Club Model Electronicにて Captain Funk “Hey Boy, Hey Girl (DIGIKID84 Remix)” をリリースしました。早速ご購入頂いた方に心から感謝申し上げます。
一昨日Club Model Electronic にて Captain Funk “Hey Boy, Hey Girl (DIGIKID84 Remix)” をリリースしました。早速ご購入頂いた方に心から感謝申し上げます。ここで少しDigikid84について解説をさせてもらいますね。
パリ在住の黒人ミュージシャン/DJであるDigikid84は、一昨年の”B Boy Undergound”リリース以降myspaceを中心に大きな話題を集めています。フレンチハウスの影響を受けたパリのエレクトロ・コミュニティの中にいながらも、80年代のR&B/ファンク・ミュージック、エレポップへ傾倒した、他とは一線を画す独特のプロダクションが印象的で、僕は知り合った1年半位前から「面白い人がいるなぁ」と注目していました。
“84”というネーミング(実際に84年生まれ)やmyspaceでの彼周辺のコミュニティを見てもお分かりの様に、彼らの興味やオマージュの中心は ’80Sカルチャー、特にアメリカと日本辺りにあるようです。マイアミバイス、マッドマックス、ブラットパック(青春)ムービー等への顕著なオマージュはもちろんのこと、DIGIKID84が “My Family” とするミュージシャンに Midnight Star や The Jets が挙がっているところ、そしてガンダムやファイナルファンタジーフリークであるところからも、その独特な執着ぶりを察することが出来ますね。
僕にとってこの辺りのカルチャーは普通にリアルタイムで通過した文化ですから、彼らのこういった盛り上がりとは捉え方が若干違うとは思いますが、彼の作品を聴いて、自分のデビュー作”Encounter with…(’98)“との共通性を大いに感じたこと、またネットでのやり取りを通じて、彼らが予想以上に自分の作品をリスペクトしてくれていること等から、今回リミックスの依頼をした次第です。
そして、その仕上がりも期待以上のものでした。普段僕は他人にリミックスを依頼することが殆どありませんが、今回は重い腰を上げて依頼した(笑)、そのジャッジが正しかったと確信しています。
今週頭から早速DIGIKID84のmyspaceにこのリミックスがアップされ、1日500プレイを超える猛烈な勢いで試聴されている様子を見て(今日時点で既に2,000回以上試聴!)、改めてリスナーの彼への期待度・関心の高さに驚いている次第です。
今回 Club Model ElectronicではWAVファイルも販売していますので、是非原音に近い状態のミックスをお楽しみ頂ければと思います。
ダンスミュージックは最も世俗的な音楽であるとも言えますから、トレンドやクラウドの今を掴むことは絶対条件ですが、それらの時流を踏まえながらも、Model Electronicは「長く信頼される」活動主体、クオリティであることが一番大事だと考えています。100%自分のジャッジでやっていますので、浮かれず、遠慮せず、徹底して自分のビジョンを形にする環境に近づけていくことが出来ます。だからこそ真の意味で責任を全うする覚悟が生まれるし、リスナーの皆さんの反応や周囲の応援を受けて、より積極的に活動していく勇気が沸いてくる。そんな好循環が少しづつ育ってきていることを幸せに感じています。
今日は久々に書籍を紹介して終わります。大企業の元経営者なのに全く大企業病的なズレがない「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」。著書の中には歴史上の英雄や偉人のみならず、松下幸之助や本田宗一郎など日本の名経営者のエピソードの引用が数多く見受けられます。現在のサムスンを形作る過程で、日本のビジネスマンや商人を模範、ヒーローとし、彼らから多くを学んだということは、この本を読むまで知りませんでした。
過去のアメリカの偉業を回顧し鼓舞するオバマ氏の演説に感動するのも良いのですが(確かに含蓄のある演説でした)、我々日本人も捨てたものではない。この本を読んで一番印象的だったのは(奇妙にも)その部分です。ヒーローは永遠なり。