Captain Funk – Encounter with…

タグ: ダンスファンク70年代エレクトロニックディスコ80sジャズ・ファンク。 Categories: Captain Funk

テクノ・ファンクスターズ・ディライト

「O.Y.M」「Blame It On The Radio」「Funk Encounter」など初期Captain Funkの象徴的な楽曲を含むファースト・アルバム。96年イタリアのレーベルACV/Chicago Styleからのデビューを経て、オオエはUKでリリースされたジャパニーズ・テクノ・コンピレーション・アルバム「Pacific State」(Deviant/Sony)に参加をした。彼の名前がテクノDJやジャーナリストの間で徐々に知られていく中で、当時のシーンをリードしていた日本のテクノ・レーベルの一つ、サブライム・レコードのスタッフと出会う。彼らはオオエの未来のプロジェクト「Captain Funk」についてのアイデアと音楽を気に入り、そのプロジェクトをサポートすることになった。

オオエは自分のスタイルを発展させ、当時はありえない組み合わせだと考えられていた、自身のフェイバリットであるオールドスクールのファンクと最先端のテクノを融合させる試みを進めた。ファンクスター(ファンク愛好家/演奏家の意)が電子楽器を駆使し、具現化されたその唯一無二なサウンドがこのアルバムだ。

ここに収録されている幾つかの楽曲は、カール・コックス、ケミカル・ブラザーズ、コールドカット、ロジャー・サンチェス、サイベグ (バックファンク3000)をはじめとした世界的に有名なDJやエレクトロニック・ミュージシャン達からの称賛を受けて、日本だけでなくヨーロッパのクラブやラジオでも広くスピンされた。カール・コックスは自らのDJミックスCD「Non Stop 98-01」で「O.Y.M (Christopher Just Remix)」を収録、フィーチャーした。UKのミニストリー・オブ・サウンド誌は「Captain Funkは信じられる!」とコメントし、Time Out誌はこのアルバムを「活気に満ちた歓喜の音だ!」と表現した。

アルバム・レビュー

音楽性をストレートにその名に冠した、DJタツヤオオエ氏のプロジェクト、これはメチャカッコイイ。ファンクトアウト&バンピン、パーティー・ヴァイブ、エレクトリック・ブギー、レディオ・チューニンなイントロから、エイティーズ電子ファンク、オールドスクール・エレクトロ、さらにはP-ファンクなどが、テクノを通過したテクノロジーの中で生々しくむき出しの美学で蘇る。恐らくここ数年のエレクトロニック・ミュージックに最も置きざりにされていたファンクネスじゃなかろうか。フューチャー・ファンク

(井上薫、テレビブロス 1998年4月4日号)

「いやー、大江達也は半端じゃなく才能がある奴だ。これは彼がACVから作品を出した時から俄に感じていたが、このアルバムでそれが完全に爆発した。全編を通して非常によく作り込まれたエレクトリック・ファンク・トラック。ここまでブラック・ミュージック的なフィーリングを再現しているのは彼の一万枚以上のレコード・コレクションでの成果からか?それとコンポーザーとしての素質、音作りの器用さがズバ抜けている。そんでもって楽しめる。彼は絶対に大物になるぞ!」

(佐久間英夫、Remix 1998年5月号)

トラックリスト

1. Intro
2. Blame It On The Radio
3. Dawn
4. Funk Encounter
5. Tokyo Struttin’
6. Intermission
7. Speed Up
8. Jam 4 P
9. O.Y.M
10. Soft’n’easy
11. Party UP (Encore)

レーベル: Music Mine/Sublime
カタログ番号: MKCS-1008
リリース日: 1998年4月22日
マスタリング: 滝瀬真代 (サイデラ・マスタリング)

ストアリンク

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B4. O.Y.M. (Original)

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Tatsuya Oe Updated: 1月 14, 2022