このところ楽曲制作に集中しているために、Findingsの更新が遅々としています。会社を始めて以降は、一度に複数の事を並行してこなす「ながら仕事」にも慣れましたが、とはいえ曲作りの作業に入ると未だ他の事がすっかり後回しになってしまう癖が抜けません。その代わり制作の方は順調で、今月に入って10曲以上は仕上げました。しばらくこのペースをキープしていきたいと思っています。
制作している曲はCaptain Funk用ばかりではなく、様々なプロジェクトや使い道を想定しているのですが、Captain Funkのようにまとめてアルバムにしたり発売することを想定しているばかりではないので、なかなか皆さんに披露する機会がないのが残念です。だからと言って、タイプの違う曲をバラバラと配信・リリースしてリスナーの皆さんを混乱させるのは避けたいので、将来的なリリース形態の構想も追々練って行きますね。
最近英語の活字を追う機会がますます増え、日本語の本の読書量が減ってしまっているのですが(興味のある新刊がないというのもあります)、久々に一冊買って読んでいます。村上隆さんの「芸術闘争論」。以前に「芸術起業論」も紹介しましたが、今回はより具体論・実践論に踏み込んだ内容になっています。
前書きに「闘いもしないで、闘うぼくのことを嘲っていたい人は嘲っていれば良い。」とあるように、村上さんの場合は活動のエネルギーの根源が「F××K!」(日本語で言えば「クソッタレ!」でしょうか)にあるのだろうと察します。ただ当然ながら、「『F××K!』な動機や衝動を、直截に表現物にぶつける」といったレベルなぞを遥かに超えた、耐久性と説得力のある仕事をされている(これが大事な部分)。そこをどう繋ぎ、可能にするのかは本を読んで探ってみて下さい。
闘う場や闘い方は違いますが、その動機と眼差しのありように勝手ながら共感した次第です。4文字を4文字のまま終わらせることなく、”Wow!” のレベルにまで昇華して伝える。そんな仕事をしていきたいと思っています。