今日はLAの知り合いから、あちらのテレビ番組でCaptain Funkの楽曲を使用したいというオファーがあり、急遽その準備をしていました。夏っぽい雰囲気の曲が必要だということでしたので、何曲かチョイスしてデータを送ったところです。
ところで皆さんはFOXやAXNチャンネルなどのドラマを見ることはありますか?僕はここ最近では「Burn Notice(バーン・ノーティス 元スパイの逆襲)」が好きで、仕事しながらのチラ見な事が多いものの、よくチェックしています。このドラマはスパイドラマの形式を下敷きにしつつも、主人公を取り巻く、登場人物達(主人公の母親も含む)の「3人寄らば文殊の知恵」的なヒューマンドラマの要素がうまく散りばめられているところに好感が持てます。「男二人+女一人」という構成は、個人的にアラン・ドロン主演の「冒険者たち」を思い出しますが、この映画をヒントにしているかどうかはもう少し見てみないと分かりません。「冒険者たち」は人生で一回は見ておいても損はしないかな。
余談ですが、日本のテレビ番組で僕の曲が使用されているのを発見したことがある方は結構いらっしゃるのではないかと思いますが、映像に付帯した音楽の使用法(これを「シンクロナイゼーション」もしくは「シンク(ロ)」と言います。「同期」という意味)や著作権の扱い方については、日本と海外(特にアメリカ)ではかなりアプローチ・解釈が違います(もちろん、どちらが優れているという話では全然ありません)。
日本でこの辺りの事を詳しく説いたリファレンスは本当に少ない上に、海外での業界のトレンドもここ最近激変しているので、いつかまたお話出来ればと思います。
今日は Jacque Lu Cont (Les Rythmes Digitales) こと Stuart Price がプロデュースした Scissor Sisters “Night Work“からの曲を紹介しようと思いましたが、皆さん既によくご存知でしょうから、Back to my Roots な感じで Bobby Womack “Trust your heart” (”Change Is Gonna Come/チェンジ・イズ・ゴナ・カム“収録)を紹介します。
当時大流行していたであろう Boz Scaggs “Low Down” (’76) からの影響が感じられたり、このディスコ/ファンク・アプローチな曲が本来の Bobby Womack らしいかと言えば難しい部分もありますが、自分の中では20年耐久している、殿堂入りトラックなのです。