人気曲「Home Sweet Home」「Rock on the Floor」「Dancing in the Street」を含む、7曲入りミニアルバム。『Bustin’ Loose EP』、そしてミックスCD『Style#08』の成功に続き、オオエはレジデント・パーティーMACHINEGUNやその他で行う国内外でのDJパフォーマンスにさらにハイライトな瞬間を盛り込むための「ひねりの効いた、アップリフティングなダンスミュージック」を制作することに力を注いだ。CDに加えて、2種類の12インチバージョンがリリースされた。
ライナーノーツ
(CD盤に収録)
確かにこれまでもキャプテン・ファンクの魅力は多彩な音楽性にあった。
ちょっとおさらいをすると、98年5月リリースのデビュー・アルバム『Encounter With. Captain Funk』はZapp /ロジャー・トラウトマンの魂が息付くエレクトロニック・ファンクのショーケースだった。そこにはPファンク直系のモロなファンクもあれば、メロウなジャズ・テイストもあった。続く98年12月の『Bustin’ Loose ep』は音楽の幅とユーモアの量がアップし、長い音楽史の中でのくパーティー感覚>を4曲に凝縮した作品だった。つまり60年代テイスト/ R&Bのダンス・パーティーもあれば、80年代ブルックリンでのヒップホップ/ファンクのブロック・パーティーも同居する傑作だったということだ。そして99年4月リリースのミックス CD 『Style #8 – Bustin’ Out 74 Minutes Mix』では、これらの音楽性がキャプテン・ファンクの頭の中で一線上に繋がっていることを証明してみせた作品だった。膨大なリミックス・ワーク等を経て遂にドロップされるのが、このミニ・アルバム『Dancing in the Street』ということになる。
それにしても、本作におけるこれまで以上のゴッタ煮具合って一体何なんだ!!
サザン・ロックあり、ウィルソン・ピケットばりの R&B あり、ゴスペル・コーラスあり、テクノ・ポップあり、エレクトリック・ファンクあり、ニュー・オリンズ風ホーン(しかも生)あり、カントリー・ロックあり、ブルースハープあり(これも本人がプレイする生!)、ワシントン・ゴー・ゴーあり、カリプソ風味のスティール・ドラムあり…等々。これまでの音楽性を雪だるま的に包括した上で、その雪だるまの直径が約1.5倍くらいに成長しているといった感じか。しかも、ダウン・トゥ・アースな感覚まで備わっているのが嬉しい。ある意味、ベックがルーツ・オブ・アメリカ探訪と全く新しいサウンド・クリエイトを両立させているのと意外と近いところに居るのではないかという気すらしている。
トラックリスト
1. Home Sweet Home
2. Rock on the Floor
3. Dancing in the Street
4. Caribbean Kickin’
5. Home Sweet Home (Space Raiders Mix)
6. Twist & Shout (Krafty Kuts Mix)
7. Home Sweet Home (Edit)
レーベル: Music Mine
カタログ番号: MKCS-1024
リリース日: Dec 16, 1999
アートワーク: ADS(アントニオ・デザイン・サービス)
マスタリング: Masayo Takise (M’s Disk)
ストアリンク
関連リリース
Home Sweet Home EP(12インチ)
A1. Home Sweet Home
B1. Rock On The Floor
B2. Home Sweet Home (Space Raiders Mix)
Dancing in the Street EP(12インチ)
A1. Dancing In The Street
B1. Caribbean Kickin’
B2. Twist & Shout (Krafty Kuts Mix)