今日はDark Modelの話題をお伝えします。
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第16回 インディペンデント・ミュージック・アワード・ノミネート
Topicsのページで既にお伝えしたように、昨年リリースしたDark Modelのアルバム「Saga」が、第16回インディペンデント・ミュージック・アワード (The IMAs)の「ダンス/エレクトロニカ・アルバム」部門でノミネートされました。
今回は、第14回アワードでのファースト・アルバムのノミネーションに続く2回目のノミネートになります。Dark Modelのアルバムを続けて選んで頂けたことを光栄に思います。第16回の審査員には、トム・ウェイツ、スレイヤー、エイミー・リー(エヴァネッセンス)、マイケル・W・スミス、セパルトゥラ、バキチ・クマロ等が含まれているとのこと。最終的な受賞者の発表は3月31日、ニューヨーク市マンハッタンにあるリンカーン・センターにて行われます。
IMAのウェブサイトではファン投票も行われていて、2月20日から3月20日まで下記のURLから参加出来るので、ぜひアカウントを登録して、投票に参加してみて下さい。
https://fans.IndependentMusicAwards.com
「Inferno Suite」のビデオをアップしました
先日、この「Saga」に収録されている「Inferno Suite」のビデオをYoutubeにアップしました。これまでOE「New Classics」の制作で忙しく、なかなかDark Modelのフォローワークまで手が回らなかったのですが、この曲を皮切りに、今後毎週木曜日の夕方(日本時間は金曜日の朝)に「Saga」収録曲をアップロードしていきます。今後OEやCaptain Funkの楽曲もこのModel Electronicのチャンネル(https://www.youtube.com/user/ModelElectronic)に一本化して紹介していく予定ですので、このチャンネルを登録・購読してもらえると嬉しいです。
「Inferno Suite」バックストーリー
この「Inferno Suite」は、複数の短い音楽ドラマのシーケンスで構成される、「組曲」として作曲されました。僕がこの曲のラフなアイデアを思い付いたのは、「Saga」プロジェクトに取り掛かるずっと前だったのですが、各パートの構造をより強固にして、合わせて一つのテーマを持った楽曲、すなわち「ストーリー」に仕上げるまでには何度かのインターバルと、アイデアを寝かせる時間が必要でした。
いわゆる「セレンディピティ」というものかも知れませんが、他の楽曲を制作している間に、偶発的に他のアイデアの点と点が繋がるということはよくあるものです。なので、僕は数曲~10曲位の制作を同時進行ではなく、少しづつ形しながら「回して」作ることが多いです。子供っぽい比喩ですが、給食の三角食べのような感じですね(笑)。
それはさておき、この楽曲の中でストーリーがどのように展開していくかを楽しみながら聴いて頂けると嬉しいです。
ちなみに、この曲のタイトルから多くの方は、僕がダンテ・アリギエーリの「神曲」の一部「インフェルノ(地獄篇)」(もしくはダンテの影響を受けたダン・ブラウンの「インフェルノ」)にインスパイアされたのだろうと考えたかも知れません。しかしながら、僕がこのインフェルノという言葉を聞いて最初に思い浮かべるのは、そのどちらでもなくて、1974年のパニック映画「タワーリング・インフェルノ」と、1977年に一世を風靡した映画「サタデーナイトフィーバー」でフィーチャーされたザ・トランプスのディスコヒット「ディスコ・インフェルノ」なのです(「Inferno Suite」が音楽的に影響を受けたという意味ではありません)。
どちらも子供の頃の自分にとって強烈な印象を与えた、70年代のアメリカン・カルチャーを体現する作品でした。僕がダンテの「神曲」の存在を知ったのはそれからずっと後の事だし、ダン・ブラウンに至っては、Dark Modelのファーストアルバムをリリースした時に「まさに音のダン・ブラウンだ!」とコメントされていたのを見て、初めて名前を認識したという次第です。ああ、ダヴィンチ・コードの著者のことなんだと(笑)。
「Inferno Suite」レビュー
下記にこの曲を説明した幾つかのレビューを紹介します。音楽と共に楽しみ下さい。
「次のトラック『Inferno Suite』はコーラル(合唱)から始まり、この曲のダークな雰囲気にリスナーを引き込む。激しく速いビートが、楽曲全体のラディカルで壮大な構造の根底をなすテンポを作り上げる。オーケストラのアレンジに支えられたエレクトロニックなビートはエネルギッシュな躍動感を与え、多重コーラルによるハーモニーの効果をさらに増幅させている。」
「我々のヒーローは邪悪と戦い、囚われた人々を救い、そして勝利を持って帰還するために旅に出た。重厚なクワイアは、彼らの冒険の旅がどれほど陰惨で激しいものかを強調する役割を果たしている。」
「『Inferno Suite』は壮大なクワイア(合唱)とエレクトロニック・ベースが最高潮に達する曲だ。ワークアウトする人であれば、この曲を聴けば誰でも余裕でさらに数マイルを走れる位に気分を高揚させられるだろう。」
「ノルウェーのブラックメタルバンド、ディム・ボガーと、1982年のアダム・アントが出会ったらどんな音楽になるだろう?そんな例えが私の脳裏に浮かんだ。」
ちなみに、ここで挙げられているディム・ボガーというバンドも、僕はこのレビューを読むまで知りませんでした。Dark Modelの音楽をヘヴィ・メタルやブラック・メタルに例えて描写するレビューを時々見かけて興味深いと思うものの、僕は高校生の頃以降、メタル・ミュージックをあまり熱心に聴いたことがないのです。
最近のDark Model楽曲使用事例
次に、ここ最近でDark Modelの楽曲が使用された事例を紹介しておきます。先週公開されたクイックシルバーのレディースブランド、Roxyのキャンペーン映像「#MakeWavesMoveMountains Mantra」で、ファーストアルバムに収録されている「Candle in the Desert」が使用されています。
次は、マングース・バイシクルズのキャンペーン映像「Ben Wallace: California Republic」で、未発表曲の「Guilty As Sin」が使用されました。マングース・バイシクルズは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置くBMX(バイシクル・モトクロス)用自転車の老舗ブランドです。