Tatsuya’s daily notes with his favorites of the day.
For the older posts, please check his Japanese blog called “Findings.”

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「成功体験を忘れろ」というフレーズをしばしば耳にするが、大事なのは「自分は何で成功したのか」、つまり何が上手く行って、何が上手く行かなかったのかを冷静に分析しておくことだと思う。そこを軽んじると人間は「自分は全てが分かっていて、何をやっても成功する」と過信して歯車が狂い出す。技術やアイデアで成功した人がコミュニケーションや人たらしの世界で成功するのは大抵は難しく、その逆も然り。

Elon Musk's gesture at Trump rally draws scrutiny – BBC https://www.bbc.com/news/videos/cpdxzjw9p47o

「成功体験を忘れろ」というフレーズをしばしば耳にするが、大事なのは「自分は何で成功したのか」、つまり何が上手く行って、何が上手く行かなかったのかを冷静に分析しておくことだと思う。そこを軽んじると人間は「自分は全てが分かっていて、何をやっても成功する」と過信して歯車が狂い出す。技術やアイデアで成功した人がコミュニケーションや人たらしの世界で成功するのは大抵は難しく、その逆も然り。

Elon Musk's gesture at Trump rally draws scrutiny – BBC https://www.bbc.com/news/videos/cpdxzjw9p47o

新作『Moment of Now (Suchness 5)』ではこれまでのSuchnessの時間感覚や浮遊感に「時間を止める」という要素を取り込んでアイデアを練った。記憶に頼らず、感情も引き出さないでひたすら「今、目の前にあるもの」だけに意識を集中させる。それが習慣的にできるようになったら収穫は大きいと思う。なんて書いているうちに、写真家Lois Greenfieldの「時間の止まったダンス」作品を思い出した。

Epson Print Your Legacy | Lois Greenfield https://youtu.be/B3PSXIwPkXU

人間は「オーバーシンプリフィケーション(行き過ぎた単純化)」に弱い。AIに例を挙げてと頼んだら、「貧しいのは怠け者だからだ」「若者はスマホとSNSのことしか考えてない」「移民が我々の仕事を奪う」と、いかにも質(たち)の悪いネットニュースで語られそうなフレーズが出てきた。国際政治学者ブライアン・クラースがこの映像で説明している「金持ちと才能の関係」も、認知バイアスやフェイクニュースの研究者なのに、話を単純化しすぎのような。

なぜ超富裕層だけが裕福になるのか、2つのチャートで暴く(英語) https://youtu.be/_pUxqKqnMlQ

アメリカでは顧客による「集団訴訟(クラス・アクション)」が頻繁に起こる。僕も「ユーザーのあなた、勝訴した場合は和解金の一部が返金されるので参加して下さい」といった案内を受け取ることがある。先日も不当に料金を請求しているとして通信会社に100ミリオン規模の和解金を求める訴訟があったが、結果振り込まれたのは数ドルだったとか。金額はさておき、泣き寝入りではなく「当事者同士が対峙する」機会を作れる意義は大きい。

Verizon settlement money goes out to customers – CBS News https://www.cbsnews.com/news/verizon-administrative-settlement/

本日OE『Moment of Now (Suchness 5)』がリリースされました。従来のSuchness的なアンビエント・サウンドにビートが加わることによって、新たな時間・空間感覚が備わったと思います。各サービスへのリンクは後日トピックのページに掲載しますが、Apple Musicその他のOEページで既に試聴が出来るので、是非聴いてみて下さい。

‎Let Them Come, Let Them Go (Beat Mix) – Apple Music https://l.tatsuyaoe.com/LetThemComeBeatMixOE

曲を作っている時はα波が出ているのか、とてもリラックスできる。作業の調子が出てくると居眠りする位。その反面、メールや事務作業といった「現実仕事」は全く落ち着かないので、極力作業を減らしている。それが最近、もう一つリラックスできる作業を見つけた。それは数学の問題集を解くこと。余計な事を考えず穏やかな気持ちで白紙に向かってペンを持ち、すっと作業に入り込める。問題を解いてお金がもらえるなら言うことないのだけど(笑)。

知っておきたい生産性向上の科学:脳の「アルファ波」と「フロー状態」との関係を説く https://atlassian-teambook.jp/_ct/17691511

アインシュタインはアメリカでも驚くほど人気者で、彼の業績や発見がどこまで理解されているのかはさておき、とにかく彼の名前は頻繁に引用される。WIRED元編集長のケヴィン・ケリー曰く、「知性は過大評価されている。アインシュタインとトラを同じケージに入れたら、生き残るのは賢いほうではないのです」。ただ、人々が心配しているのはAIがどこまで知性的になるかよりも、「AIがトラ(=暴力のトリガー)になる日」ではないのかなと。

AIやテクノロジーの発展を愛しながら童心を忘れずに生きる方法 https://wired.jp/article/plaintext-how-to-live-well-love-ai-and-party-like-a-6-year-old/

Spotifyに限らずストリーミングサービスの「ブラックボックス」、つまりアルゴリズムとその背後にある運営側の「意図」に長らく不信感を抱く人は多い(リンクはハーパーズに掲載されたスクープ記事)。この手の領域に関心がある日本のジャーナリストや研究者もいなくはないだろうが、音楽評論家やデータサイエンティストが骨太な分析や批評を披露したのは見たことがない。海外のサービスを鵜呑みにしないで監視・リサーチする姿勢がもっとあっていい。

