随分寒くなってきましたね。街行く人にもマフラーやブーツ姿がチラホラ、さすがに半袖の人はもうあまり見かけません。そういえば、僕が通っていた小学校では冬でも短パンを履かなければ行けないという半ば校則めいたものがあって、この位の季節になるとみんな肌カサカサになって学校通ってました(笑)。今はそんな決まり作ったら途端に問題視されてしまいそうですね。
当時はそれもあまり違和感を感じなかったのですが、よく考えると相当理不尽ではあります(爆、いや泣)。
今日は「秋の夜長とファンク」って事で勝手にテーマ設定させて頂いて、僕のR&B/ソウル・ミュージック方面のルーツ全開で行きます。一枚目は Dayton “Feel The Music” 。いわゆるダン・クラ(ダンス・クラシックス)とも言えるんですが、最近で言えばVulture や Work It Baby 辺りのフレンチ・エレ・ファンク、ディスコと被る部分もありますね。Zapp のRoger Troutman(ロジャー・トラウントマン)が手掛けたということと、ヴォコーダーを最高に上手く使った”1曲目 “The Sound of Music” のヒットで、このアルバムはDayton の作品の中では突出して有名です(他の作品もなかなか良いのですよ)。もちろんファンキーなんですが、アンサンブルやコード感に80年代独特なポップ・ジャズ的な風味もあり洒落ているので是非聴いてみて下さい。
次もヴォコーダーとファンク繋がりで Herbie Hancock “Magic Windows” です。Herbie Hancock の中では地味な存在のアルバムですが、僕はCDを2枚持っているほど(単に間違えて買ったただけか、笑)好きな一枚です。むしろ通常のHerbie Hancockファンではない、ダンスやエレ・ファンクが好きな人の方がピンと来るところがあるかも知れませんね。上のDaytonとほぼ同じ時代の ’81年作。そう、僕が短パンで冬の凍てつく風をまともに受けながら校門をくぐり抜けていた頃の作品ですね(笑)。もちろん当時聴いていた訳ではないですけど…。
短パン&野球帽でHerbie Hancockを聴く小学生、それもそれでまた世の理不尽さを感じる構図ではあります(爆)。
Herbie Hancockのこの時代の作品がお好きなら、メロウ・ディスコ/ジャズ・ファンクの名曲”I Thought It Was You”が収録された”Sunlight“や、David Fosterやナラダ・マイケル・ウォルデン、ロッド・テンパートン(Heatwave)などプロデューサー色の強いAOR/ブラ・コン一歩手前の”Lite Me Up“などもいけるのではないかと思います。いかんせん、王道のジャズファンからは軽視(もしくは軽蔑?)、80年代のエレクトロ・ヒップホップ化した”Rock It”時代のファンからは完全にスルーされやすい、「無かったことになっている」時期の作品ですが、彼が切り拓いたジャズ・ファンク~ポップ(そしてエレクトロニック)をクロスオーバーしたこの時代の功績は、今後ますます評価されることはあっても、軽視されることはないことでしょう。
まあ、彼も世の理不尽さと闘っていた時期があったということです(本当か?笑)。
最後は更に秋の夜長なバリー・ホワイト、ではなくて、彼の “Never,Never Gonna Give You Up”のカバーを収録した Lisa Stansfield “Lisa Stansfield” です。”Never..”のオリジナルは様々なジャンルが定番としてスピンするし、アメリカの数々のシットコム(ドラマ)でも使わていますよね。Lisa Stansfield は今も活躍されていますが、個人的にはこのアルバムが最もしっくり来ます。というより、このCDが出た10年前って丁度曲作りを熱心に始めた頃だったので、「どうやってこんな分離の良い、カッコイイ鳴りのファンク/R&Bを作るんだろう?」って何度も聴いた思い出があるんですよね。で、10年経った今も、確かに良い作品だよなぁと思える次第です(^-^)。
さて、ようやくリズムも回復して来た findings なのですが、何日間かお休みさせて頂くことにします。ひと段落着いたらまた書きますので、申し訳ないですが今しばらくお待ち下さいね。