いよいよ2007年も終わりに近づいてきましたね。皆さんは今年どんな年だったでしょうか?
僕は久々にCAPTAIN FUNKとしてアルバムを制作、しかも自分の立ち上げた会社/レーベルからの2枚同時リリースということで、年の初めからダッシュの連続でした。例年に増して色々な方にお世話になり、周囲の皆さんの暖かいご支援あっての音楽活動だということを改めて認識した次第です。
5月に始めたmyspaceでの出会いやコミュニケーションも僕にとってはとても大きな変化と勇気を与えてくれました。特に僕の作るタイプの音楽はコミュニケーション上言葉の障害が少ないことも手伝って、世界中から心強いレスポンスと励ましを頂ける環境がまた一つ増えたので、始めて本当に良かったと思っています。10年前イタリアから12インチをリリースした頃、インターネットではなく電話やファックスを使って海外のレーベルやミュージシャンとやり取りしていた事を思い出すと隔世の感がありますね。
そうそう、昨日オフィスの掃除をしていたら、イタリアのACVやベルギーのR&Sなど当時海外のレーベルから来たファックスの契約書が出てきたんです。その頃は海外にファックスを送ったり英語がネイティブでないエリアの人と電話でやり取りするのも初めてでしたから、何もかも手探りの状態でした。でもその暗中模索の結果が海を渡ってフィードバックされ、日本で自分の音楽をリリース出来る状況に進展していったんですね。今考えると偶然が偶然を呼んだようにも思えるし、何でもダメモトでやってみるもんだよなぁ、なんて回顧してしまった次第です。
この「ダメモトでもやってみるもんだ」という感覚は僕にとって非常に大事で、それ以前もそれ以降もずっとこの感覚で動いてきたような気がします。やらないよりやった方が絶対良いし、アクションなしには何も得られない、というよりじっとしてれば後退するだけ、そんな感覚にかられつつ今後も動き回っていくのでしょう。
昨晩見ていたあるテレビ番組で、「失敗を恐れない」的な教訓についてのストーリーがあったのですが、 何が失敗で何が成功か判断したり自己評価することが僕は殆どないんですよね…。正直よく分からない。いつ成功が失敗に、失敗が成功にひっくり返る(結びつく)か分からないものだし、大体成功とか失敗とかをスパンを区切って評価する事自体、あまり意味を感じません(笑、そんな話中国の古典にありましたね)。
評価は自分でするものではないし、他人の評価を力ずくで変えたり影響力を及ぼすのは無理、というかそれは傲慢というものです。景気、人気、天気、「気」の付くものは個人の力や強制力で変えられるものではないし、だからといって変わるのをぼ~っと「待つ」ものでもない。本人が出来ることは(せいぜい)勝負を降りずにサイコロを振り続けること、周囲や相手への配慮や感謝を忘れずひたむきに「種を蒔く」こと、そんな風に考えています。農耕的な狩猟というのか、狩猟的な農耕というのか分かりませんが。
皆さんにとって2008年が素敵な年になるといいですね。今年の漢字に「偽」なんてのが選ばれていましたが、自分達で自らテンション下げるような思考回路とはオサラバして、前向きにいきましょう!