幾つか制作が片付き、昨日は知り合いのクリエイティブ・ディレクターが新たに立ち上げるサイトの為の音楽を作りました。ここ数年は様々な準備作業に時間を割いているので、周囲からは僕が何をしているのかさっぱり分からないということも多いのですが(笑)、しばらくは暗黙裡にコツコツやるしかないなと思っています。引き継ぎを育てるとか、作業を分散させる、他人の力を使うこともマネジメントとしてはとても大事だと思うのですが、標準化(マニュアル化)出来る事務作業でもない限り、ノウハウとか経験ってそう簡単にはシェア、伝授出来ない、相当に属人的なものなんですね。手を借りたいと思う時もありますが、余程の根性と体力の持ち主でない限りキャッチアップするのが難しいでしょうし、まず仕事に関する考え方自体を価値共有出来るまでに相当時間がかかるでしょう。
なんて事を考えながら、村上隆さんの「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」をざっと読みました。現場の方々の声も多く掲載されていて、頷けるところが多かったです。他のクリエイターの方の作業現場の光と影を知ることは、自分のワークスタイルを検証する上でも大いに役立ちます。
話は変わり、先日Panasonic Viera “Experience Color” で受賞した賞状3枚が送られてきました。半年程前に送って頂いた New York Festivals に引き続き、Webby Awards の “Best Use of Animation” “Consumer Electronics” と、東京インタラクティブ・アドアワードのSilver Prize です。クリエイティブなプロジェクトに関わらせて頂いたことを、心から光栄に思います。関係者の皆様、改めてありがとうございました。