日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』を月別にまとめたページです。今回は2023年12月分を紹介。最新の投稿は https://www.tatsuyaoe.com/microblog/ にて。
2023年12月31日
毎年暦とは関係のない生活をしているので、今年を振り返る必要もないけれど、仕事面では、ダンテ『神曲』の『地獄編』を地で行くような、人為的ミスに始まる災難の1年だった。状況を建て直し、制作とリリースを計画通り実行出来たことを誇りに思う。『神曲』の原題は「ディヴァイン・コメディ」。人生を『天国編』へと繋がる「喜劇」に変えるのは自分次第。
天国と地獄を描いた世界文学の金字塔!ダンテの『神曲』のあらすじをやさしく解説” - YouTube
2023年12月30日
アメリカのシステムキッチンにはディッシュウォッシャー(食器洗い機)は必ず組み込まれているので、食事で使った皿やコップを手で洗う事は殆ど無い。他の家電に比べてなぜこれだけが日本であまり普及しなかったのか、その考察はさておき、今から150年近く前にディッシュウォッシャーを発明した女性ジョセフィン・コクランのひらめきと粘り強さに感謝。
The Machines That Built America: Josephine Cochran Invents the First Dishwashing Machine - YouTube
2023年12月29日
随分久々にルービックキューブを買ってみた。小学4年生の時『1分を切る秘密のテクニック』という本を読んで特訓し、地元の大会に参加するくらいに熱中したが、今回はマニュアルなしで完成させるつもり。で、1面と横を揃えた段階で放置(笑)。ルービックキューブと言えば、たまに見たくなるこの映画のシーンを思い出す。
The Pursuit Of Happyness: Rubik's cube - YouTube
2023年12月28日
創造で大切なのは専門的な知識や学位証明ではなく、実現への「熱意」や「野心」。偉大な発明品、特に20世紀初頭までにアメリカで発明されたものの大半は、非アカデミックなアウトサイダーによるもの。今でもそのスピリットは様々な分野に引き継がれている。ハリウッドの名作曲家になるのに音大卒の肩書が必要がないのは、ジマーやエルフマンを見れば明らか。
世界を変えた素人発明家 | Amazon.co.jp
2023年12月27日
物心ついてから初めての経験だと思うが、今年は街角、ラジオ、テレビ、その他のメディアから流れてくるクリスマスソングを聴くことが一度もなかった。ケーブル/衛星チャンネルやポッドキャストなどには毎日触れているのだけど、情報の「かわし方」が上手くなったということかな。今年はCNNのカウントダウンでシナトラの曲を聴くこともなさそう(リンクは参考程度に)。
毎日、心穏やかに過ごせる22の習慣 | ハフポスト LIFE
2023年12月26日
今年4月にリリースしたOE『Compositions in Blue』は、MER『Soul Funk Ska Moods』と並んで、今でも気に入っている一枚。OE名義は一番創作の自由度が高いプロジェクトとして考えているものの、この名義を最初に使った2002年の『Here and You』から聞き返すと、音楽的には意外と独特の「クセ」を保っていると思う。次のアルバムもご期待下さい。
OE - Circularity, Part 1 - Youtube Music
2023年12月25日
エレクトロニックの新曲からジャズ、クラシック、ブラジリアン、レゲエまで、ストリーミングサービスのアカウントに個人用プレイリストを無数に作っているのだけど、その中で散歩の時によく聴くのが「90’s R&B」というリスト。好きな音楽に加えて、DJプレイ用の12インチも全部自腹で購入して聴くのが当たり前な時代。出費は膨大だったが、その分1曲1曲を大切に聴いた。
Return of the Mack - YouTube
2023年12月24日
エアロバイクが届いたので、天気の悪い日や夜はこれでエクササイズの量を補うことに。さらにサウナスーツを着て運動すると、俄然基礎代謝が良くなる感じがする。ロードバイクも室内で保管しているので、身の回りに急激に「漕ぎもの」が増えた(笑)。「人生も自転車も漕ぎ続けなければならない」と言ったのは、アインシュタインだったっけ。
Queen - Bicycle Race (Remastered) - YouTube
2023年12月23日
自分を過大評価してしまうことを「ダニング=クルーガー効果」、逆に過小評価することを「インポスター症候群」と呼ぶ”それっぽい”名称があるが、自意識過剰な点は同じ。他人との比較や世間の評価ではない、「自分の成長や生きがいを感じられる物差し」を明確に持つことが大事だと思う。自分をよく知れば、過剰な自意識は自然と去っていく。
How To Know Yourself - YouTube
2023年12月22日
現在3枚先のアルバムのスケッチを始めました。今年はOE, Captain Funk, Dark Model, MERと、現行のほぼ全ての名義のアルバムを制作・リリースしたけど、来年はOEのリリースが多くなるかも。2024年は創作活動と、自分がまだ知らない事に挑戦できる年にしたい。皆さん、よいホリデイシーズンをお過ごし下さい。
スターダスト(New Mix) | Captain Funk - Bandcamp 試聴
2023年12月21日
