日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2024年1月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2024年1月31日
子供の頃、雨続きなど天候が悪い日に体調を崩したり気分が優れないと、母親に「弱い!」と一喝されたものだった。今は「天気痛」「気象病」という便利な言葉があって、医学的にも気圧と自律神経との因果関係が説明されている。僕が通った小学校は極寒でも短パン登校が強制だったが、あの冗談の様な校則は子供達の自律神経に相当な負担をかけていたと思う。
体の不調 天気痛(気象病)のせいかも!? - NHK クローズアップ現代
2024年1月30日
ツアー用に初めてリモワのスーツケースを手に入れたのは2000年前後で、当時僕はスーツケースはキャスター(車輪)とハンドルがついているのが当たり前だと思って買ったのだが、実はこのタイプのカバンが普及したのは、たったその10年程度前の話らしい。この”Rollaboard”タイプのスーツケースを発明した元パイロットのインタビューを見て今頃びっくり。
シンプルな発明が旅行体験を変えた 「車輪付きかばん」の功績 | Forbes JAPAN
2024年1月29日
ローマ帝国の悪名高き皇帝ネロを描いたBBCのドラマを見た。彼は当時の大衆には人気があり、暴君どころか実は名君だったという再評価もあるようだが、大衆的な受けの良さと政治家としての功績は別問題。と書いてはみたものの、僕はそもそも「偉くなりたい」人達の気持ちが分からない(笑)。特に、身銭を切らずに他人の金と人転がしで手柄を得ようとする輩。
「暴君ネロ」と習ったけれど……実は名君だった?- 朝日新聞GLOBE+
2024年1月28日
自律神経という言葉はよく聞く一方で、その中の副交感神経の一部である「迷走神経 (vagus nerve)」という言葉はあまり聞かない。英語圏ではこのvagus nerveという言葉の方が人気らしく、これをタイトルに入れたヨガやマッサージの解説動画が沢山見つかる。いずれにせよ、「耳が大事」というのは共通しているようだ。
Vagus Nerve Stimulation – 3 Tricks to Stop Anxiety Fast
2024年1月27日
僕はIntel NUCを第8世代から13世代まで使ってきたけど、最近台湾のASUSにこの事業が売却された。僕はラップトップPCは長らくASUS一筋で、とても満足している。日本では非国産のアジア系プロダクトに対しては未だに評価が厳しいが、過去の成功体験や優越感に浸った「負け惜しみ」が目立つ。ひたむきに努力する謙虚な姿勢を失わないようにしたい。
約6,000人の社員が働く「ASUS」台湾本社に突撃! | Game*Spark
2024年1月26日
この本にあるエピソード。MITの様なインテリが集まる場所で英語を話すと、彼らは「この人はこういう事が言いたいんだな」と「逆演算」してくれるので、自分の英語が上達したようについ錯覚するのだが、街に出るとやっぱり全然通じないので愕然とする。昔の自分も然りで、日本でそこそこ英語を勉強した人ほど陥るケースだが、ストリートで玉砕してからが勝負(笑)。
失敗を生かす仕事術 -畑村洋太郎 | Amazon.co.jp
2024年1月25日
日本語でスパムメールを受け取ることはまずないが、英語のスパムは日常茶飯事。仕事でのやり取りの中でメールアドレスが漏れることもあるし、既にアカウントもないSNSのリストからも流出する。そんな中、Cloudmarkというフィルターを使い始めたら、スパムが一通も来なくなって驚いた。ところで、この’86年のヒット曲のベースリフは大好物。えっ、スーパーマリオ?
Fool's Paradise - YouTube
2024年1月24日
その昔エドさんのギャグは一世を風靡したが、その後大変な努力をされていることをこの記事で知った。「心ない同期」から受けた侮辱をプラスに転換したという逆転劇は、これこそ”Prove them wrong”の好例だと思う。僕も学校から職場までこういった「心ない」輩に出会ったが、その屈辱一つ一つが自分をタフにし、視野を広げて前進する原動力になってくれた。
エド・はるみ「慶應、筑波大大学院から研究者に」”グー!”で一大ブームを巻き起こしたその後|CHANTO WEB
2024年1月23日
アメリカの動画配信サービスHBO Maxに[Ambient Max]という、アニメーションとアンビエントミュージックを織り交ぜた映像を紹介する人気番組がある。Spotifyの幾つかのプレイリストにOE『Suchness』収録の「Cloud Sea」がピックアップされているので何だろうと思ったら、この番組で使用され拡散されていたのだった。解説はTopicsのページにて。
HBO Max “Ambient Swim” feat. OE “Cloud Sea” - OE - SuchnessLicensee: Max (HBO Max) Campaign: “Ambient Swim: S1.E1 – Tradigital (Website) Artist: OE Song: Cloud Sea Album: “Suchness” Max, formerly and in some markets still HBO Max, is an American subscription video-on-demand over-the-top streaming service. It is a proprietary unit…
