日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2022年1月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2022年1月30日
この時期になると東海岸では頻繁にストームがあり、大雪や停電などの被害で苦労したことを思い出す。コロナ禍以降は特に、ニューヨークから明るい知らせを聞くことがないが、あの街がかつてのように世界中の人々を集める魅力と活気を取り戻す日は来るのだろうか?
Chase the Clouds - song by Sun Rai | Spotify
2022年1月30日
Dark Modelの楽曲をライセンス提供したトム・フォードのCM映像をようやく見ることができた。韓国の人気俳優ヒョンビン氏をフィーチャーした映像、近くこのサイトでもお知らせできればと思います。
Overture - song by Flora Purim | Spotify
2022年1月29日
日本の「右に倣え」な同調圧力はよく知られているが、アメリカにも「前向きで楽観的、おおらかでいなければならない」という、日本とは真逆ともいえる社会的プレッシャーがある。いずれにせよ早い段階で「この人は(圧力の誘惑に)簡単に乗ってこないな」と諦められるのも一つの手。
Dirty Work (feat. Patrick Baker) - song by Sam Padrul, Patrick Baker | Spotify
2022年1月28日
先日「拡張するキュレーション」という本を読んだ。「民藝」を定義した柳宗悦氏がキュレーターの草分けだという説明は納得がいく。杉本博司氏との共通項についても語られていたけど、僕は現代の柳宗悦としてはむしろ、みうらじゅん氏の方が近いように思った。
After Hours - song by J.R. Bailey | Spotify
2022年1月27日
最近このサイトに米国内のライターから、「ゲストブログを書かせて下さい」というオファーがしばしば来る。ただ得意とするジャンルはウェルネスが殆ど。僕は英語ブログで健康を話題にしたことは一度もないのだけど…。
The Genie - song by Starship Orchestra | Spotify
2022年1月26日
事業であれ、表現活動であれ、日本は「それを誰のお金で成し遂げたのか」という点に甘い傾向があるように思う。身銭を切ったのか、公金や他人の資金で手柄を立てたのか、そこをシビアに観察する習慣を身につけないと、逆境を乗り越えるタフな精神力が永遠に育っていかないだろう。
Crystalized - song by Milton Hamilton | Spotify
2022年1月25日
ライスペーパー、北京ダック、エビ、そしてシラントロを使って生春巻きに挑戦。形は不格好だが味はなかなか。グリーンカレー、トムヤムクン、カオマンガイと、我が家は東南アジア料理の頻度がやたら高い。次は青パパイヤを手に入れてソムタム(サラダ)を自作かな。
Start Again - song by Pomo, Andrea Cormier | Spotify
2022年1月24日
(2/2) DJはオーディエンスを踊らせるだけではなく、様々な音源を(再)編集・構成して一つの壮大なストーリーをリアルタイムに紡ぎ出す「ストーリーテラー(語り部)」になれるということを、ここまで雄弁に教えてくれた作品はない。
(今聴いて音楽的もしくはテクニック的にどうこうとか、そんな事はどうでも良い事。)
2022年1月24日
(1/2) かつて「Journeys by DJ」というDJ Mix/コンピレーションシリーズがあった。1995年にリリースされたColdcutによる「70 Minutes Of Madness」はその後の自分の(作り手、聴き手、そしてDJとして)音楽との関わり方に大きな衝撃と勇気を与えてくれた。
Coldcut - Journeys By DJ - 70 Minutes Of Madness - YouTube
2022年1月23日
昔は「1月行く(一月往ぬる)」という感覚が確実にあったのに、年末年始の休日を取らなくなったせいか、時が経つのがとても遅い。だから何だかものすごく仕事をしている気になる(笑)。歳を取るとふつう逆だと聞いていたのだけど、これは気持ちが若返っているってこと?
