日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2023年6月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2023年6月30日
外出する時はいつも青いサングラスを持参する。これをかけると多少曇った日でも快晴に見えるので、気持ちが自然と2割くらい高揚する。雨の中の散歩もこのサングラスがあれば南の島のスコールに変わる、というのは盛り過ぎだが(笑)、自分にとって心の照明器具もしくはアンプのような役割を果たしてくれるモノ・コトをリストアップしておくと役に立つかも。もちろん僕にとって音楽は最優先アイテム。
Emílio Santiago - Vem Menina (1983) - YouTube
2023年6月29日
ラジオやストリーミングから聞こえてくる音楽に飽きると、昔自分が買ったレコードやCDのコレクションを漁ることがある。といっても手元には一枚も残っておらず、あるのは渡米する前にデジタル化した数万曲分のファイルのみ。当時はピンと来なかったのに今頃良さを発見する曲もあったりで、つくづく「音楽の聞こえ方」は自分の気分や境遇次第だと思う。Pal Joeyは90年代前半、宅録ハウスDJ達の希望の星だった。
Hot Music - YouTube
2023年6月28日
リオン・シルバース3世(Leon Sylvers III)と言っても、相当なソウル/R&Bファンでもない限り誰のことかさっぱり分からないかも知れないが、僕の中では信頼度の高い音楽プロデューサーの一人。かつて存在したSOLARというレーベルで様々なグループのサウンドメイキングを一手に担っていた彼の真骨頂は、ベースラインにある。と思っていたら、同意見の人が巧みにまとめてくれていた。
The Top 10 Leon Sylvers III Basslines - YouTube
2023年6月27日
訳あって、第二期Captain Funkの楽曲ファイルをテコ入れ中。当時は制作に関してはMac中心で、ProToolsをメインDAWとして使っていたので、Windowsだとすんなり開かないファイルもあって多少手こずる。「Heavy Metal」「Heavy Mellow」「Sunshine」の3枚はどれも思い入れがあるが、今配信サービスで聴くと図々しいくらいにデカイ音だなと、自分でも思う(笑)。
Weekend - Uplifting House Mix by Captain Funk | Spotify
2023年6月26日
この10年位だろうか、「ブレない」というフレーズにやたら出会う。ビジネスのように「成果」を問われる世界では、信念や美学に頑固に拘り過ぎてチャンスを逃したり、金銭的に息詰まり人を解雇しなければならなくなれば、それはブレるリーダーより迷惑。逆に、私生活や人の絆においては「忠誠」が必須で、ここがグラグラ揺らいでいるようでは即座に相手の失望を買う。ブレないことでよりしなやかで強くなるものと、こわばって脆くなるものがある。
Garota Da Minha Cidade - song and lyrics by Tania Maria | Spotify
2023年6月25日
Discographyのページで、比較的最近のアルバムの収録曲はほぼ全て試聴出来るように、Vimeoからの動画プレイリストを掲載しました。OE『Compositions in Blue』など、まだチェックしていない作品があればここで試聴してから、配信サービスを利用されることをお勧めします。
OE – Compositions in Blue | ディスコグラフィ
2023年6月24日
僕は長らく、衣食住や渡航費はもちろん、制作から販促までビジネスの費用も全て自腹でやってきたが、これは個人的な主義なので、誰かの同意や賛成を期待したことすらない。先日紹介したナシーム・タレブは珍しく自腹擁護派で、身銭を切る切らないの基準で人を3つに分類している。ただ彼の本は自費出版じゃないから、僕は彼に「もっと身銭を切れ!」と言っても怒られないだろう。てな事を、前にも書いてる(笑)。
\バラ色の人生と、ジバラ一色(自腹だらけ)の人生 | Tatsuya Oe 日本語ブログ
2023年6月23日
ライオンの寿命は囚われの身で25年、野生だと12年~16年らしい。檻の中では食物も医療、仕事ですらも保障されるし、第一、外敵に殺される危険がないので、当然長寿になる。動物愛護や種の存続の点では様々な意見があるだろうし、ライオンに生きがいや充実感、退屈という概念があるのかは分からない。ただ少なくとも人間は、健康や安全の確保以上に「生きる価値」を追い求めずにはいられない生き物。
Do animals live longer in captivity? - Discover Wildlife
2023年6月22日
部屋の天井が高いのは気に入っているのだが、朝方天窓から太陽光が差してきて、天気の良い日は4時半位に目覚めてしまう、そこでさらに強力なアイマスクを手に入れたものの、カバー面積が広すぎて、もはや「帯状の枕を頭に巻きつけて眠るの図」になっている。遮光性はパーフェクトで悪くない。それでも4時半に目が覚める習慣が変わらないのはなぜ?
