今日は京葉線の事故の影響か、夕方まで都内JR駅周りは騒然とした感じでしたね。僕もスケジュールが段々騒然としてきたので(笑)、移動するだけでテンションの上がる一日でした。
ここ最近また新譜を買ったので、その一部を紹介していきます。一枚目はPunx Soundcheck(パンクス・サウンドチェック)”When Machine Ruled the World” 。Pale Music という、あまり浸透していないけれどもなかなかにクールでパンキッシュな音をリリースしているドイツのレーベルの作品です。内容は正に「クールでパンキッシュなエレクトロ」なんですが(笑)、僕がこのレーベルが割と好きな理由は、好き嫌いはどうあれ、音楽だけでなくアートワークを通して、ビジュアルな主張を全面的に行っているところですね。
僕もDJをする時は音本位でチョイスしますが、ロゴやアートワークなど、ビジュアルのセンスに違和感を覚えるものはやはり音も然り、というケースは非常に多いです。音楽って音だけでなく、それを取り巻く世界観がとても大事ですからね。ダンスミュージックやロックには必ずブームやトレンドがありますから、短期的にはある一つの記号や表層的な部分が似通ってくるということは当然ありますが、ある程度時を隔てるとそれぞれまた別のベクトルにシフトして、それぞれまた枝分かれしたり別のアイコンと結びついたりしていきます。
その流れを5年10年位のスパンで見ていくと、段々そのミュージシャンの「お里(本来の居場所やセンス)」が分かってくる訳ですね(笑)。音が変わっても、高揚感の出し方や毒、”遊び”の込め方(そう、創作に毒やユーモアはとても大事です。ただし適度に&笑える範囲に)等はある程度共通しているものが見受けられたりすると、その次の展開も読めてきたりします。
今同じお皿をスピンしていても数年後のチョイスも同じとは全く限らない、という現象に似た事はファッションから生活スタイル、仕事のスタンスまで普通に起こりますが、僕個人はその「一過性の共通点」よりも「変化の流れ全体」の方に興味があったりします。そちらの方が当然、人間が浮き彫りにされますからね。この「自分探し」ではない「お里探し」をしながら音楽を聴くというのも、音楽のまた一つの楽しみではないかと思う次第。
えらく脱線してしまいましたが、次はかなりアップリフティングな一枚、Nick Terranova feat Gina Martina “Electrofuck” です。ここ数年よく使われる「3連&後ノリ」のシンセリフを下敷きにしているものの、フォーマットを超えてキャラが前面に出ていますね。ここでも「お里」が見え隠れします。
もう一つ、来週金曜日のAgehaのタイムテーブルをNEWSのページにアップしました。僕はプールのあるWater Bar でオーラス2時間スピンします。プールでクールダウン…、はさせません(笑)。秋風の涼しさもふっ飛ぶDJでお届けするつもりですので、是非遊びにいらして下さいね。きっと僕のお里も再確認出来るはず(爆)。