東京は朝から停電騒ぎ。僕は運良く殆ど影響はなかったのですが、帰省や観光で午前中の予定が狂ってしまった方も多いのではないでしょうか。送電線二本切れただけでマヒしてしまうというのも何だか頼りないですが…、とえらく凡庸なネタでから始めて恐縮です(笑)。
今日は休み中に買った「世界のファッションフォトグラファー」を紹介します。Vol.1,2と出版されていて、マリオ・ソレンティやテリー・リチャードソンなど、既に超有名な「Aクラス」達を筆頭に、まだ一般的にはさほど知られていないが業界でのポジションを確立しつつ、独特のテイストを持ったフォトグラファー達のインタビューが収録されていて、興味深く読み、眺めました。
Vol.1で紹介されているRichard Burbridge (リチャード・バーブリッジ) は、コマーシャルフォトという範疇の中においても特に、総合芸術的なアプローチに(つまり単なる写真家ではなく、クリエイティブ・ディレクターとして写真に)挑んでいる印象を受けます。その実験性と色使いが好きで、彼のクレジットが入った写真にはいつも注目しています。彼の作品はTuschen の “Fashion Now2″、撮影風景はapple の写真編集ソフトApertureのサイトでも見ることが出来るので、ご興味あれば是非。
彼等の作品を見ていると、湧き出たインスピレーションを試して形にするという行為自体をルーティーン(循環運動)化させているという感じがします。その分全体をざっと流して見ると、何となくとっ散らかった印象も受けますが、さらに遠くから望遠レンズで俯瞰してみると実は興味深いパーソナリティが浮き彫りになってくる、そんな姿勢に共感します。写真は映画や音楽のような「時間芸術」と違って瞬間を切り取らなければならないわけですから、なおさら「止まらず悩まず試し続ける」ということが大事なのかもしれません。
だからということではないですが、備忘録も兼ねてmp3をアップしてみたりもする…。ここ数年の「音のデッサン」を少しづつ掲載していこうと思ってますので、何となく僕の今後の展開を感じて頂ければ嬉しいです。