Future self、つまり「未来の自分」は今の自分とは随分違うもの。「ブレない」ことを良しとする風潮があるようだけど、人間はブレにブレて、数十年経ったら考えも好みも全然違う人になっているからこそ面白いし成長できる。僕もお気に入りの「Hidden Brain」というポッドキャストを主宰している彼は、このスピーチで未来の自分を面白くするコツを説く。
シャンカール・ヴェダンタム『未来の自分なんて分からない』| TED Talk
2023年12月20日
僕はコンテンポラリーアートの中に好きな作品が沢山あるので、「なぜただの白い絵に価値があるの?」とは考えない。ただ、これらの作品に法外な値段がつくのは、買い手が「作品の価値」を競っているのではなく、「どれだけアート市場のゲームを理解していて、ファイナンス対策を講じる知恵と財力があるか」という、「自分の価値」を競っているからだと思う。
『なぜこれらのただの白い絵が美術館に展示され、私のは展示されないのか』- Vox
2023年12月19日
11thや9thコード、分数コード、ポリコードはジャズに始まり、ポップスの世界でも70年代のR&B/ソウルやシンガーソングライター系の曲でよく使われた。僕は自分の曲で頻繁に使うけど、現在の欧米のメインストリームの作品でこれらの響きに出会う機会は随分少ない。「複雑な響きや転調はヒットしないからNG」という食わず嫌いは勿体ない。
The ONE Chord Nobody Seems To Understand - YouTube
2023年12月18日
英語にも慣用句(イディオム)やことわざが色々あって、「知ってるけど実際に使われているのを聞いたことがないもの」も沢山ある。ただ、英語の場合、「”的を得た”は誤用なのか?」みたいなことは(不勉強だから)気にならない。そういえば昔、「飛ぶ鳥を食う勢い」と言った人がいたけど、それは勢いが必要すぎて、人間にはちょっと不可能かも知れない。
飛ぶ鳥を落とす勢いとは | Domani
2023年12月17日
映画化されていないベストセラー小説のよく知られた例が、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」。その映像的な描写あふれるストーリーにも関わらず、映画化が実現していない事情を著者本人が説明しているが、それよりも興味深いのは、ギネスブックに載るほど世界中で翻訳されたこの小説、初版は900部しか売れず出版社から突き返されたというエピソード。
The Alchemist: Why Paulo Coelho's bestseller was never made into a film - YouTube
2023年12月16日
耳を使う仕事をしている事とは無関係だと思うが、僕は子供の頃から気圧センサーが敏感で、悪天候の中の外出や高層階への移動後などに、体全体の「めぐり」が鈍るように感じる。この記事にある「耳温熱」というマッサージは良さそうなので早速試しつつ、自宅でのエクササイズを拡充しようとエアロバイクを購入。何で3年で4台も買ってるのか(笑)。
話題の「気象病」を改善する簡単な方法 カギは「耳と自律神経」、血行不良には「耳温熱」 |東洋経済オンライン
2023年12月15日
人間はいつか死ぬ存在だからこそ、何かをやってみようと思い、自分の人生を出来るだけ意味のあるものしようと取り組む。ナチスの強制収容所で体験した極限状態において彼を支えたものは「生きる意味」だと、ヴィクトール・フランクルは説く。僕は古典的な精神医学や心理学からは距離を置いているけど、実体験に根差した彼の考察は説得力がある。
『それでも人生にイエスと言う』| Amazon.co.jp
2023年12月14日
引越が落ち着いてから本格的に制作を始めて、既にOEのアルバム2枚分を作ってしまった。リリース時期と方法についてはこれから練っていくとして、同時にCF『Heavy Metal (Deluxe Edition)』のデータ整理を始めてみる。ところで、このギル・スコット・ヘロンの曲のカバーは、彼の重すぎる歌詞を本人以上にエモーショナルに歌っていて、”心の胸倉”をグッと掴まれる。
Esther Phillips - Home is where the hatred is - YouTube
2023年12月13日
ニュースの頻度と共にますます減りつつあるのが、メールをチェックする頻度。毎日何十通も来るし自分もそこそこ送るけれども、そのタイミングは1日2回まで。来たメールにすぐ反応しないで一息置いてから対応を考える方が賢明な事が多い。様々な国・地域との時差が大きい生活で、リアルタイムや即答が出来ない環境に順応したのは幸いだったと思う。
Captain Funk - Piece of You (New Mix) from 2023 Release "Sunshine (Deluxe Edition)" on SoundCloud
2023年12月12日
より穏やかで集中した生活を送るために、英語・日本語共にニュースメディアに触れる頻度を減らしているので、芸能や社会など巷の話題にはかなり疎い。なので随分経ってから国内外の訃報を知って、驚くことがある。大橋純子さんが亡くなったのも知らず、先月頭にこのライブ動画を紹介しようと選んでいたのでなおさら驚いた。謹んでお悔やみ申し上げます。
大橋純子と美乃家セントラルステイション / シンプル・ラブ - YouTube
2023年12月11日
