Puffy – PRMX (Puffy Re-Mix Project Licensed To Skill)

タグ: ダンスエレクトロニックJポップ。 Categories: リミックス

トラックリスト

1. サーキットの娘 (The Readymade JBL Mix ’99)
2. これが私の生きる道 (The Readymade; Darlin’ Of Discotheque Track)
3. 渚にまつわるエトセトラ (Take Me To The Disco)
4. 愛のしるし (Captain Funk’s パフィー DE サンバ Mix)
5. たららん (Cubismo Grafico Obrigado Mix)
6. アジアの純真 (Malcolm McLaren CD Mix)
7. Always Dreamin’ About You (Prophets Of Dream Mix)
8. アジアの純真 (Sgt. Tosh Mix)
9. 夢のために (EJ’s Pizza Man Mix)
10. Mother (H.W. Mother Train Mix)
11. ネホリーナ ハホリーナ (Bad Attitude Mix)
12. パフィー de ルンバ (Watermelon Remix)

レーベル: Epic Records Japan
カタログ番号: ESCB-2060
リリース日: Dec 30, 1999

コメンタリー

自分がPuffyの音楽をリミックスする機会があるとは想像だにしませんでしたが、実際にやってみて、この有名曲の素材をあれこれ料理するのはとても楽しい経験でした。このリミックスを行ったのは僕がスタジオにPro Toolsをセットする遥か前のことで、まだアカイのサンプラーを操作するのに膨大な時間を費やして制作をした記憶があります。

レコード会社から受け取ったデータを整理していて僕の耳に留まったのは、曲の冒頭から使われているティンパニの音でした。この曲の基本的なリズムパターンは、いわゆる「モータウン/ノーザン・ソウル・スタイル」に属すると思いますが、僕はこのティンパニの音を「スルド(ドラムセットで言うとバスドラムにあたる、ブラジルの打楽器)」のように扱うことで、全体のリズムをソウルミュージック的なものからバトゥカーダという、高揚感のあるサンバ系のグルーヴに変えてしまおうというアイデアを思い付きました。Puffyのレパートリーの中に「パフィー de ルンバ」という曲はありましたが、サンバ・ミュージックの要素を取り入れた曲はまだなかったはず。なので、この陽気なヴォーカル曲にサンバ調のアレンジを施して、お祭り気分溢れるリミックスにするというのは、試してみる価値のあるアイデアだと思ったわけです。

僕が当時オーガナイズしていたパーティーMachinegunをはじめ、数多くのDJパフォーマンスでこの曲をスピンしたことを覚えています。オープンマインドではあるものの、パーティーの雰囲気にその音楽が合うかどうかに関しては厳しい耳を持つ僕のオーディエンスが暖かく迎え入れ盛り上がった、珍しい「J-POPのフロア・アンセム」の一つでした。

Tatsuya Oe Updated: 11月 15, 2021