日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2022年2月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2022年2月28日
数年に一度、自分の過去のリリースや活動記録を振り返る必要のある作業が発生する。音楽活動に限らず、以前は過去の記憶を辿るのがかなり苦痛だったが、最近は他人の人生のような距離感で、ある時は愉快に振り返ることさえある。これが「一皮むけた」ということ?
Thighs High (Grip Your Hips and Move) - song by Tom Browne | Spotify
2022年2月27日
ふとしたきっかけで、東京にある同時通訳養成学校の講義動画を見た。日本で取り組んだ英語の勉強と言えば(到底実践的とは言えない)受験英語の後は全て独学だったので、現場に近い英語のコツをつかむには通訳の学校に通えばよいというのは盲点だった。
Running - Disclosure 2021 VIP - song by Jessie Ware, Disclosure | Spotify
2022年2月26日
科学技術や医療がどんなに「スマート」に進化しても、人間の野蛮さは一向に変わらず、いつも全てを台無しにしてしまう。人間という「ハードウェア」と、宗教やモラル、倫理、民族意識を形作る心=「OS」の大半は紀元前から変わっていないのだろう。
Castor & Pollux - Live - song by sun electric | Spotify
2022年2月25日
海の近くに住んでいるせいか、レゲエを流している車によく出会う。自分が寒いところに長らく住んでいたこともあり、昔よく聴いていたこの音楽(もっとルーツ寄り)から自分がすっかり遠ざかっていたことに気付かされる。それはさておき、アメリカンなビーチにレゲエはあまり似合ってない気がする(笑)。
Sitting In The Park - song by Slim Smith | Spotify
2022年2月24日
最近 Decentralized Web (dWeb) という言葉をよく耳にする。ウェブの世界が中央集権的になりすぎているという批判があるのは理解できるが、ネットの中で分散化を標榜してもがく以前に、特定のプラットフォームやローカル・ルールに依存しすぎない「リアルの分散化」を優先したい。
Enigmatic Ocean, Pt. III - song by Jean-Luc Ponty | Spotify
2022年2月23日
2002年OE『Here and You』のリリースツアー用に制作した55分の映像を公開しました。昨今「ミュージシャンはSNS映えする短いビデオを沢山作るべき」なんて意見もありますが、音楽が本来持つ物語性(ナラティビティ)や想像力をプラットフォームが追いやっていく風潮には抵抗していきたい。
Diplegia (OE Version) - song by OE | Spotify
2022年2月22日
https://www.captainfunkofficial.com/ のデザインを久々にリニューアルしました。このtatsuyaoe.comを普段ご覧になっている方は既にご存じの情報が多いかと思いますが、お立ち寄り下さると嬉しいです。
2022年2月21日
歩いて30分程度のところに、中古本やDVD、ゲームソフトを扱う店がある。アメリカで(日本製に限らず)エンタテインメント・ソフトを扱う実店舗というのは今やとても珍しく、日本ならどこにでもあるタイプのこのお店もすこぶる重宝がられている。娯楽に関しては日本がどれほど贅沢な国なのかを皆さんに伝えるのはとても難しい(あと食べ物も)。
Acid Over - Piano Mix - song by Tyree | Spotify
2022年2月20日
真に「スマート」なものは、実は数えきれないほどのスマートで「ない」経験や思考の上に成り立っている。スマートに見栄ることや表層的な概念ばかり追い求めると、結果はその逆の方向に転ぶか、どこかで弊害が生じる。そんなことを考える機会がますます増えている気がする。
Dinorah, Dinorah - song by Ivan Lins | Spotify
2022年2月19日
普段カバー曲はあまり興味がないのだけど、Rumors of Fleetwood Macというトリビュートバンドは本物並みにライブ演奏のクオリティが高くて腰を抜かした。日本では考えられない位に欧米で根強い人気があるフリートウッド・マックだが、残念ながら僕はこのアルバムを2回買ったのみ。
Dreams - 2004 Remaster - song by Fleetwood Mac | Spotify
2022年2月18日
この何年もの間、毎日調理で包丁を使っている。単純な使い方しかしないのに以前はよく切り傷をして、数日間楽器が弾けないこともあった。ここ最近はめっきりケガをしなくなったが、包丁使いが上手くなったのか、新しい料理に挑戦していないからなのか、これ大事なところ。
Night Flight - song by The Brecker Brothers | Spotify
2022年2月17日
故インテル会長アンドルー・グローヴ氏の『Swimming Across』という本を読み返している(邦題『僕の起業は亡命から始まった』)。ナチスによる迫害、ハンガリー動乱を経て米国亡命と、ジョージ・ソロスの半生と被る壮絶な回顧録なのに、読んでいて力が湧く。
All I Need (with Mahalia & Ty Dolla $ign) - song by Jacob Collier, Mahalia, Ty Dolla $ign | Spotify
2022年2月16日
人は上手くいくと、自分にその素養があったからだと過大評価しがちだが、実は「たまたま」運が良かっただけということも多い。でも、自分には素養があると信じて行動している人の方が幸運に出会える確率が高いのは事実だろう。サイコロを振らないで埃をかぶらせるのは勿体ない。
Joy And Pain - Remastered - song by Maze, Frankie Beverly, Ginny Pallante | Spotify
2022年2月15日
