メール&電話連絡と雑務で日中がほぼ埋まり、LAで今日の朝から(つまり今、笑)ヴォーカルをレコーディングするのに急遽キー違いのトラックを用意したりしていました。久々に見たFOXチャンネルのトゥルー・コーリングにもほぼ満足し、そして今日紹介するCDは10年程前のフランスのゲイ・コメディ映画 “Pedale Douce” のサウンドトラックと、脈絡が殆どありません(笑)。
ディスコ物中心のサントラですが、この手の音は完全に王道クラシックが存在する世界なので、さほど古臭く感じないですね。収録されている Patrick Juvet(パトリック・ジュヴェ) “I Love America,” Claude François(クロード・フランソワ) “Alexandrie, Alexandra”(下) などのフランス産ディスコ・クラシックは案外日本のアナログ・レコード屋さんでは目にすることが少ないので、貴重と言えば貴重なのかも。”Alexandrie, Alexandra”はAメロに Lamont Dozierの”Going Back to My Roots“を引用した、多少昭和歌謡的にも通じる切なさのある、見事な美メロディスコ・トラックです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、フランスとダンスミュージックの関わりは今に始まったわけでは全然なく、70年代にディスコ先進国として、上に挙げたアーティスト(が当時ディスコにシフトしたケース)やCerrone(セローン)など、数多くの地元プロデューサー&アーティストを輩出していたんですね。現在活躍しているダンス/エレクトロニック系のアーティストの中にはそれらの子孫にあたる人もいるとすら聞きます。
最近のサウンドトラックでダンスもしくはエレクトロニック・ミュージックとの関わりがあるものと言えば、”Party Monster”や “XXX”, “ベルリン、僕らの革命” のサントラなどが浮かびますが、ダンスものに限定して言えば、今の気分はこの“XXX-Music From HBO’s Thinking XXX”ですね。Peachesに始まり、Mylo, Tiga, Felix Da Housecat などのナスティーなエレクトロが上手くチョイスされています。ちなみに”Thinking XXX”というのは、ポルノスターを追ったHBO(アメリカの放送局)のドキュメンタリー番組です。
サウンドトラックとダンスに関しては他にも色々紹介したいものがあるので、またの機会に!