先月に引き続き、このところ曲作りに時間を割いています。これまでとは少し違ったタイプの楽曲を作ろうと思っているので色々と試行錯誤しながらの制作ですが、日々新鮮な発見があるのが嬉しいです(いつもながら抽象的な説明で済みません、形が出来たらまたお話しますね)。
今日は打ち合わせの後、商談で日本に来ているブルガリアの友人二人に会って来ました。彼らが手掛けているカジュアル系のアパレルブランド Demobaza は素材のチョイスを始め服作りへのこだわりはもちろん、ブランディングに関しても高い美意識を持っているので、是非ウェブサイトをチェックしてみて下さい。現在代々木競技場の体育館で開かれているイベントRoomsに出展しているのですが、日本でも取り扱いショップやバイヤーさんが上手く見つかるといいなと、陰ながら応援している次第です。
門外漢なのに服飾の話を続けて恐縮ですが、彼らと会う前に桑沢デザイン研究所で開催されている「ワダエミ衣装空間」も見て来ました。展示されていた、比較的最近作の “Heroes” や “Lovers” 等での色鮮やかな衣装デザインの素晴らしさは言うまでもありませんが、僕がワダ・エミさんの手掛けられた作品で最も鮮烈に印象が残っている映画は黒澤明監督の「乱」です。あの映画は映像、衣装、音楽まで全ての要素が、生涯忘れることがないであろうほどに衝撃的でした。
というわけで、今日もダンスミュージックから少し、いやかなり離れて武満徹氏の「乱」のサウンドトラックを紹介します。武満さんの作品は初期のFindingsで「ノヴェンバー・ステップス」など幾つか紹介した記憶がありますが、小林正樹監督、勅使河原宏監督作品での武満氏の音楽は特にお薦めします。