音楽という火種には想像力という触媒が欠かせない、というお話。
先日ご紹介した Club Model Electronic ですが、残っていた課題も着々と片付き、来月初頭には公開出来そうなところまで来ています。Trailerを見て頂くとお分かりかと思いますが、このサービスは会員制の形を採っていて、コンテンツにアクセスするにはメンバーシップ登録が必要になります。お友達を紹介して頂くと特典が付いて来るサービスも用意していますし、今後内容に関しては充実することはあってもまず減ることはありませんので、まずはメンバーシップ登録をして頂いて、中を覗いてみて頂けると嬉しいです。もちろん登録自体には何の費用もかかりません。
今日も海外からmyspace経由で幾つか問い合わせがありましたが、ようやく「ここで買えるよ!」と言える日が近づいてきました。2008年現在、(CD流通は別として)海外の大手サービスに音源を供給して配信・販売する事は何も難しいことではないのですが、それとは別に自分にはやるべき事があると考えていました。
音楽も小売商品である事には違いないですが、電化製品や日用品等とは異なる性質を持った商品ゆえに、買われるシチュエーション自体にも個別の楽しさや世界観、ストーリーを提供する余地があって良いと考えています。洋服や嗜好品以上に、音楽は本来そういう性格を持っているはずですから、ネット/デジタルの世界であっても「買って終わり」とか、昆虫採集の様に「見つけてきてダウンロード購入、はい終わり」的な乾いた関係にしたくない。音楽って、それ自体が楽しいのもありますが、一番楽しいのはそれによって演出され創り出される世界観とか、想像力をかき立ててくれる様なシチュエーション、物語なんですよね。その点はアパレルや外食産業とも共通するところがあるかも知れません。
Club Model Electronic も立ち上げ当初はまず「いつどこからでもここでModel Electronicの音源を買える」レベルの課題を解決する事から始まりますが、その先に考えているのはmp3のロングテールなデパートでもダンスミュージックのCGM的な賑わいでもなく、もっと単純にワクワク出来て、皆さんをおもてなし出来る様な場所です。そんな視点で、この新生tatsuyaoe.com同様、Club Model Electronic の今後を暖かく見守って頂けると幸いです。