How to Wake Up at 4:30 AM Feeling Rested - YouTube
2023年6月21日
僕らに出来るのは「選択すること」。つまりオプション=選択肢という「権利(義務ではない)」を増やし、行使すること。質の良いオプションを複数持っているということは、財産や知恵が豊富にあるよりも、時に自由と勇気を与えてくれる。外国語を学んだり様々なスキルを身に付けながら小さなリスク・テイキングを積み重ねることは、将来のオプションの質を高めるのに役立つ。丸刈り以外の選択肢は必ずある (2/2)。
Jorge Ben - Rio Babilônia - YouTube
2023年6月21日
その昔、地元の中学校は私立公立問わず丸刈り強制だったので、坊主頭がご免な僕は受験勉強をして県外の進学校に通うことを選択した。個人の特性や能力以上に組織(の規則)への「従順さ」を求める風潮は未だに強い。人生は誰かに「許可」されて生きるものではないし、「人はルールで手なずけることが可能」という考え自体反対だが、この残念な社会通念は僕らが生きている間は変わらないだろう(1/2)。
丸刈り校則 - Wikipedia
2023年6月20日
僕は思い立ってから行動までのスピードがやたら速い。その「即行動主義」で大概うまく行くが、時々速すぎることが無駄やストレスになって返ってくることがある。後悔や致命的な失敗はないが、最近「やらなくても良かったな」と思うことが増えたように感じるのは、世の中の硬直化が進んでいるからなのか、自分がせっかちすぎるのか。とはいえ、やって無駄なことは一つもないので、あえて「せっかちだが冗長性(遊び)のある人生」と呼びたい(笑)。
Do It Now - YouTube
2023年6月19日
一か月位音沙汰がなかったブルックリン在住の友達から連絡があった。カンファレンスで米国内を行き来している間にコロナにかかっていたとのこと。日本でも最近コロナにかかり寝込んでいた人の話を聞いた。症状は数年前のそれと比べると随分穏やかなようだが、麻疹であれコロナであれ、縁がないに越したことはないので、気を付けていきましょう。
Find The Way - song and lyrics by Aaron Parks, Ben Street, Billy Hart | Spotify
2023年6月18日
ナシーム・ニコラス・タレブの「反脆弱性」の訳書を読んでいる。英語版のオーディオブックで読んだことはあったが、やはり日本語版はすんなり頭に入って来る。経済学者や銀行などの権威に対する挑発的な姿勢や、レバノン移民らしいストリートスマートさは、僕は嫌いじゃない。ただ、彼の主張は日本人の商習慣やモラルとは全く相入れないし、この本でも元IMF理事の加藤隆俊氏を罵倒し、「日本は最も脆い国」とでも言いたげな気配は感じる。
ブラック・スワンへの対処法「反脆弱性」とは何か? | ダイヤモンド・オンライン
2023年6月17日
10代から30代にかけて4台の車を乗り継いできて、その後ピタリと運転を止めていたのだが、最近再び車の運転が楽しくなってきた。とはいっても、以前と違って車を所有したいという気持ちは起こらない。自分の行動範囲を広げるために様々な技能やコツを身につけることは大事だけれど、車に限らず、選択の自由やフットワークを奪う「所有」は勘弁。そんな”Own Less, Do More”な気持ちが強い。
Deniece Williams - Free (Audio) - YouTube
2023年6月16日
本日Dark Model『Relentless』がリリースされました。リンクをTopicsのページで確認して、Apple Music、Spotify, Bandcampなど各配信サービスでアルバムをお楽しみ下さい。
Dark Modelの「Relentless」をApple Musicで
2023年6月15日
ウェブ制作に必要なプログラミングに関しては、シンプルなものなら自分で出来るけれど、AppStoreやPlayで配布するようなネイティブ(モバイル)アプリを一から組み上げるスキルはない。そんな自分にとってGlideのようなノーコード開発ツールの登場は朗報。この手のツールで音楽アプリを制作した事例はまだ少ないが、暇を見てチャレンジしてみたいことの一つ。
Introduction to Glide - YouTube
2023年6月14日
日本でもよく話題になる米国雇用統計。昔からあの指標の信憑性には疑問がある。ところでコロナ後、アメリカ人の働き方が随分変わったのを肌で感じる。端的に言えば、熱心に仕事をしなくなった。メールなどのレスポンスも遅いし、責任意識がさらに希薄になっている。コロナ時のばらまきからビットコイン騒ぎ、意味不明な株高まで、世界は「価格(量)」ばかりを追い求め、「価値(質)」の意味を忘れたかのようだ。
Diamond Dust - the Bernie Holland Version - YouTube
2023年6月13日
先日作り終えたスカ/ロックステディ・スタイルのアルバムのアートワークを作成中。発売はもう少し先のことになるかも知れませんが、Dark Modelとは打って変わって、夏らしい、陽気なトラックが揃っています。ところで、スカ、ロックステディ、レゲエの音楽スタイルの違いを説明しているこの動画は分かりやすい(思想的な背景=ラスタファリズムは、また別の角度の話)。
How to play Ska, Rock steady, Reggae and Soca - Guitar Riffs - YouTube
2023年6月12日
僕はストリームサービスのノーマライズ機能というのが好きではない。特に、音楽専門サービスでもないのにオンオフの選択肢もないYoutubeのノーマライズには腹立たしさすら感じる(笑)。ブラウザ拡張機能を自作出来るTampermonkeyというアドオンと、Githubで公開されているスクリプトを使ってカスタマイズすれば、僕の曲も原曲そのままのラウドな音で楽しめます。もちろん自己責任で!
