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第二期Captain Funkの集大成「Chronicles」、そしてDark Modelへ
Captain Funk のアルバム「Chronicles 2007-2013, Vol. 1 & 2」はもうチェックして頂けたでしょうか?Newsのページの方ではiTunesの試聴ウィジェットも埋め込んでおいたので、是非そちらのページもご覧頂ければと思います。今回のアルバムはリスナーの方に楽しんで頂きたいのはもちろんのこと、DJやCaptain Funkの楽曲をよく使用して頂いている放送・映像関係の方には、新収録のインストバージョンにも注目頂ければと思います。インストバージョンというのは、所謂「カラオケバージョン」ではなく、バックコーラスを含めて声の要素が全く入っていないミックスを指しますが、そういったミックスを正式にリリースするというケースは意外と少ないんじゃないでしょうか。何はともあれ、お楽しみ頂ければ嬉しいです。
Captain Funk関連の作業が一通り終わったので、現在はDark Modelのプランを練っている最中です。Bandcamp の方で既に楽曲販売は開始していますが、プロジェクトとして次の段階に進むべく、そろそろ一区切りつけておきたいなと考えているところです。先月アップした “I Will Return” と “Dance of Wrath” は、Dark Model第一期の総まとめ的な曲として作りました。Captain Funk同様Dark Modelにおいても、僕は特定のジャンルやトレンドに収まる・従属する音楽を作ることには興味がなくて、全体を通してある種のまとまった世界観、ストーリーを伝えたいと考えているので、この2曲でそれがさらにはっきり伝わる形になってきていると感じて頂ければ嬉しいです。
プロモーション映像制作に慎重な理由
映像、ビジュアル的な要素を加えていくことでこの世界観をさらに強くすることも考えていますが、映像+音楽という組み合わせは時に素晴らしい相乗効果をもたらすことがあるものの、逆にお互いのポテンシャルを相殺してしまうこと、またそれぞれの単体の要素から導き出される「受け手の想像力」を奪ってしまうことがあるので、僕はビジュアル要素に関しては割と慎重に捉えています。Youtube等で「音楽を視る」ことが定着している現在、「何かしらプロモーションビデオを作らなければいけない」という強迫観念やプレッシャーを感じないミュージシャンは殆どいないと言えるほど、「音楽を作ると同時に映像を作っておくこと」の重要性は増すばかりですが、上に書いた様な逆効果に終わる位なら、(時折紹介しているスチル画像の簡単な楽曲ビデオはさておき)本格的な映像に関しては、本当に相乗効果が見込める機会やタイミングをきちんと見定めて作った方がいいかなと思っています。
Dark Model楽曲の映像への使用事例
映像と言えば、Dark Modelの楽曲は何故かスポーツ、アスリート関連の広告や映像で使用される機会が多いです。下の Wilson Tennis(ウィルソン)の映像(テレビコマーシャルとウェブ用)で使われている”Requiem for an Angel“は既に幾つかのスポーツブランドの映像で使用されていて、先週も米国のあるサーフ・ブランドから使用依頼がありましたが、この楽曲を作っている時に自分の頭の中にはアスリートやスポーツのイメージは全くなかったので、ライセンス依頼のお話を頂くたびに毎回新鮮な発見があります。先日もあるヨーロッパのバレエ団からDark Modelの別の楽曲を使用したいというお話を頂いて(映像はいずれまた紹介します)、Dark Modelとコンテンポラリー・バレエの間に接点があったことに自分でも驚いた次第です。音から伝わる世界観というのは受け手により様々で、作り手の世界観と必ずしも一致しないことがかえって面白いところなのかも知れませんね。
最後に、”Oath (Dubstep Remix)“のビデオを紹介しておきます。Dark Modelはダブステップやゲーム音楽、トレイラーミュージックのファンに気に入ってもらえる事が多いようですね。最近は”Epic Step/Epicstep(エピックステップ)”なんてジャンル用語も登場した様です。