は今時NGだけど、「科学的な根拠がない」ことは「科学的に間違っている」ことの証明にはならない。なのでモヤモヤは残る(笑)。
血液型性格判断は正しい? | 心理を学ぶ文部科学省後援「こころ検定」
2024年3月30日
ゲーテは詩を「本来は人生の不幸を癒し、人々に力を与えるもの」だと考えていた。なのに「今の詩人達は、まるで病気にでもかかったかのような”弱々しさ”こそが詩的だと考え、人々を一層不機嫌にする」と嘆く。インド映画『きっと、うまくいく』を見ていて、なぜかゲーテを思い出した。公開から15年経っても全く古さを感じさせない、人々に笑顔と力を与えてくれる傑作。
きっと、うまくいく【予告】3 idiots - YouTube
2024年3月28日
数週間ぶりにインターネットの環境が「まともに」整った。このブログは毎日続けていたが、動画視聴はもちろん、ソフトウェアのアップデートも出来ず、好きなラジオも聴けない状況だったから、娯楽や世間の情報に関しては普段に増して遠ざかっていた。だからといって苦痛な毎日だったわけではなく、むしろ人間的で充実した生活を送れた。そこが考えさせられるところ。
Digital Minimalism by Cal Newport - A Visual Summary - YouTube
2024年3月27日
ベテランなのに、自分より圧倒的に経験の浅い人間に対してすら、手厳しい態度しか取れない人は結構いる。それとは対照的に浦沢直樹さんは、他の漫画家の長所を見出して褒めるのが滅茶苦茶上手い。圧倒的な自信に裏打ちされているのか、持ち前の性格なのかは分からないが、「漫勉」という番組をNHKオンデマンドで見る度に、彼の褒め方に感心させられている。
浦沢直樹の漫勉neo - NHK
2024年3月26日
クリエイターにはコンセプト型の人とストーリー型の人がいると思う。もちろんどちらも創作にとって必要な資質なのだが、その「重心の置き方」は表現形態や作品、アーティストによって随分異なる。本来は時間芸術である音楽の中にも、ストーリーよりもコンセプトに大きく寄りかかったタイプの作品もある。ただコンセプトは手品やとんち(あるいは屁理屈)と同じく、鮮度と説得力を保つのが大変。
【絵本】一休さん「このはしわたるべからず」日本昔ばなし - YouTube
2024年3月25日
以前読んだ本に、就寝前に副交感神経を優位にしてリラックスするためには「写真集を見る」のが良いというアドバイスがあった。文字からの情報のインプットを減らして、シンプルな写真に意識を集中させるというのが狙いのようだ。僕の場合はOEの『Suchness』シリーズを聴くのが一番リラックス出来るのです。単なる宣伝ではなく。
より良い睡眠と少ないストレスのために 副交感神経系を理解する | Polar Blog
2024年3月24日
料理全般が得意なわけではないけれど、外食するよりも自分で作った方がしっくり来るメニューが幾つかあって、「カレーそば」はその一つ。10日に一度は作っているんじゃないかという位、よく作るし、よく食べる。ところで、アメリカではカレーもそばも非常に縁遠い食べ物なので、カレーそばを自宅以外で食べようと思うこと自体がかなりの冒険。
【カレーそばレシピ】失敗知らずの黄金比はコレ | ハウス食品
2024年3月23日
引き続き、’96年頃に制作した曲をチェックしている。当時はMacにインストールしたVisionというソフトで作曲し、AKAIのサンプラーとKORGの小さなシンセ音源のみで録音していた。所有するソフトの数や性能、容量は全然違うけれど、現在は手のひらサイズのIntel NUC1台で全て済ませてしまうから、「ハードウェアを最小限にしたい」という気持ちは一貫しているようだ(笑)。
Korg 05R/W Demo - YouTube
2024年3月22日
僕も大して詳しくはないのだが、阪急電鉄や宝塚歌劇団を創業した小林一三氏のことは、渋沢栄一や岩崎弥太郎らの実業家ほど知られていないように思う。文学青年上がりで元銀行員という変わり種の彼の起業の足跡を振り返ると、そのスケールの大きさもさることながら、卓越した「センス」と「良識」を兼ね備えた、とても稀有な方だと感じる。
2024年3月21日
以前マンハッタンにあるPoke(ポキ)のお店にしばしば通ったのを思い出し、ふとポキ・ブリトーが食べたくなった。毎日サラダ・ボウルばかり食べているのでポキ丼にかなり近いといえば近いのだが、シュリンプやホタテ、サーモンなどのシーフードを別途用意しないと雰囲気が出ない。明日はこれらの食材を買いに行って自宅でポキ祭り。
The Ultimate Poke Burrito - Poke Your Way - YouTube
2024年3月19日
