「新進気鋭のアーティストは必ずやDark Model の音を真似しようとするに違いない、だがオオエが自己の作品に吹き込む、その作品の緻密さは、抗しがたく圧倒的なものである。」
– Veggie Fans「Dark Model」アルバムレビュー(5点中5)-
週末はプロモーションも含めて小休止を取る予定でしたが、金曜の夕方に一つリミックスの依頼が来たので、数週間ぶりにPro Tools と格闘しています。原曲は Dark Model タイプとはまた全然異なるタイプのコミカルなオーケストラ曲(何億人かは知っているであろう有名曲)で、生演奏な上に4/4拍子ではないので、どうビートを載せるか試行錯誤しているところです。
今週はDark Modelのアルバムのレビューが続々とアップされて来ました。Veggie Fans というサイトでは5/5つ星の評価と詳しいレビューが掲載され、DJZ というサンフランシスコのEDM 系ウェブサイトでは、「深みのあるエレクトロニック・ミュージックを求めるなら、正にこのアルバムだ」という嬉しいコメントが掲載されています。Dark Model はEDMど真ん中の音楽ではないにも関わらず、エレクトロ/EDM、DJ系のウェブサイトがこのアルバムをピックアップしてくれていることに、彼らのキャパシティの広さ、柔軟さを感じます。あと、きちんと音源を聴いてから書いてくれていることが分かるレビューであるのも嬉しいですね。
Veggie Fans – Dark Model アルバムレビュー
「オオエが他のエレクトロニック・アーティストを大きく引き離している点は、そのオリジナリティである。彼は彼以前に現れたどんなアーティストとも比較出来ない音楽を創っている。新進気鋭のアーティストは必ずや Dark Model の音を真似しようとするに違いない、だがオオエが自己の作品に吹き込む、その作品の緻密さは、抗しがたく圧倒的なものである。(5つ星・満点)」
DJZ – Dark Model アルバムレビュー
「もしあなたがエレクトロニック・ミュージックに深みを求めるなら、正にこの作品だ」
Death by Electro – Dark Model アルバムレビュー
アルバムからの次のプレビュートラックは “4. Broken Arrows” と “16. Oath (Dubstep Remix)” です。Broken Arrows は初披露の曲、Oath は昨年ベライゾンのCMに使用されたバージョン(下のビデオ参照)をさらにブラッシュアップさせたアルバムバージョンです。Broken Arrows というのは映画「Broken Arrow」にインスパイアされたわけではなく、毛利元就と三本の矢の話(実話ではないとの説もありますが)や中世の騎士物語にあるような、人と人との信頼関係や血縁、契約、もしくは意志、闘志の象徴のようなニュアンスを込めています。矢が折れても曲がっても結局のところ志は消えるものではない、消してはならない。上の逸話の教訓からすると逆説的ですが、僕はそう考えています。