大学生の頃、『ホロン革命』という本が好きで何度か読んだ。その著者アーサー・ケストラーは「バイソシエーション」という言葉を編み出し、「一見して関係なさそうな複数のアイデアを結合する」ことの大事さを説く。今風に言えば「セレンディピティ」だけど、彼の理論が面白いのは、科学とアートとユーモアは、実は似た者同士だという指摘。やっぱ笑ってナンボやな。
Arthur Koestler’s Theory of Bisociation – The Marginalian
2023年12月10日
ミッドタウンの喧騒を抜けて、チェルシー/ミートパッキングのガゴシアンやデイヴィッド・ツヴィルナーのギャラリーに足を運ぶのは、最高の気晴らしであり、インスピレーションの素になる。ジョン・ゾーンとビル・ラズウェル。この二人の名前、そしてコラボレーションを久々に見て、何だかとても安心感に包まれるのはなぜだろう。
John Zorn and Bill Laswell: TURBINES | Sessions | Gagosian Premieres
2023年12月9日
デジタル競争力で日本は32位。先日もある役所で「メールはウイルスの危険があるからFAXしかダメ」と言われて一瞬耳を疑ったので、この結果に驚きはない。ただ、(起こってもいない)危険や失敗への恐怖心が、挑戦や変化よりも先に来る風潮が強くなったのは、政治家や役人のせいではなく、一人一人がそこに消極的な「居心地の良さ」を感じるからだと思う。
World Digital Competitiveness Ranking 2023 - IMD
2023年12月8日
大学受験で実家のある関西から一人で東京に向かった時、数本のカセットテープを持って行った。その中に収録されていて、ホテルや試験場でリピートして聴いた曲の一つがこれ。落ちて親に迷惑はかけられないので、当時身寄りのない東京に何度も足を運んで併願校の入試を受けた。結果的には功を奏したが、それにしても全く受験生らしくない曲ではある(笑)。
Lou Rawls - You'll Never Find Another Love Like Mine (Official Audio) - YouTube
2023年12月7日
明日はいよいよ『Sunshine(Deluxe Edition)』の発売日です!各サービスへのリンクは分かり次第下記のページに追加していきますので、時折チェックしてみて下さい。個人的には大幅にリニューアルされた”Piece of You”がおすすめ。
Captain Funk『Sunshine (Deluxe Edition)』『Instrumentals』2023年12月8日同時リリース
2023年12月6日
毎日家で料理を作っていて残念なことが一つある。調理や後片付けには少なくとも30分かかるのに、食べるのは5分で終わってしまうこと。もっとゆっくり味わいたいのだけど、自分達で作った料理は美味しく感じるから、猛烈なスピードで平らげてしまう(笑)。そういえば、野菜の比率が高い食事を続けて、酒も長らく全く縁がないせいか、外食が塩辛く感じるようになった。
Lonnie Smith - Lean Meat(赤身肉)
2023年12月5日
未だによく観る『ジェイソン・ボーン』シリーズで彼がすごいと思うのは、その「状況察知能力」。武術や語学力、車やバイクの運転技術は、危機を即座に切り抜けるための解決手段(スキルセット)であって、状況を察知するセンスや高い警戒心があってこそ役に立つ。僕も海外生活で察知能力はそこそこ向上したと思うけど、日本にいる時はその警戒心が災いして空回りする時が(笑)。
2023年12月4日
マイケル・ジャクソンやEW&F, プリンスを殆ど選曲「しない」80’sファンク専門のラジオ局があって、よくお風呂で聴いている。もちろん彼らの音楽は大好きだが、何十年も同じヒット曲をリピートして聴くのはさすがに飽きる。ファンクに関しては以前紹介したイタリアのGoodfellas Music Stationと、このDancegroove Radioでかなりの満腹感。
2023年12月3日
昨日紹介した『地下鉄道』で、ある黒人がセリフで”reckon”という動詞を使っていた。平たく言えばthink, suppose, believeだが、この単語はどの辺りの地域でよく使われるのか前に調べたことがあったことを思い出す。この動画の米国人は、「腕にタトゥをしている南部の人が使うイメージ」と解説。ただ、オーストラリアやイギリスでは随分状況が異なるようだ。
Do you reckon Vs What do you think? - YouTube
2023年12月2日
遅ればせながら、Amazonの『The Underground Railroad(地下鉄道)』を見始めた。冒頭から痛々しいシーンが続くが、じっくり見て行こうと思う。このトレイラーの後半に出てくる「Nothing was given. All was earned.(与えられたものは何もない、全ては掴み取ったのだ。)」というフレーズが心に響かない人はいないだろう。
The Underground Railroad - Official Trailer | Prime Video
2023年12月1日
小学校から高校まで音楽の授業が苦手で、試験はいつも英語や数学で稼いだ得点の足を引っ張っていた。楽典や古典的な西洋音楽史、つまり知識や教養ありきで、音やリズムを通じて音楽の楽しさを「体感」させてくれる機会はなかった。もちろんファンクやディスコの楽しさも(笑)。自分の「適性」を見出すヒントは、学校や親が見ている世界の向こうにある。
谷亮子、白井健三、伊藤有希……。「体育が苦手」なのになぜ活躍? - Number Web