“Clapback”というのは拍手に対して拍手で返すという平和な意味ではなくて、個人的な侮辱や批判に対しての「反撃、反論」という意味。この記事は以前、「カントリー・ミュージシャンではない」と一蹴されたビヨンセが、ニューアルバムのアートワークにその反論を込めたというもの。常に怒りをクリエイティブな形でぶつける彼女らしいやり方だなと思った。
Beyoncé’s Act II album cover is ‘a clapback to being told she doesn’t belong in country music’
2024年3月18日
『雄弁は銀、沈黙は金』という諺は有名なわりに、沈黙の大事さはあまり理解されていない。個人的には『雄弁は毒、沈黙は薬』ではないかと思う位に、言葉による説得や饒舌さの価値は昨今ますます薄れてきているように感じる。沈黙は検索もできないし、その意味をAIに学習させることも難しい、最高に知的で感情的な表現方法だと思う。
雄弁は銀、沈黙は金 - Wikipedia
2024年3月17日
新居は部屋数も多く動線も優れているので、今のところ快適に過ごせている。僕は建物の外観やアメニティ等よりも、静けさと動線の良さが大事。海外では特に、時々強引な構造のリノベ物件があって、動線の相性が悪い物件に遭遇することは珍しくなく、この記事の様に「LDKを通らないとお風呂に入れない…」というのは実際にあった。
家を建てた人に聞いた「動線」の失敗・後悔ベスト5 - sumica
2024年3月16日
『禅文化』という雑誌をご存じだろうか?京都は花園大学内にある禅文化研究所が出版している季刊誌で、専門的ではあるけれど、僕の様な素人もアクセスしやすい、禅宗に関する話題を多く採り上げている。とりわけ表紙や図版などビジュアル要素が素晴らしくて、僕は龍雲図が表紙の号を本棚に飾っている。
季刊「禅文化」- 雑誌のFujisan
2024年3月15日
以前よりも寒がりになったので、気候変動のせいかななんて考えていたら、どうやら体脂肪率が低すぎることも原因の一つのようだ。相変わらず下半身は毎日相当使っているが、コロナ禍でジム通いをやめてから上半身を鍛える機会が激減してしまった。というわけで、押し入れのダンベルを引っ張り出し、なかやまきんに君の動画で復習の日々。
【自宅筋トレ】なかやまきんに君の正しい腕立て伏せを学ぼう。 - YouTube
2024年3月14日
イタリアのACVからリリースをした頃、すなわち1996-1997年前後に制作した未発表曲のマスターテープを集めて聴いている。ドがつく位のテクノトラックが大半だが、今の自分に作れるかというと絶対無理な、当時の空気と自分のスキルならではの作品が色々と見つかった。マスタリングやエディットを施して皆さんの耳にお届けできればと画策中です。
Tatsuya Oe – Dazzlin’ | ディスコグラフィ
2024年3月13日
「君が人生を賭けて創りあげたものが破壊されたとしても、ありあわせの道具を使ってまた一からやり直せるなら、一人前の人間になれるだろう。」ラドヤード・キプリングの「If」は以前も紹介したが、心に響かない行が無いくらいに完成度の高い詩だと思う。英語で検索すると、この詩が世界中でいかに支持されているかがよく分かる。
IF by Rudyard Kipling (A Life Changing Poem) - YouTube
2024年3月12日
僕は「Sun(太陽)」という言葉が好きなようで、自分が作った曲のタイトルの中にこの単語が入っている曲を数えてみると(Sunshineなども含めて)13曲もあった。ここ数か月燦燦と輝く太陽に出会う機会に恵まれなかったのだが、先日久しぶりに清々しい日の出を見る事が出来た。記念にまた1曲Sun入りの曲を作ろうかと(笑)。
Echoes of the Sun | Dark Model
2024年3月11日
安藤忠雄氏がインタビューで「80歳なんてまだまだ子供や!」と仰っていたが、89歳で初めて自分の作品を販売し、一昨年他界したコンテンポラリー・アーティスト、カルメン・ヘレーラの人生を追ってみると、安藤さんの発言もあながちハッタリではないなと思う。あと50年創作に関わり続けられるとしたら、と考えただけでワクワクしてくる。
Carmen Herrera in an excerpt from The 100 Years Show - YouTube
2024年3月10日
極力「ジャッジしない」ということは、自分の中の「べき」や「モラル」を発動させない、ひいては「むやみに言語化しない」ということでもある。学校教育やネット社会が不幸なのは、個々の持つ本能や学習、実体験よりも、「言葉による決めつけや裁き、モラル・概念の振りかざし」が安易に先行・横行するところ。この名著(和訳あり)は、テニスに限らずそこを打開するヒントが詰まっている。
The Inner Game of Tennis by W. Timothy Gallwey | Goodreads
