日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2022年6月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2022年6月30日
ストレスを溜めずに生きるには「他人が作ったゲーム、ルール、契約」で戦わないこと。ゲームの(既存の)ルールを変える、いわゆる「ゲームチェンジャー」は聞こえは良いけど、膨大なエネルギーと資源を必要とする。ゴールは「生き残ること」であって、ゲームを変えたり周囲を制圧することは、副産物もしくは手段でしかないと思う。
Fives - song by Guthrie Govan | Spotify
2022年6月29日
3Dプリンターで電気自動車を作るローカルモーターズという会社があったが、資金不足で事業を停止してしまった模様。「21世紀の産業革命」と言われ、7,8年前に盛り上がったメイカー革命。2010年代のようなお祭り騒ぎが期待できなくなった今、世界中のメイカー達がファイナンスの壁をどう乗り越えていくのかに注目。
I'm Hip - song by BLOSSOM DEARIE | Spotify
2022年6月28日
一人のヒューマンエラー(人の過ち、失敗)を執拗に責め立てて追い込む社会と「ヒューマンエラーは誰でもいつかは起こす、避けられないもの」という前提に立って、属人的な能力や訓練、心がけ、採用方法に頼らなくてもうまく回る仕組みに変えていこうとする社会。21世紀に生き残るのはどちらだろうか。
Island Sunrise - song by Software | Spotify
2022年6月27日
ミックス違いを含めた収録曲全ての時間を計算したら90分近くになったので、アルバム2枚のリリースにしようかと考えています。配信オンリーだと長尺のアルバムは珍しくはないけど、個人的には1枚40分から50分位が適切かなと思う。といいつつ、『Songs of the Siren』はCD収録時間ギリギリの79:40位だったという記憶が…。
Sunrain - song by Ashra | Spotify
2022年6月26日
ヒップホップの要素を取り入れたフランスのダンス・カンパニー、アクロラップ(Accrorap)のステージをNHKで見た。選曲が良い。アメリカではこういうコンテンポラリー、コンテンポラリーした表現が紹介される機会が少ないので、新鮮でもあり懐かしい。
Heavenly - song by The Temptations | Spotify
2022年6月25日
毎週末、近所の浜辺で花火大会が行われる。夕食を食べながら花火を鑑賞しようと、公園には地元のファミリーや旅行客が集い、何だか賑やか。物価高やら戦争やら、世の中色々悩ましい事象が次々と現れるけれども、コロナを取りまく喧噪は(ここでは)確実に過去の出来事となりつつある。
Azul Cristal - song by Marcos Valle, Celso Fonseca | Spotify
2022年6月24日
ミックスダウンの作業は彫刻に似ているところがある。各トラックの必要のない帯域(特に低域)をEQで削ぎ落し、オートメーションやコンプを使ってゲインを抑えていく。Dark Modelはトラック数が膨大なので、中低域、低域を削っても削ってもまだやりすぎではない位。
I Found Lovin' - song by Fatback Band | Spotify
2022年6月23日
景気後退の兆しを憂う声はアメリカでも頻繁に聞かれるが、世の中が上昇、下降のどちらに傾いても必ずそれをチャンスとして自分の力に変えていく「アンチフラジャイル(反脆弱性)」という考え方がある。十数年前、音楽産業が傾きかけた頃に考えた事や実行した事はその後のアンチフラジャイルな自分を作る原動力となった気がする。
We're In This Together - song by Nine Inch Nails | Spotify
2022年6月22日
脳を退化させないためにも、ギターやキーボードを弾いて指先を動かす習慣をつけたいのだが、困ったことにこの「毎日一定時間、楽器を演奏する」習慣が昔からなかなか定着しない。今回のDark Modelのアルバムでは殆どギターを使わなかったので、次の作品はもう少し指先を使うプロジェクトを選ぼうかと。
Lazy Nina - song by Constant Bop, White Denim | Spotify