Huit Octobre 1971 - song by Soul Supreme | Spotify
2022年1月22日
以前仕事を手伝ってくれていた人がコロナ禍で継続的に仕事が出来なくなったので、新しい人を雇うことに。雑務からライティング、法律、税務まで、英語圏においてはバーチャルに人材を見つけるのはさほど難しくない。日本語圏での人材探しにもそんな流動性があって欲しいのだけど。
You Got the Groove (Captain Funk Remix) - song by Digikid84 | Spotify
2022年1月21日
街を走る車から聞こえてくる音楽の95%は重低音トラップかヒップホップなので、現在この世にはこの2つのジャンルしか音楽が存在しないかのように思える時がある。そんなことはない、とほっと胸を撫でおろす場所はもはや自宅しかないというこの感じ、日本の皆さんに伝えるのは相当難しい(笑)。
Rebirth - song by Billy Childs | Spotify
2022年1月20日
散歩道で毎日出会う、愛想の良い白髪の初老の男性がいた。アメフトのスタジャンを着て同じ道のりを自転車で何度も往復するので、次第に挨拶をする仲に。とある雪の日アコギを抱えて現れ、「今日はレッスン帰りなんだ。」その出で立ちだけで、味のある弦の音が聞えて来そうだった。
Dark Orchid - song by Sammy Nestico | Spotify
2022年1月19日
「日本に寄ったら食べたい料理」は数限りなくあるが、大抵は食材を探してきてレシピを忠実に守ればそこそこ似た感じにはなる。中にはやはり本場で本物を頂くからこそ美味いんだなというものもあって、以前太宰府名物「梅が枝餅」作りに挑戦したが、出来たのは何の変哲もない「あんこ餅」だった。
Am I Wrong (feat. ScHoolboy Q) - song by Anderson .Paak, ScHoolboy Q | Spotify
2022年1月18日
人にはそれぞれ自分が本来泳ぐべきだと定められた「川」というものがあるように思う。沢から大河へ、澄み切った清流から激しい濁流へ移り渡るのも人生の醍醐味だが、自分の源流を理解していなかったり、憧れや見栄、他人からの評価をあてにして川を乗り換えてしまうと舵取りが難しくなる。
Family - Stereo Version - song by Hubert Laws | Spotify
2022年1月17日
このウェブサイトで使っているプラグインの作者(ルーマニア在住)に連絡を取ったら、コロナでこの1年間何度も危篤になり後遺症に苦しんでいたとのこと。すぐにフィードバックをくれたところを見ると、着実に回復に向かっているようで一安心。
The Devil Made Me Write This Piece - song by Don Ellis Band | Spotify
2022年1月16日
爆音でディスコを鳴らしたラジカセを背負い、リズミカルに掛け声を上げながら全力で疾走していく男女の集団に出会った。見かけたギャラリーは大喜びで写真を撮っている。この国にいると、マンガチックすぎて「えっ?」と目や耳を疑うような光景に出くわす。それもかなりの頻度で。
Nothing Better (feat. Fatherdude & John Splithoff) - song by Brasstracks, FATHERDUDE, John Splithoff | Spotify
2022年1月15日
散歩から帰ったらアパート全体が停電。地下から30階の部屋まで階段を駆け上ることには何の躊躇もなかったが、iPhoneのフラッシュライトをセットしようと真っ暗闇でRの発音に気を配りながら「ヘイッ、Siri!」と叫ぶ声を何度もビル中に響かせるのは何とも間の抜けた感じがした。
Can You Feel It (Let It Groove You) - song by Ray Barretto | Spotify
2022年1月14日
宝くじでも起業であっても、タレントのブレイクであっても、本来成功に再現性など殆どないと思う。そう考えると、安易に他人を崇拝することも自惚れることもなくなり、自分のペースで肩の力を抜いて生きられる。のでは?