米国では楽器を売ったり処分するのにとても手間がかかる(経験上そう思っている)ので、買う段階で躊躇してしまう。いつでもスーツケースだけで移動&引越出来るようにと考えている分、新しい買い物を決断するまでにいつも数年はかかり、大抵はやめる(笑)。
Bananeira (Remastered) - song by Emílio Santiago | Spotify
2022年2月14日
スーパーボウル効果で、試合観戦が出来る近所のBuffalo Wild Wings(ザがつくほどアメリカンなレストラン)に久々に長蛇の列が。その昔スーパーボウル当日に放映されるNFLのCMの音楽を依頼されて取り組んだことがあるが、当時はここまで国民的な行事だとは理解していなかった。
Pix Elated - song by Sample Kulture | Spotify
2022年2月13日
先日ハードディスクを整理していて、OE『Here and You』リリース時に行ったライブ用の映像(55分)を見つけた。音を多少調整すれば今でも見られるクオリティだと思うので、近日Videoのページで披露できたらと思います。
Don't Forget - song by Cory Henry | Spotify
2022年2月12日
現在住んでいる建物には引退した老夫婦が多く、先ほど会った夫妻は「今日は公園でずっと鳥を観察していたんだよ」と微笑んだ。現役の著名ラッパーやアスリートが住み、時折罵声も飛び交っていた以前のアパートとは雰囲気が違いすぎて、気の張り詰め方のさじ加減を見失う時がある。
Say You Will - 2004 Digital Remaster - song by Eddie Henderson | Spotify
2022年2月11日
立花隆氏の「田中角栄研究」についてのドキュメンタリーを面白く見た。一つのテーマを鬼気迫る勢いで掘り下げる、氏のリサーチと洞察の圧倒的な「量」にまず舌を巻く。氏が経営していたバーに掲げられた言葉「Fay ce que voudras(やりたい事をやれ)」、これは言われなくても大丈夫(笑)。
Rainmaker - song by John Carroll Kirby | Spotify
2022年2月10日
納税申告のシーズンは様々な取引先から支払調書が届く。今日届いたのは、稼働オフィスはNY、経理はサンディエゴ、本社の住所はダブリン(アイルランド)で郵便の消印はエルパソ(テキサス)と、いかにも最近の会社らしいフォーメーション。と書いてこの曲を思い出した。当時何万回聴いたことか。
All Around the World - song by Lisa Stansfield | Spotify
2022年2月9日
(若い頃とは対照的に)同じ時間に起床し、殆ど同じ中身の朝食を摂っているせいか、長らく風邪一つ引いていない。仕事や人生で荒波に出くわすことはあっても、食事と生活サイクルはこれからも単純な反復を貫きたい。あっ、きくらげは食物繊維が多くておすすめです。
Spirit of Love - song by Eddie Palmieri | Spotify
2022年2月7日
R&Bなど一部のジャンルでは90年代回帰ブームが続いている。確かにその頃まではアメリカのメインストリーム音楽は世界のメインストリームだったし、フォローされるような「お手本」が次々と生まれていた。30年後の2052年、世界が振り返る2022年の音楽とはどういったものなのだろうか。
Yamz - song by Masego, Devin Morrison | Spotify
2022年2月6日
窓から見える大きな海原と水平線を眺めながら、どんな為政者が権力を振りかざしても波に飲まれて溺れたらひとたまりもないし、海には勝てない。そんな当たり前のことを考えてしまったのは、昨日久々に読んだ『荘子』のせい。
Dolphins - song by Captain Funk | Spotify
2022年2月5日
アメリカの物価は今や日本の約2倍。アマゾンプライムはさらに値上げして3倍(年間1万6,000円)。賃金も大きく開きが出てきている。日本は30年前の経済をバブルだと言っていつも自嘲気味に反省するが、社会からどんどん寛容さが失われて、世界の中で一国だけ経済が縮こまっていくのは残念すぎる。
Health Food - song by Berhana | Spotify
2022年2月4日
このページが過去の投稿をさかのぼって一覧しずらい作りになっているので、マイクロブログのアーカイブを月別に編集して、Findingsの投稿として掲載することにしました。現在2021年の9月まで閲覧できます。引き続き週一程度のペースでアップロードしていきます。
Lonely Town - song by Steve Kuhn | Spotify
2022年2月3日
人気音楽系YoutuberのRick Beato氏が83年のヒット曲『Never Gonna Let You Go』の転調とコード進行がいかに変則的でかつ優れたポップソングかを解説していた。彼には共感するが、現在のYoutubeのボリューム層は、歌い始めの転調に入る前に”Boring”と一蹴し、別の曲に飛んで行ってしまうかもと思う。
Carry It Mongo Man - song by Kaidi Tatham | Spotify
2022年2月2日
今日はオスのニワトリ同士の激しい決闘と、オスが全力疾走してメスに飛び乗った挙げ句の交尾という、二つの荒々しい光景に遭遇した。アメリカに来てから動物、特に鳥類の野生むき出しの生態に触れる機会が増えたが、そこに住む人間の気性の激しさや野蛮さと関係があるような気もする。
Pela Cidade - song by Sandra De Sá | Spotify
2022年2月1日
「分離」「通過儀礼」「帰還」というジョセフ・キャンベルの英雄神話のパターンは一つ覚えのようによく語られる。僕には生家や故郷がないせいか、「元いた場所に”戻る”」という桃太郎的な帰結よりも、「ショーシャンクの空に」のような「新天地にたどり着いてゴール!」という解放的な締めくくりの方が好み。
All Roads Lead To Los Angeles - song by High Pulp, Jaleel Shaw | Spotify