2022年6月21日
クールジャパン機構の赤字が累積しているとか。何をしている機構なのかよく知らないけど、国や銀行、非ベンチャーの老企業が未来志向の投資とかやりだすと十中八九こうなる。金を出す方にもあやかる方にもおごりや甘えがあるからだろう。100%身銭派の自分にはそう見える。
Enchanted Mirror - song by Luiz Bonfá | Spotify
2022年6月20日
毎晩9時前に翌朝の朝食を作る生活を始めて数年経つ。セロリ、きくらげ、アボカド、ツナ、トマト、納豆などチョイスは殆ど変わらず、そのお陰かすこぶる体調が良い。生活環境に劇的な変化でも起こらない限り、死ぬまでこのメニューの朝食を続けそうな気がする(笑)。あと、晩の鼻うがいも。
Bluesette - song by Mel Tormé, Buddy Rich | Spotify
2022年6月18日
『The Man Who Broke Capitalism』という本が話題。20年前世界中が褒めそやしたGEのCEO故ジャック・ウェルチの「株主価値優先」の経営手法についての総括と批判。サスティナビリティを金科玉条にして「以前のアメリカの(使い捨てな)企業文化はどうかしていた」と後になって批判するのは簡単だが、そういった魔女狩り的な風潮もまた虚しい。
On The Street Where You Live - song by Richard "Groove" Holmes | Spotify
2022年6月17日
季節柄、近所の海岸ではサーフィン等マリンスポーツの大会が毎週末のように行われている。顔や腕、足も小麦色を通り越して殆ど土の様な色に日焼けしている割には、引越してきて以来海に一度も浸かっていないという、一風変わったビーチライフ。制作が落ち着いたら、いずれダイビングにでも…。
Maria fumaça - song by Banda Black Rio | Spotify
2022年6月16日
信頼筋が推薦していたので『Atomic Habit(複利で伸びる1つの習慣)』のオーディオブックを聴いてみたら、予想以上の良書だった。習慣を変えるのは自制心やメンタルの問題ではなく、行動やルール、環境のデザインの仕方であるという、普段漠然と考えていたことをものすごくクリアにおさらいしてくれた感じ。
Snips - song by Karl Jenkins | Spotify
2022年6月14日
エジソンに関する本を読んでいたので、彼について少し検索した。日本語圏では、「1日3食の習慣が出来たのは、エジソンが自分の発明したトースターを売らんがために習慣ごと宣伝したから」という話があちこちに転がっていた。誰も出典を載せていないし、英語圏では似たような趣旨の記事は全然見つからない。ウンチクのつもりがただの陰謀論になってるような…。
Vox Tuned D.E.D. - song by Liars | Spotify
2022年6月13日
目下アルバムの楽曲のミックスダウン中。Dark Modelの曲はトラック数が何百にもなることがあり、またオーケストラサウンドとエレクトロニックビートの両方をマッシブに鳴らしたいという欲張りな意図があり(笑)、ミックスを何度もやり直すことが日常茶飯事。楽しくも試練の期間が続きます。
Sky Islands - song by Caldera, Dianne Reeves | Spotify
2022年6月12日
アメリカのメディアは「バブル」という言葉を使いたがらない。一般家庭の金融資産の半分近くが株式や投信を占める国だから、おいそれと「あなたの資産はバブルです=いずれ弾けます」とは言えないのだろう。リセッション(景気後退)という言葉は今頻繁に使われているけど、その前の状態が十分にバブルでしたとは、やっぱり言わない。
I'm Hip - song by Veronica Swift | Spotify
2022年6月10日
中学生の時、級友と一緒にアラン・ホールズワースの初来日公演(大阪)に行った。同じ年、キング・クリムゾンのライブにも足を運んだことを覚えている。振り返ってみると、当時の自分は何と文化的に恵まれた境遇にいたのだろうと思う。中坊でこんな衝撃を体験してしまったら、予定調和な人生で終えてたまるかと勘違いしてしまうではないの(笑)。
Road Games - 2016 Remaster ; Remastered - song by Allan Holdsworth | Spotify