The Ghosts in the Machine, by Liz Pelly https://bit.ly/4jfegBF Spotify’s plot against musicians

最近のUS/UKのヒット曲はAメロ、Bメロ位の構成要素はあるにしても、ブリッジ(つなぎ的な展開)が入るものは少ない。まして転調は(ヒット曲の中には)この数十年殆ど見られないらしい。僕は長らく歌モノを作曲していないが、ブリッジや転調こそが歌モノの妙味だと思っている。’80-90年代中盤辺りまでのポップR&Bは、この曲の様に印象的なブリッジが盛り込まれているのも魅力の一つ。それにしてもJY Taylorの健在ぶりにびっくり。

Ladies of Soul 2018 | Ladies Night – JT Taylor https://youtu.be/XxAAqdHRBoE

プールで泳ぐのと海や川で泳ぐのは全然違う。後者は免疫力をつけ、血流の循環やエンドルフィンの放出にも役立つらしい。ただ、人はひとたび快適領域に落ち着くと、あえて波や潮のうねりの中に飛び込もうとはしない。上からの過剰な保護やルール、そしてリスクに対する恐怖心があまりに強いと、学びや成長は止まる(そして自己正当化や排他主義に走る)。新陳代謝の悪い社会というのは、「安心安全」を売りにしたプールみたいなものだろうか。

5 Reasons to Swim In Natural Waters https://www.thehealthyhomeeconomist.com/5-reasons-swim-natural-waters/

超音波を使って鋭い指向性を持たせることができる音響システムを「パラメトリック」とか「ハイパーソニック・システム」と呼ぶ。技術マニアの間では時々話題になるけど、民間で爆発的に普及するほどのニーズはあまり見つかっていない。かといって、軍事畑でのニーズは(他国ほど)日本にはない。デジタル技術の遅れは言うまでもなく、日本のイノベーションのスピードが絶望的に遅い理由がどの辺りにあるのかを考える機会が増えた。

HyperSound Glass – The World’s First Transparent Directional Speakers https://youtu.be/4cd3Pm7XIZI

何年か前にEvernoteからOneNote (Microsoft)やKeep (Google)に移行して、メモやノートを記録している。ただKeepは他のサービスやアプリにスムーズにデータを移行することができないのが難点。Pythonを使って格闘してみたが、APIに問題があって手動で移行した方が早かった。これらのメモアプリにそんなに複雑な事を求めているわけではないし、既存のサービス選びに煩わされるくらいなら自作してしまうのも今風なのかも知れない。

Next.jsでEvernoteの代替アプリを自作してみた – Qiita https://qiita.com/k-mitani/items/3b0c9f3663d088789038

この10年世界はトランプとアルゴリズムに振り回されてきた。この二つは全く別物に見えて、人々の感情を喚起し扇動するマシンという点では同じ機能・効果を持つ。インターネットはもはや情報のディストリビューター(流通・分配・拡散機)よりも、「感情のディストリビューター」の側面の方が強い。感情は売れる。昔はそれを確信犯的に使うのはメディアや政治家等に限られていたが、今は誰もが感情の錬金術師にも犠牲者にもなり得る。

感情をなくす14の方法(英語)- wikiHow https://www.wikihow.com/Be-Emotionless

遅ればせながらNHKの『3か月でマスターする世界史』が面白い。農耕文明ではなく遊牧や交易活動の貢献、そして宗教の伝播という視点で東西の発展を紐解くというのは、超定住型の日本ではあまり歓迎されなかった歴史観だと思う。モノやカネ、情報を左から右に運び、流すことで富を生む「移動型・仲介型プラットフォーム」のコミュニケーション能力と臨機応変さ(=ずる賢さ)は、標準的な日本人の資質とは真逆なので学ぶところ大。

3か月でマスターする世界史 | NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/program/P202400429300000/index.html

自分が知らない事を調べたり学ぶのは楽しいし、数時間や数日もかければかなり習得した気になれる。その反面、創作というのは終わりがなく、数日取り組んでも思うような成果が得られないのが当たり前。タイパや効率なんて考え始めたら創作はやっていられないが、それ一点張りで時間を際限なく注ぎ込めるほど人生は長くない。というわけで、コンプトンといえばドクター・ドレーだけじゃないことを学ぶのも、創作生活にメリハリをつけるのに役立つ。

トライ【高校物理】原子 コンプトン効果 https://youtu.be/xWAKZ3tPofQ

先日大数の法則について触れたが、「試行回数が増えるほど、結果が期待値に収束していく」ということは、勝負の回数が増えるに従って、真の実力や普段の努力の成果が浮き彫りになるということ。人生を運任せで乗り切ってきたと思う人は、出来る限り転職や引越などの「転機」を避ける消極策を取るのが賢明かも知れないが、不断の努力の裏付けがある人は、挑戦や出会いを増やせば増やすだけの収穫や成長があると思う。

Hiroyuki Sanada Urges Young Actors to “Never Give Up” https://bit.ly/3W5eUYw

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