Disable youtube volume normalization (allow true video 100% volume) · GitHub
2023年6月11日
16日発売のDark Model『Relentless』に収録されている「Starchaser」をVimeoにアップしました。Tatsuyaoe.comのサイトを普段ご覧頂いている皆さんに、いち早く楽しんで頂ければと思います。
Dark Model - Starchaser (from "Relentless") on Vimeo
2023年6月10日
自分が書いた英文の文法表現のチェックをしてくれるGrammarlyというサービスがある。もう十数年使っているが、スタートアップで、大手のテック企業に身売りすることもなく安定したサービスを供給している企業は珍しいと思う。ただ、このアプリのアドバイスを真に受けてメールを書くと、アメリカ目線なためか、結構カジュアルでぶっきらぼうな文体になる時がある。その点に気をつければとても重宝する。
Grammarly
2023年6月9日
僕は気温が10度以下になると途端に体の免疫力が低下する(気がしている)。寒さが厳しい環境を避けながら1年を過ごすにはどういった多拠点生活をすればいいのか。いつもそれを考え巡らせている。かといって南の島に年中住んでいると気が緩むのは実証済み。適度な厳しさと適度な緩さが共存したわがままな世界を実現してくれるのは、やはり「どこでもドア」しかないのかな。
てんコミ探偵団 ひみつ道具特捜班|ドラえもんチャンネル
2023年6月7日
政治家の世襲問題が再燃しているが、世襲や親の七光りというのは政治やビジネス、エンタテインメントをはじめ、世界中で「幅を利かせて当たり前」。小さい頃から家柄や縁故がものを言う社会で揉まれ、かつそれらに全く恵まれない僕には、これこそストア派の説く「自分がコントロールできない問題」。世の中に「フェア」なんて存在しない以上、嫌なら自分の頑張りが実を結ぶ対象を見つけて専念するのみ。
Hall & Oates - Who Said The World Was Fair
2023年6月6日
あと10日でDark Model『Relentless』が発売されますが、YoutubeのModel Electronic Recordsのページでは昨年リリースした『Odyssey』からの楽曲を徐々に紹介しています。アルバムを既にチェックされた方もそうでない方も、是非チャンネル登録をしてDark Modelサウンドを体験して下さると嬉しいです。
Dark Model - Heavenly on Vimeo
2023年6月5日
昨日紹介した”But they didn’t give up”でも触れられている、ハリソン・フォードのエピソードが興味深い。「現金作戦」(1967)でデビューした際、あるプロデューサーに「君には映画スターらしいオーラが全然ないね」と侮辱されたという。彼がこの言葉を真に受けて俳優への道を諦めていたら、スターウォーズはもちろん、ハリウッドの歴史ごと変わっていただろう。「成功は最高のリベンジ」の典型例。
Harrison Ford's First Screen Appearance - YouTube
2023年6月4日
その昔ケンタッキー大学のウェブサイトに「But they did not give up(それでも彼らは諦めなかった)」というページがあった。政治家から映画監督、ハリウッドスターまで、彼らの若い頃の失敗談や挫折を紹介するページで、読んでいて全く飽きる事がなかった。そのページが消滅して随分時間が経つなあと思っていたら、何とWayback Machineで見られるではないか!というわけでシェアしておきます。
2023年6月3日
久々に「Vフォー・ヴェンデッタ」を見た。以前はえらく政治的で扇動的な映画だなと思ったのだが、その後の世界の混乱を目の当たりにした後で見ると、現実の方が断然漫画チックで荒唐無稽に思える。「事実は小説より奇なり」と言うが、もう我々がフィクションから学ぶことはなくなってしまったのかな。人々が恐怖という感情をコントロールできない限り、その恐怖を利用する者が現れる。その繰り返しが人間の歴史だということだろう。
V For Vendetta (2005) Official Trailer #1 - Sc-Fi Thriller HD - YouTube
2023年6月2日
以前このブログで、僕の楽曲には結構な頻度でハープシコードの音が使われているという事を書いた。その影響の一つに、昔関西で頻繁にオンエアされていた、整形外科のCMに使われていたこの曲もあるような気がしている。イタリアのギタリスト、フランコ・アルティッシミによるこのムード・ミュージックは、恐らくライブラリ音楽として業界に流通していたのだろう。中高校生の頃、この曲を耳にしない日はなかった。
Franco Altissimi - Delicacy [LCS028] - YouTube
2023年6月1日
作業がひと段落着いたので部屋の整理をしていたら、額縁に入った白隠禅師の達磨の絵が出てきた。引越しの時に梱包したまま飾るのを忘れていたので、半年ぶりの邂逅になる。ギョロっとこちらを睨みつけているのになぜかほっとする、力強さと優しさを兼ね備えた筆致。OE『Suchness 2』を聴きながら、彼の作品に浸るのはいかがでしょう?
「達磨図」をはじめ、およそ20点が展示