2022年6月9日
最近オーディオブックをよく聴いている。以前はCDを購入していたが、Audibleを活用する機会が増えた。書き言葉で書かれた英語の文章を耳で聴くというのは意外と難儀なので、散歩しながらボーッと聴くつもりが結構集中して聞き入ってしまう。今聴いているのは歴史小説作家のスティーブン・プレスフィールドが仕事術を綴った『The War of Art』。
Ghettos Of The Mind - song by Pleasure | Spotify
2022年6月8日
音楽ビジネスでは往々にして、音楽そのものよりも人間(キャラクターやルックス、言動)を売ることが優先される。90年代僕がヨーロッパのテクノシーンに魅力を感じたのは、作り手の素性や国籍に関係なく音楽が一人歩きする余地がある「理想郷」だと感じたから。現場で出会うまでそのDJの年齢や肌の色、体格など知らないことが多かったし、そもそもそんなことに興味もなかった。
Do Da Doo - Plastikman's Acid House Remix - song by Robotman | Spotify
2022年6月7日
このところ毎日2回ランニングをするので、毎日洗濯をしないと着替えが追いつかない。食事して、曲を作って、走る。このローテーションをひたすら正確に繰り返す日々が続いているが、こういう習慣が一旦出来たら、神がかり的なひらめきとか求めなくても(笑)アウトプットは自然に、というか自動的についてくる。作品もまた習慣の産物なり。
Automatic Man - song by Michael Sembello | Spotify
2022年6月6日
トランプの一挙手一投足に振り回されていた2010年代後半も相当に狂っていたが、イーロン・マスクのそれに翻弄される2022年もかなり馬鹿げている。ソーシャルメディアからネタを取ってきて拡散や吹聴するのはそもそも一流のジャーナリストやニュースサイト、報道機関がやる仕事ではないし、ツイートの使い回しに気を取られる世論も5年前から成長していないように思える。
Night's Over - song by Raquel Rodriguez | SpotifyRaquel Rodriguez · Song · 2018
2022年6月5日
近所の倉庫にバンクシーの作品に似たテイストで描かれたグラフィティがある。半年ほど前に見つけたのだが、誰も気に掛ける様子がないし、ネット上でもその場所にバンクシーが描いたという情報は見当たらない。彼の作品ではないにせよ結構よく描けているので、もう少し注目してあげてもいいのになと思ったりする。
哀しいくらい - song by Off Course | Spotify
2022年6月3日
日米限らず、特許や知財について調べると法律家や仲介業者の解説ばかり出てきて、最も大事な「その知財を実際に創り出してライセンスしている人」からのアドバイスや情報がとても少ない。音楽の著作権と同じく、優先すべきはアイデアとその実行・具現化、すなわち「(地に足の着いた)クリエイション」であって、特許を取ったり商標登録をする「法務」や「手続き」はその後の話。
Lover 4 Now (feat. Todd Edwards) - Edit - song by Groove Armada, Todd Edwards | SpotifyGroove Armada · Song · 2020
2022年6月2日
アイデア発想法の一つに「オズボーンのチェックリスト」というのがある。実はこのリスト、作曲の発想法とも大いに共通点があって、特にリミックスやアレンジなどで使われるアプローチはこの9条からなるチェックリストに殆どカバーされているのではないかと思う。自分の発想法がこのリストにかなり収斂されていることに気付いたのは、実は割と最近。
My Day Will Come - song by James Francies, Yebba | Spotify
2022年6月1日
人が遠隔操作で動かす「分身ロボット」を使った接客を行うカフェを紹介したテレビ番組を見た。遅ればせながら、この「分身」というコンセプトに痺れた。「ロボット(AI)対人間」といった古くからあるSF的でトレードオフ的なパラダイム・強迫観念を軽く超えてしまっている。使い道を考えるだけでもワクワクする。
Ebb Tide - song by The Peddlers | Spotify