この狂気はいつまで続く?
大統領選挙を来週に控えているせいか、このところ街が静かです。今年の夏は朝方まで続く打ち上げ花火や車の暴走のノイズで随分賑やかでしたが、暴れん坊達も9月辺りから徐々に社会復帰し、街に漂う緊張感や殺気立った感じは多少収まっていました(感染の増加に伴う移動自粛の影響もあるかも知れません)。と思ったら、今度は人々の住宅の庭にガイコツや首吊りなどハロウィンのえげつない飾りつけが登場してきて、また別の不気味さが漂っています(笑)。
それにしても、文化から政治まで、また性別を問わず、なぜこの国の人達は「狂暴で野蛮なもの」をあえて好み選択するのか、長年住んでみても、宗教や歴史、経済など本を何十冊読んでみても、僕には理解が出来ません。というより、頭では理解出来ても心で全く共感出来ないのです。ハロウィンの飾りつけや映画・テレビなどのメディアで見られる悪趣味はまだかわいいものだけれども、実社会で「財産や名声によって安易に人に(王様と奴隷ほどの)優劣をつけようとし、他人の命を粗末にして何とも思わない」風潮がどんどんエスカレートしているさまを見ると、僕が育んできたモラルや常識を完全に逸脱しているなと感じる時があります。それで何が楽しいのか?誰が幸せなのか?がさっぱり分からないのです。果ては、人間の理性とは何なのか?すらも。
この国にいるとこの数年間の間で急速に、人々のモラルや情緒が中世や近世レベルに逆行しているかのように感じますが、日本から画面越しや紙面越しでアメリカを見ているだけだと、この狂気じみた気配はなかなか伝わらないでしょう。今はウォール街やワシントン周辺のごく一部のエリートから電話やメールでヒアリングをしただけでジャーナリストや評論家が得意顔でアメリカを語れる時代ではありません。特筆すれば、2000年代のリーマンショック、オバマ政権誕生辺りまでに活躍した日本の保守系論客達の「アメリカ(政治)観」はすでに相当古臭くて、現実からズレていると感じます。
アメリカは日本に比べると政権とリーダーシップが社会のありようや人々のマインドに与える影響力は大きいように思います。僕は特定の政党に過剰に期待しないし、誰が大統領になろうがアメリカが平穏な国へと成長することは絶対にないと思っていますが、この国の「憲法に基づいた民主主義」という大前提中の前提となる原則がせめてもう少し尊重されて、社会全般に漂う「狂気」が早く収まって欲しいなと願うばかりです。
と書いたものの、(選挙後に書く)次のエントリーのタイトルは「殺気はまだまだ続く」かも知れませんね。
Captain Funk 『Night Music』を12月4日リリースします
前回の投稿で紹介したDark Model『Driving Orchestral Electro Mix』に続くリリースは、Captain Funk名義でのフル・アルバムです。タイトルからご察しのように、今回は「Music for Nightlife」をコンセプトにしたインストゥルメンタル・トラック集で、テイスト的には昨年リリースの『Oceans』『Metropolis』でのジャズ・ファンク・アプローチを踏襲しつつ、多少ダンス/ハウス色が強くなっています。ダンスミュージックや家聴きとしてはもちろん、ドライブや通勤のお供としても重宝しそうな躍動感のあるトラックが揃っていると思うので、皆さんが普段ご利用されている音楽サービスで12/4以降チェックしてみて下さい。
このアルバムの先行トラックとして『Midnight Express』を選びました。アルバムの中では最もジャズ・フュージョン色が強く、ここ最近のCaptain Funkの方向性の一つを表しているのではないかと思います。次の情報更新まで、この曲をお楽しみ下さい!