[追記・免責事項: 2024年10月]
以下の記事は2010年に書かれたもので、2024年現在、海外音楽配信ディストリビューターの状況は随分様変わりしています。
現在の音楽配信サービス、アグリゲーターの選び方については、インディペンデント・ミュージシャンAri Herstandが主宰する『Ari’s Take』の記事が最も実用的だと思うので、そちらを参照されることをお薦めします。
先程お風呂に入る時に鏡を見たら、腹筋が4つに割れていて、自分でビックリな findingsです。早速「腹筋 4つ」で検索したら面白いページが沢山出てきて、爆笑(失笑?)しながら書いています。恐らくこのところ通っている水泳のお陰だと思いますが、40過ぎて腹筋割れるとは思いませんでした(^-^;)。水泳を始めたのは、一日の中で雑念を自動的にシャットオフする「空白の時間を作る」ため、もっと普通に言えば気分転換のためなのですが、意外な副産物があるものですね。
ところで現在、これまでにModel Electronicからリリースした3枚のアルバムの海外リリース(配信)の準備を進めています。ようやく、という感じではありますが、韓国や一部ヨーロッパでのライセンス交渉を優先したこと、アグリゲーターの選択をかなり慎重に行ったこと、それ以前に、Captain Funk Official Store (元 Club Model Electronic ) で既に海外の方も購入して頂けるよう対応していたので、タイミング的に衝突を避けたかったことなど、(世界配信がこの時期になったのには)様々な理由がありました。何はともあれ、秋以降には世界中のmp3ショップでも、この3枚の楽曲を試聴・購入出来るインフラが整うと思います。
アグリゲーターのサービスの違いや海外ディストリビューションの詳細についてはここでは触れませんが、僕は4,5年前、Club Model Electronic の準備を始めた頃から、MIDEM(国際音楽見本市) その他の機会を使って直接ミーティングやヒアリングをするなどして、様々にリサーチをしていました。現在は Tunecore や Reverbnation、もしくは老舗の CD Baby の様にDIYスタイルでコントロール出来るものも多いですが、最も大事なことは単に「多くの配信サイトに楽曲を配置すること」 や利率ではなく、リスナーの方に商品(楽曲)がきちんと届くような「関係や仕組み」を作れるかどうかですから、そこを誠実に考えてくれる、もしくはそういった「対話」が出来るサービスとサポートの人材が揃っている会社を選ぶことに時間を割きました。
どのサービスも表面上は、流通出来る配信サイトの数やサービスの利用料金もしくは印税率の違いなど「量」を差別化して売りの部分をアピールしていますが、現実的にはどこもさほど変わらないし、最終的な出口としての小売(iTunesやAmazonなど)の状況が同じである以上、そこが大きく変わるはずもない。ただ、「人の質」の面に関してはそういった外的要因ではなく「内の状況、内の問題」がはっきりと反映しますから、出来るだけそこを調べ、重きを置くようにしています。経営者や担当者のカンファレンスなどでのコメントや、スタッフの流動性、資本関係など、判断材料として参考になるソースはネット上でもある程度見つかります(例えば、担当者や幹部が半年おきにころころ入れ替わる会社は、配信の様な「安定供給」が求められる仕事を任せるには不安ですよね)。今回のチョイスで実際どういう結果になるかは分かりませんが、今のところ先方の誠実で迅速なレスポンスに満足しています。
この辺りの内容に関するリファレンスは沢山ありますが、ご興味ある方はSound on Sound や Music Think Tank などのミュージシャン情報サイトにあるフォーラムなどで、ユーザーの生の声を拾ってみることをお薦めします。今なら新興のストリーミング系サービス Spotify やRdio への対応状況なども調べてみるといいかも知れませんね。
対話と言えば英語力、ということで今日は少し前に読んだ(使った)「リスニング難度A+―街を行くアメリカ人の声」を紹介します。これはアメリカ現地(シアトル辺り?)で普通の方に街角で行ったインタビュー集なのですが、録音状態もさほど良くなく、回答者の滑舌や言葉遣いにも相当クセとバリエーションがありますので、実践的なリスニング力を鍛えるには良書かと思います。僕の友人のネイティブスピーカーは皆優しいので、普段僕の会話に合わせたスピードと語彙で話してくれるのですが、見知らぬネイティブスピーカーや仕事で知り合う人はそんな容赦は当然してくれないので(笑)、時々こういったテキストを見つけては自分に喝を入れてます。後半一人、メチャクチャ早口のオジサンが出てきて面食らいますよ(^-^;)。
音楽はT.S. Monk “Candidate For Love” でいかがでしょうか。この曲が入っているアルバム “House of Music“はかなり前に一度ご紹介しましたね。’80s前半にこのアルバム収録のファンクチューン “Bon Bon Vie” が日本のディスコでも流行った様ですが、僕はこの2曲目のトラックも好きで、学生~アマチュア時代よくDJでかけていました。その後カバーもされたりしたので、ご存知の方も多いかも知れません。