2024年1月22日
僕はダグラス・マッカーサーの功罪について語るほどの見識を持ち合わせていないが、彼の言葉「戦争、もしくは人間のあらゆる企てにおいて、失敗の歴史と言うのは、”Too late”(手遅れ)という二語に集約出来る」はなかなか考えさせる。僕の場合、逆に素早く判断、行動しすぎて疲弊する事が多い。その分経験知はどんどん貯まるけど。
2024年1月21日
昨日書いていたOE『Starry Messenger』のアルバムサンプラー動画を作成しました。リリースまであと10日余りありますが、Microblogを読んで下さっている方にはいち早くお伝えします。本当は各曲10分前後あるので、アルバム全編をリリース後に楽しんでもらえると嬉しいです。久々にAfter Effectsに触れて、良い気分転換になりました。
OE – Starry Messenger (Suchness 3) Album Sampler - OE - Suchness
2024年1月20日
これから2/2発売のOE『Starry Messenger』のダイジェスト動画を制作する予定。OEのSuchnessシリーズは夕方の散歩のBGMとしてもよく聴いていて、このアルバムも早速リピートしている。制作の方は現在Captain Funk『Heavy Metal (Deluxe Edition)』のメドがついたところ。自分の作品ながら、二つのギャップが大きすぎる(笑)。
OE『Starry Messenger (Suchness 3)』2024年2月2日リリース
2024年1月19日
電子工作の本を何冊か読んでいる。今よりも、そして物理をかじっていた高校時代よりも、子供の時が一番電子回路に詳しかったのは何でだろうと思い巡らせてみたら、学研の雑誌「科学と学習」の付録と「電子ブロック」、あとプロモデルやラジコンに夢中になっていた記憶が蘇ってきた。当時は「理工系の種」に触れるきっかけに溢れていたんだな。
科学のふろくギャラリー|学研の科学と学習
2024年1月18日
何を発明・創造した人に対して、「俺にも出来たかも」と言うのはとても軽率で失礼な発言に聞こえるが、発明家ディーン・ケイメンは「それこそ最高の誉め言葉だよ」と笑顔で言う。「そう、君にも出来たかも知れない。でも僕は、(膨大な失敗とリスク・テイキングの果てに)実際に成し遂げたんだからね」と。何においても、「行動は言葉よりも雄弁」。
Inventor Dean Kamen and Failure - YouTube
2024年1月17日
「失敗学」の第一人者である畑村洋太郎氏の本は、僕も何冊か読んでためになった記憶がある。この手の分野の研究者はアメリカのビジネス・スクールにもいるが、彼らは失敗に対する寛容度がまるで違うし、そもそも後ろ向きな言葉を避ける。”Intelligent failure”(次に繋がる失敗)という概念は、強引だけれども興味深い。
It doesn’t matter if you fail. It matters *how* you fail. | Amy Edmondson for Big Think + - YouTube
2024年1月16日
理由は分からないが、毎日のように聴いていたイタリアのジャズ&ファンク・ラジオ局がサービスを休止していて少々残念。ジャズのラジオ局で自分のレーダーに引っかかるものは本当に少ない。ジャズに関しては、国や年齢層によって随分好みやこだわりが違うようだ。故マッコイ・タイナーの演奏を紹介しようと思ったけど、新進気鋭なリオン・ファルにします。
Leon Phal Quintet - Last Call Live 2021 - YouTube
2024年1月15日
「呼び込み君」に続き、「自分には殆ど関係ないのに、絶対覚えてしまう」事も沢山ある。BBQ大国アメリカでは、伝説の元ボクサー、ジョージ・フォアマンが宣伝するこのグリル器具を知らない人はいない。実はジョージ自身が経営・製造しているわけではなく、彼は名前貸し&広告塔で、月に7億円稼ぐ。「ガッツレンタカー」がガッツの会社でないのと同じ衝撃。
George Foreman G5 30second commercial - YouTube
2024年1月14日
以前紹介した好きな言葉の一つ「Prove them wrong」(彼らが間違っていることを証明する)は、かつて日本で流行った「倍返し」のような怨み節のニュアンスはない。自分を侮辱や批判した相手をどうこうするといった狭い視野ではなく、その屈辱を自分をさらに成長させる動機づけに転化する、というのがミソ。アスリートから政治家まで、広く使われている。
Derek Jeter quote: Prove them wrong
2024年1月13日
どこを訪れても「その国/地域の人はみんな知っているのに、自分は知らない」事は沢山あるし、知らなくても良い事はスルーするように心がけている。ただ、この中毒性のあるキャッチーなBGMが特定のスーパーマーケットのテーマ曲ではなく、群馬電機が販売する音声POP「呼び込み君」の曲だったという事実は、衝撃的すぎてスルー出来ない(笑)。
【高音質】呼び込み君 BGM - YouTube
2024年1月12日
現在2枚のアルバムの制作を同時進行中。制作とそれ以外の事、例えば販促や税務申告などをマルチタスクでこなすのは好きではないけれど、制作に関しては、違う名義の作品を並行して創ることで新たなアイデアが生まれることがある。先日斜め読みしたウィーナーの『発明』は難解だが、要は「自分の直感を信じてジャンルの垣根を越えろ!」ということだろう。
発明 - アイディアをいかに育てるか/ノーバート・ウィーナー