2024年3月9日
「判断」1つにつきどれだけ脳や感情を消費するのかを研究した科学者がいるのかは知らないが、善悪(〇〇すべき)の判断や好き嫌いにせよ、スポーツや演奏にせよ、通販やホテルのレビューにせよ、判断や批評をする案件を増やせば増やすほど我々を確実に疲弊させ、積極性や集中、そして人生の「質」を奪う。「ジャッジメンタルにならずに”流す”」ことは結局、自分を救う。
How to Be Less Judgmental
2024年3月8日
OE『Seisei Ruten』が発売されてまだ間もないですが、次のリリースは『Captain Funk『Heavy Metal (Deluxe Edition)』と『Instrumentals』です。前2作のDeluxe Edition同様、一からミックスをし直しました。特に今作は、オリジナルバージョンの勢いを保ちつつ、ビートやベースを大幅にテコ入れしています。
Captain Funk『Heavy Metal (Deluxe Edition)』『Instrumentals』4月19日同時リリース
2024年3月7日
作業の合間に、アマゾン創業期のジェフ・ベゾスを描いた映画『Bezos』を見た。あらすじは大体予想がついたけど、両親に30万ドル借りに行ったというのは知らなかった。NYのヘッジファンドで名を馳せていたのだから、種銭くらい全部自力で何とかすればいいのになと、誰も気にかけなさそうな部分でちょっとがっかり(笑)。
Bezos 2022 (Movie)|Trailer|CIFF 2023 - YouTube
2024年3月6日
R&Bやソウル・クラシックのラジオで、再びアニタ・ベイカーの曲を耳にする機会が増えている。彼女の歌唱スタイルは唯一無二な上に、その個性を発揮できる良い曲に恵まれたと思う。BET(黒人専門チャンネル)でのトリビュート番組で披露したヨランダ・アダムスによるアニタのカバーは、ヴォーカル・コントロールとビルドアップが神がかりの領域で脱帽。
Yolanda Adams Sings Anita Baker's 'You Bring Me Joy' | BET Awards 2018 - YouTube
2024年3月5日
このマイクロブログの2月分をアーカイブにしてまとめました。ほぼ毎日掲載のこの形式を始めて2年半以上経ち、意外と続いていることに自分でも驚く。2002年Findingsを始めた頃もこんな感じで毎日短い文章を書いていたけれど、このブログ形式は、ソーシャルメディアもまだ全く存在していないあの時代の素朴さにも通じるものがあって、自分にはしっくり来る。
マイクロブログ・アーカイブズ 2024年2月 | Tatsuya Oe - Japanese Blog -
2024年3月4日
TopicsとDiscographyのページに、OE『Seisei Ruten(Suchness 4)』の各ストア、ストリーミングサービスのリンクを追加しました。Grand Seiko (Watches of Switzerland)の映像でライセンス使用された『Garden Fountains』も新アレンジでアルバムのラストに収録しています。お楽しみ下さい。
Grand Seiko - Kodama on Vimeo
2024年3月3日
引越で機材を片付けてしまったので読書が進む。『ゲーテとの対話』は読みやすくて示唆に富んだ内容ながら、今から200年前のドイツの高貴な社会の出来事は、さすがに自分には縁遠くて牧歌的に映るところも。ただ、読んでいて感じたのは、ゲーテ、シラー、ナポレオン、ニーチェ、そしてヒトラーという、点と点がねじ曲がりつつ繋がっていく歴史の皮肉。
2024年3月2日
フランク・ロイド・ライトによれば「専門家」や「権威」と呼ばれる人達は、「自分は”分かっている”と思って、考える事を止めてしまった人」とのこと。建築や芸術の世界こそ、その手の専門家や教育者、評論家だらけなのは皮肉な現象だが、人はとかく自分自身の成長実感よりも、他者からの尊敬や「社会的に偉い」という手応えを優先する。生きがいは他に幾らでもあるというのに。
Frank Lloyd Wright on Architecture, Nature, and the Human Spirit - Google Books
2024年3月1日
先日紹介した『Mastery』を読んでいて触発され、『ゲーテとの対話』を読んでいる。ゲーテと言えば以前、アパートにあるジムでエクササイズをしながらKindleで読書をするのにハマっていた時期があって、その頃に読んだこの本は秀逸だった。『ファウスト』や『神曲』、ギリシャその他の神話や叙事詩、そして聖書は、生涯何度も勉強することになりそう。
『史上最高に面白いファウスト』| Amazon.co.jp