たまたま見ていたテレビ番組の間に、自分が手掛けたCM 音楽(Canon “Pixus”)に初めて遭遇したんですが、かなり頻繁にオンエアされているCMですので、これを読んで頂いている方の中でこのCMを見たのは、恐らく僕が最後くらいではないかと思う、今日この頃です。
今日は別の企業のお仕事でミーティングをしてきたのですが、今回はいつもに増してクリエイティビティの問われるハードルが高い作業で、しばらく脳味噌と感性のテンションを2割増し位でアップしておかないとなと思っている次第です。一緒に仕事をされている方が、僕の OE “Tessera” を聴いて気に入って声をかけたとおっしゃっていたんですが、あの曲はクリエイターの方には何故か人気があるんですね。OE “Director’s Cut” を聴いてその後 “Physical Fiction” を購入し、最近になってこれが Captain Funk と同じ人間の作品だと気付いたとおっしゃっていたのが印象的でしたが、様々な入り口から自分の音楽が聴かれて徐々にそれぞれの名義の音楽が繋がっていくというのは、作り手冥利に尽きる本当にありがたいお話です。
今後ますますアウトプットのバリエーションは増えて音の表面は変化していくかもしれませんが、どの名義であっても中身の濃いものを目指していく(というより、さじ加減が出来ない、笑)つもりですので、引き続きお付き合いよろしくお願いします。
そろそろダンス物を紹介しようかなと思ったんですが、「さじ加減が出来ない」という表現で僕のフェイバリットの中の一人 Todd Rundgren (トッド・ラングレン)”Hermit of Mink Hollow” を思い出してしまいました。この方のポップさと凶暴性が行ったり来たりの「タガが外れた」感じは、僕にとって妙にしっくり来るんですよね。僕は人と作業をするのも好きなので、ここまで自己完結的ではないけれども、彼が一人でこんなアルバムを完成させてやろうと思う、その気概(笑)は少しだけ理解できるような…。一番好きなアルバムは”Wizard a True Star“ですが、まとまりの良さで言えばこちらのアルバムに軍配が上がるでしょう。
あと、このCDの横にあったビージーズのギブ兄弟の末弟 Andy Gibb(アンディ・ギブ) “Shadow Dancing” も上と同じ豊作年の’78 年&少しディスコ寄りのサウンドということでご紹介しておきます。アイドル音楽(的)と侮るなかれ。常に学習を欠かさない、Neptunes(ネプチューンズ)の二人も恐らくチェックしていることでしょう(笑)。