2024年1月11日
海外での音楽ビジネスに関して助言を求められることがあるが、人的ネットワークも資金も潤沢な組織や、僕よりも遥かに言葉の障害が少ないネイティブスピーカーから秘訣やツテの紹介を求められると閉口する。1. 徹底的に「宿題(リサーチ)」をこなす 2. 自分の金と時間を投じて、数多く失敗する「覚悟」を決める。誰かを頼る前にこれが大前提。
The Isley Brothers - Work to Do (Official Audio)
2024年1月10日
米PBSの『Finding Your Roots』は好きなテレビ番組一つで、ゲストの祖先に関するファミリーストーリーの意外な展開に、ゲストも我々も驚かされる。活動家/学者のアンジェラ・デイヴィスの曾祖父は農耕に従事する奴隷だったが、所有者の劣悪な扱いに反旗を翻し、訴訟を起こしたという。19世紀半ばにこんな勇敢な話が。
Angela Davis' Great-Grandfather Took a Slaveowner to Court - YouTube
2024年1月9日
中3の時、このアラン・ホールズワースのライブを見に行った。見る限り客席に中学生なんていなかったけど、彼がどうやってこの音を奏でているのか興味津々で大阪御堂会館に向かった。今振り返ると当時の日本は何と文化的に贅沢な状況だったんだろうと思うが、贅沢すぎて勉強にすっかり身が入らなくなり、後で苦労した(笑)。
Allan Holdsworth live in Tokyo 1984 + Interviews - YouTube
2024年1月8日
ナシム・タレブの『反脆弱性』で僕が好きな一節。「私は朝起きるたびに、最悪の出来事が起きたと思い込むようにしていた。そうすれば、残りの一日はご褒美になる。(中略)知的な生活とは、痛みを感じなくても済むように感情を位置づけることなのだ。」これは最強のポジティブ・シンキングだと思う。
反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方/ナシーム・ニコラス・タレブ
2024年1月7日
よく練られたシステム(仕組みとルール)とテクノロジーは人為的ミスを減らし、生産性を上げ、結果として社会と経済を潤す。一人一人の注意力やスキルの向上、そして残業(!)、つまり「人間の努力負担」で解決できると考える風潮を絶たないと、「人が頑張れば頑張るほど、誰も幸せにならない」社会から抜け出せなくなる。
ヒューマンエラーはだれの責任か?(日本と欧米の考え方の違い)
2024年1月6日
“Anything worthwhile takes a long time.” 価値のあることは何でも修得に時間がかかる。簡単に時間を短縮できることは、自分の人生の柱となるような価値を生むものには結実しない。じっくり取り組み、山あり谷ありの成長過程を自ら楽しめるようになったらしめたもの。このブログにもあるように、時間があり余る若い時はこれが分からない。
Anything Worthwhile Takes A Long Time | Debbie Millman
2024年1月5日
2/2(金)リリースのOE『Starry Messenger』の情報をアップしました。 『Suchness』シリーズの3作目という位置づけですが、今回はイメージする世界観を庭園周りの自然から銀河・宇宙空間へと拡げています。僕にとっては、今一番取り組んでいて楽しいプロジェクト。
OE『Starry Messenger (Suchness 3)』2024年2月2日リリース
2024年1月4日
公共放送局NPRが主宰するライブ企画シリーズ『Tiny Desk Concert』は、今や英語圏のミュージシャンにとっては誰もが出演したい、でも(ごまかしが効かないので)怖い番組だろうと思う。RAYEはEDM・ダンス系のミュージシャンへの客演で名を上げたUKのシンガーだが、このシンプルなセットの方が断然実力を発揮できているように感じた。
RAYE: Tiny Desk Concert - YouTube
2024年1月3日
以前「推薦システム」というものに興味を持ってアルゴリズムの解説本など買い込んでみたが、IT企業がこの言葉を使う時は結局、自分達のサービスにユーザーを留まらせていかに時間とお金を使わせるかを目的とした「誘導システム」でしかない。ユーザー側が舵取り出来るアルゴリズムが生まれる可能性も無くはないが、まずは自分の行動・習慣をコントロールした方が早そうだ。
レコメンデーション機能に潜む「負の側面」は解消できるのか? | WIRED.jp
2024年1月2日
アフリカ、南米、中東、そしてアジア。どの地域の出身であっても、移民の人達にはその土地の音楽を話題にすると打ち解けられる可能性が高い。以前住んでいたコンドミニアムで働くスタッフはブラジル出身の人が多かった。イヴァン・リンスの話をしたことはなかったけど、みんな音楽や踊りが大好きで、様々なアーティストの名前が飛び出してきたことを思い出す。
Ivan Lins - Dinorah, Dinorah (Live) - YouTube
2024年1月1日
本日アメリカのディストリビューターと、新作OE『Starry Messenger (Suchness 3)』のリリース手続きをしました。日本のディストリビューターのやり取りは正月明けに行いますが、リリース日は万国共通の2/2(金)を予定しています。2024年はどんな曲を何曲作れるか、今から楽しみ。今年もよろしくどうぞ。
OE – Misty Garden (from Suchness)