Maureen - song by Sade | Spotify
2022年1月13日
10年ほど前から時折書き物の仕事を依頼していた米国人の友人から、「君にはまだ言ってなかったけど、今オレ、ブレイクするかどうかの大事な時期でさ」と、URLが掲載されたメールが届いた。何のことやらとリンクを辿ってびっくり、全く知らぬ間に彼はユーチューバーとして人気者になっていたのだった。
Poolside Vibe - song by Pretty Sister, MarcLo | Spotify
2022年1月12日
一昔前に書かれたある本を読んでいたら、「徹夜」という文字が度々出てきて懐かしく感じた。時差が大きく、締切り仕事も多かったため、僕も日本にいた頃はよく朝方まで仕事をしていたが、今は定時就寝(22時)を守れないならば自分の仕事の取り組み方をまず疑う。
Metrópole - song by Cesar Camargo Mariano | Spotify
2022年1月11日
ブルガリア出身の彼は、LAからロンドンに渡り、祖国の実家に滞在した後に、ドバイを経由して戻ってきたという。自由人を絵に描いたような彼は僕に「実家なんて長くいるところじゃないよ。君もそうだろ?」と聞く。僕は長らく実家というものがないので、返事に困る。
Jorgea Corisco - song by Robson Jorge, Lincoln Olivetti | Spotify
2022年1月10日
場所・季節を問わず、釣りをしている人を見かけることが多い。子供の頃は頻繁に釣りに行き、鯖や太刀魚を仕留めたのだが、あまりに昔の事でなぜ自分が夢中になったのかが思い出せない。そういう昔夢中になった「遊び」を掘り下げていくと、意外と将来へのヒントが見つかったりする。
Lujon - song by Henry Mancini | Spotify
2022年1月9日
世界経済を混乱させてきたヘッジファンドマネジャーが尊大に人生哲学を語るような本が本屋で高く積み上げられているのを見ると、アメリカの次の金融ショックは近いかなと感じる。トランプに恫喝され、バイデンに看過され、パウエルは必要のないところにキャッシュをバラまきすぎた。
Fkn Around (Clean) - song by Phony Ppl | Spotify
2022年1月8日
小学6年生の時、初めて手にした洋楽のアルバム『52nd Street』に収録されていたこの曲。今聴くと、その後の自分の感性を形作った曲の一つのように思える。52番街のみならず、近年のミッドタウンにはフレディ・ハバードのバップ然としたラッパが聞こえてくるような趣きは最早なかったけど。
Zanzibar - Extended Version - song by Billy Joel | Spotify
2022年1月7日
ウズベキスタンから単身NYにやってきたその青年は、運転手とウェブ・セキュリティの仕事で生計を立てていた。同郷の友人はハッカーとして荒稼ぎしているが、懸命に就労ビザを取得した彼は真っ当なやり方で身を立て、祖国にいる家族を早く呼びたいと言う。彼の事は生涯忘れることはなさそうだ。
7Summers - Album by Shaun Martin | Spotify
2022年1月6日
コーヒーが美味しい店やスタバは沢山あるが、(かつて日常的にしていたように)そこに長居して本を読んだりメモを取ったり、考えを巡らしたりはしない。自分が長く馴染んでいたのは、実はコーヒーを提供する場所ではなく、喫茶店が持つ特有の「風情」だったのだろう。
THE GREATEST - song by We Are KING | Spotify
2022年1月5日
好きな言葉の一つ”Prove them wrong”は直訳すると「奴らが間違っていたことを証明する」。だが相手に復讐したり説き伏せるような視野の狭い手段ではなく、自らが獲得した成果と時の経過によって相手の認識がいつの間にか「勝手に」変わるという、痛快さが感じられる。
Wrong Way - song by Yakul | Spotify
2022年1月4日
日頃Kindleの電子書籍ばかり読んでおいて恐縮だが、Barnes & Nobleは存続を切に願う、最大かつ最後の書店チェーン。米国津々浦々、街の喧噪の中にこの書店の看板を見つけるとなぜか救われた気になる、自分にとっては「文化の駆け込み寺」的な存在。
Your Burning Love - song by Steps | Spotify
2022年1月3日
「手を打てば 鳥は飛び立つ 鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」 人の受け取り方はさまざま、という意味を込めたこの詠み人知らずの歌、哲学的ながらもユーモアがあって気に入っている。相手の存在や反応ではなく、内なる声に突き動かされて手を叩き続ける。今年もそうありたい。
Swish - song by MXXWLL | Spotify
2022年1月2日
「日本の賃金は米国に比べてなぜ低い?」という比較論をよく耳にするが、個々の能力の差や資産の多寡に関係なく「誰の命も粗末にしない」という、日本の良心が持つ「絶対価値」はもっと評価されるべきだと思う。日本の外でそれを見つけるのは不可能だから。
Nuttville - song by Buddy Rich | Spotify
2022年1月1日
悪天候で傘もさせない日は、散歩代わりにアパートの非常階段の上り下りをする。兵動大樹の「すべらない話」を聴きながら笑っているうちに40階から1階までを軽快に2往復。こんな時、NPRの時事ネタのポッドキャストなど聴いてたら、1往復でバテてしまいそう。
I Can't Help It - song by Esperanza Spalding, Joe Lovano | Spotify